岡山方面に用事へ出かけた際に、ちらっと寄ってみました。
世界最古の庶民のための公立学校。
旧閑谷学校です。
江戸時代、岡山藩主だった池田光政によって創建された、現存する世界最古の庶民のための公立学校です。
備前市閑谷と言う緑に囲まれた立地の中に凛々と佇む殿堂。
受付を済ませます。大人400円。
広大な敷地には、国宝の講堂をはじめ、聖廟や閑谷神社などほとんどの建造物が国の重要文化財に指定されております。
閑谷神社へ参ってから校門へ。
学ぶ心・礼節を重んじる儒教に基づいた近世の教育が、近代化の原動力につながったと言われています。その儒教の影響が建造物の随所に感じ取れます。
では、旧閑谷学校を代表する国宝の講堂へと足を向けます。
磨き尽くされた拭き漆の床にやわらかく反射する、火灯窓から入る光がとても美しい。
講堂は入母屋造りのしころ葺き大屋根とこの火灯窓が特徴です。新緑の緑の光が床をぼぉっと反射させる光の構成がとても幻想的です。
白壁と備前焼の瓦が美しい文庫を抜けて
資料館へ向かいます。
野鳥のさえずりと木々の風の音が耳に心地良いです。
明治時代になり、「私立中学閑谷黌」の本館として建設された建物は、現在資料館として使用されてます。
旧閑谷学校の歴史が楽しめました。
時間があれば、少し先の黄葉亭へ茶室を訪れてみたかったのですが、今回は時間がないのでこれにて後にします。
いやー。カメラ片手に絵になるかもと訪れてみましたが、歴史深い江戸時代の教育背景などが知れてとても楽しかったです。
岡山県備前市閑谷784
特別史跡 旧閑谷学校
9:00〜17:00