【鉄道バス徒歩で巡る 美濃→越前ひとり旅】④岐阜県から福井県を歩く

この旅は長良川鉄道とJR越美北線に乗車し、途中下車しながら観光地を歩く旅です。

今回は長良川鉄道北濃駅から岐阜県と福井県の県境を経て九頭竜湖駅まで向かう行程を綴ります。

前回までの記事はこちら>>①中山道太田宿を巡る    ②うだつの上がる街並み美濃を巡る    ③水の都郡上八幡を散策

さて、ようやく長良川鉄道の終点、北濃駅までたどり着きました。

乗客は私一人だけ。駅前は人っ子一人なく、予想していた感じよりも静かな終着駅です。

そして、、、お昼ご飯を駅前で食べる予定だったのですが、なんと休業💦

しまったぁ。。。もうここから先は、九頭竜湖駅まで商店はないと思いますので、あきらめるしかございません( ノД`)シクシク…

さて、かなり広々とした駅前にバス停がありまして、ここから石徹白地区まではバスで向かうことが可能です。

ただし、石徹白地区までのバスはこの時間は事前予約が必要です。

●白鳥交通☎0575-82-5311(2020年6月23日現在)

一日にたったの三便のみの路線。

石徹白(いとしろ)村は、富士山、立山と並び日本三名山に数えられる白山の周辺に広がる白山国立公園の南山麓に位置する小さな集落です。

かつてJRが民営化される前国鉄の時代、長良川鉄道(当時は越美南線)とJR越美北線を最終的に繋ぐ越美線としてそれぞれ建設されましたが、現在その当時のインフラ計画は、時代の流れと共に凍結、民営化後は計画は中止されました。

北濃から先石徹白を経由し九頭竜湖へつながる路線、越美線が完成しておれば、上の写真のような路線になっていたと思われます。

⤴動画で旅のVLOGを作成しました。よろしければご視聴いただければ幸いです。

  • PM1:00

石徹白下在所でバスを下車いたします。

お昼ご飯を逃したため石徹白村で探そうかと迷いつつ、石徹白村の中心に当たる上在所で降りるか迷ったのですが、ウォーキングコースからは外れるため下在所でおりました。

ここからは石徹白川沿いを福井県方面へ10キロほど歩きます。

川の向こう側に何か道らしきものが見えますが、これは越美未成線の予定地だったのかと妄想を展開します。

しかし工事そのものは着工されておらず存在はいたしません。

良い景観の中、時間はたっぷりありますのでゆっくり森林浴を楽しみながら歩いてまいります。

今日は6月23日。今年に入って一番の暑さを記録した日となり、猛烈に汗が噴き出ます💦

ゆっくり歩き始めて40分。トンネルがありしばし涼しいひと時を堪能します。ここで2.5キロほどですね。あと500mほどで福井県との県境になります。

水の流れと木々の木漏れ日の中のハイキングは歩いていて飽きません。

  • PM2:00

歩き始めて約3.4キロ地点。

川の対岸へ荷物などを送る装置なのでしょうか、簡易的なロープウェイの様な物が。

これ、秘境の渓谷などで良く見られる「野猿」の様な物だと思いますが、一体どの様な作業に使用されているのでしょうね。

いやぁ。綺麗な景色が続きますが、しばらくスマホの電波が届きません💦

今どのあたりまで来ているのか、あと何キロ程なのか全くわかりません。。。

小休憩を取りますが、そういえば今日は朝からサイダーしか飲んでおりません(+o+)急激にお腹が減りだします( ;∀;)

  • PM2:30

さて歩き始めて4.2キロ程度でしょうか。

小谷堂と言う立札を目にします。

今は福井県に属しますが旧石徹白村の一部だった「小谷堂(こたんどう)」と言うという地区だそうです。

小谷(コタン)と言う言葉は、アイヌ語や縄文の言葉に通ずると考えられるらしいです。

「コタン」はアイヌ語で「集落」を意味し、「どう」=「と」(アイヌ顔には濁音はない)は、沼や池のような水の溜まっているところを意味するといいます。

さて、ここまで緩やかに下りだったハイキングもこの辺りからアップダウンを繰り返します。

上りが続くとバテます💦💦

  • PM3:00

歩きだしてから6キロ地点。ようやく電波も届き、目印にしていた石徹白ダムへ到着です。

全国にも珍しい、重力式アーチダムです。ほかのダムと比べ小さいながらも、巨大なコンクリート構造物の大きさに圧巻です。

さて、あと3キロほどです。まだ3キロもあるのかと、前者後者のどちらの気持ちが今の気持ちかと聞かれれば、この時は後者ですね(*´ω`)

