今回の旅は関西から夜行バスに乗車し黒部峡谷を歩く旅です。
夜行バス編はコチラ>>黒部峡谷ひとり旅1話
- AM9:20
さて、宇奈月温泉へ到着しすぐに黒部峡谷鉄道の駅へと向かいます。
切符売り場で乗車券を購入いたしますが、大勢の乗客が待っている場合はここで整理券を発行され、すぐに乗車できない場合もございます。
既にトロッコは停車しております。今回はすぐに乗車が出来ました。かなりの乗客がいましたが、トロッコの編成数もかなりの長さ。大勢の乗客も悠々と乗り込めるのでしょう!
さて、ここから約1時間20分のトロッコの旅です♪早速乗り込み出発を待ちます。
切符はこの様に、整理券と乗車券に分かれており、今回は解放感のある一般車に乗車。
通常乗車する一般車は、窓や扉が無い例えれば遊園地の汽車みたいな感じで、風や音を存分に楽しめる車両です。
この他、特別車などもあり追加料金で乗り心地が良く窓もある車両に乗車することもできます。
路線の全長は20.1キロ。平均時速20km/hでゆっくり進みます。
まず簡単に黒部峡谷鉄道の紹介をさせていただきます。
黒部峡谷鉄道の路線はもともと、日本電力による黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道であり、かつては「便宜的に旅客を扱い、生命の保障はしない旨」と言う注意書きがあったと言う路線。観光用ではなく工事用に作られた路線だったのですね。
しかしやっぱり工事だけの路線では勿体ない!黒部の絶景を一般の旅客線として開放しようと言う事で、1971年に親会社である関西電力から観光路線として観光運用が開始されました。
日本国内では数少ない軌間762mmの特殊狭軌による鉄道路線。そのため、全国でも珍しいクラシックな乗車が出来る峡谷鉄道は、観光や登山のみならず鉄道マニアにも人気があります。
さて宇奈月駅を出発すれば、一般乗客が下車できる駅は黒薙駅・鐘釣駅・欅平駅3つのみ。あとの駅は、工事関係の方の乗り降り駅となっています。
そういえば、トロッコに運搬車の様な貨物車両が連結されている様子を見かけました。旅客と一緒に工事のための運搬もするのでしょうかね。そういう所もロマンを感じます♪私は^^
前置き長くなりましたが、、、
それでは出発いたします🚞
宇奈月を出てすぎにトンネルをくぐると、峡谷を跨ぐ大きな橋を超えます。
これぞ黒部峡谷!新山彦橋と呼ばれる真赤な鉄橋を渡ります。
もともとは写真の奥にある赤い鉄橋(山彦橋)をトロッコが走っていたそうです。トロッコの音が「やまびこ」となって温泉街に響くことから名づけられた山彦橋。
この後紹介する宇奈月ダムを建設するにあたり路線を変える必要があり1988年(昭和63年)4月29日に今の新山彦橋を通るようになりました。
そしてしばらく進むと大きな湖へ。
大きなアーチ状の橋のたもとに見えるのが宇奈月ダムです。平成13年に完成した比較的新しいダム。
二両の電気機関車が、大勢の乗客を乗せた長い編成を頑張って引っ張ります。
黒部は水力発電開発のために切り開かれた観光地ですので、もちろんディーゼルではなく電気機関車なんです。
そして、トロッコは最初の駅(一般乗客は乗降できませんが)柳橋へと到着です。
まるで湖に浮かぶ西洋の古城のような建物が。
もともとは昭和2年に電力供給が開始された柳河原発電所があり、建設当初はわが国第一の出力を誇る発電所として活躍しましたが、平成5年の新柳河原発電所で、旧発電所は先ほど望んだ宇奈月ダムの建設で水没するため撤去されています。
湖上に浮かぶ城をイメージしているので、西洋風の建物になったのだそうです。
遠くに見えるつり橋は、この辺りに生息するニホンザルが対岸へ渡るために作られたつり橋だそうです。(たぶんそうだったと思います💦)
さて黒部峡谷の絶景は見るに尽きません。
険しい山とトンネルを超え、轟音が響き渡ります。
トロッコ乗車中は、本当に見どころが多くありトロッコの速度もゆっくりですのでじっくり楽しめます。
また見どころポイントで、富山出身の女優さん室井滋さんの案内ナレーションが流れるんですが、これまたいい味出してます♪
暫くガタゴト揺られ
峡谷は出し平ダムへと参ります。
だいぶ山深いところまでやってまいりました。距離的にはまだまだ半分も来ておりませんが、、、
この様なダムや発電所、積雪期の冬は黒部峡谷鉄道が運行しないため、黒部川上流にあるダム群に勤務する関西電力などの職員には、「逓送さん」と呼ばれる人々が徒歩で生鮮野菜などを届けられるのだそうです。その中でも「出し平往復」は1日当たりの歩行距離が最も長いと言われます💦
さて、行き違いのためしばらく止まります。
この様な感じで、単線のため下車できませんが上りと下りを待ち合わせるため、途中駅でしばし停車します。
絶景が続くトロッコ旅。
宇奈月駅からは前半は右側に乗車した方が景色が良いと思います。絶景のパノラマは黒部川沿いですからね