ダムにかかる橋を渡ればもう目もくれず、キャンプ場を目指します。

九頭竜湖の列車は出発時間はまだまだ先なのですが、少し急げばバスの時間が早い便に間に合いそうです。

バス停がある前坂キャンプ場入口への最後の上り坂が長く感じます💦

  • PM3:30

漸く到着です。

ここからバスで九頭竜湖へと向かいます。

丁度、お茶も空になりました。

しかしさほど道も悪くない良いハイキングでしたね♪荷物がもう少し軽ければなぁ💦

さてここからは大野市営バスで、時間帯によっては予約が必要となります。運行はいずみタクシーさんが請け負っておられるようです。

●いずみタクシー☎0779-78-2022(2020年6月23日現在)

何とかぎりぎり15時35分発に間に合いました!

  • PM3:50

さてさて、やっぱりバスだったら早いですなー。一瞬で九頭竜湖駅へ到着しました。

こうして、歩きとバスを乗り継いでくると、遥々到着と言う旅路の醍醐味を余計に実感いたします。

ここで駅の時刻表を再確認です。

駅舎は、基本無人駅のようで、管理は民間に委託されているようですね。

一日たった5便。やはり越美線が未成線のままだった事が悲しいかな理解できます。

さて、時間は2時間半以上ありまして、ご飯処を探します。

九頭竜湖駅の横に道の駅九頭竜がございます。

大きな恐竜のモニュメントがかなりリアルです。

しかし残念ながら道の駅のレストランはこの時間閉店しているような感じです。

でも大丈夫!駅の横にはファミリーマートとフードコートがございます。

急いで食べてしまって最初の写真撮り忘れましたが、これはビール2本目です。

おにぎり4つとおつまみで、お腹ぱんぱんになりました!

歩き出した時、石徹白村に広がる棚田の稲を見て急激に米が食いたくなったのを思い出して、いきなり塩おむすび二つにビールを飲むと言う普段あまりない飲み合わせです。🍺🍙

さて、駅構内は待合室もありそこで待つことにします。

私以外、列車を待つ方はいないらしく、気づけばしばらく寝ていた模様💤

起きると、すでに6時過ぎです。

もうあと30分少々で列車がやってきます。

ずっと駅待合室で列車を待っていますと、駅の管理委託されている方に、「お兄ちゃん今日はここで野宿するんか?」と冗談まがいに聞かれましたが、いやいやそれはないっす。

もしかして見た目のスタイルが野宿スペックと、とらえられてしまったのでしょうか💦

さてぼちぼちホームへ。

今回も乗客は私一人なのかな。。。

  • PM6:36

一両のワンマン列車が入線してまいりました。

さて今回の旅のメイン行程は無事遂行できました!良かったです。

とクーラーの効いた涼しい車内で安堵を感じながら再び💤

さて次の途中下車は越前大野でございます。約30分程度で到着です

  • PM7:10

さすがに足はくたびれました。

今日はここ大野で一泊いたします。

お宿へ向かう前によるご飯を考えていたのですが、先ほど爆食いした事であまりお腹は減っておりません。

ついでに夜食用にコンビニでお酒のアテを買っていますので、このまま宿へと向かいます。さすがに今から大野観光する気力はもはや残っておりません💦

次号、「奥越前の小京都大野めぐり」へ続く>>続きはこちらをクリック

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【鉄道バス徒歩で巡る 美濃→越前ひとり旅】④岐阜県から福井県を歩く」への2件のフィードバック

  1. お疲れ様でした。
    4月か7月に逆コースで考えています。
    石徹白から家族村までの徒歩の道は舗装されていて、歩きやすそうな道で安心しました。
    映像では平坦な道のりに見えましたが、上り坂だったのですね。
    逆コースだとなだらかな下りになるのでしょうか。そうだと嬉しいですが。
    とても参考になりました。ありがとうございました。

    いいね: 1人

    1. FUKUKO様、今回のルートは基本的には下り坂です。(石徹白の標高が約700m程度で前坂キャンプ場の標高が約500m)
      唯一前坂キャンプ場手前のみ少し上り坂で、私の場合は、もう辿り着くゴールの手前で上り坂が現れたため、すごくきつく感じました。なので逆のコースだと全体的には緩やかな登りのコースになると思います。
      荷物が多く中々大変でしたが、川に沿って流れる風が心地良かったです。頑張って行ってきてください(*^_^*)コメントありがとうございます。

      いいね

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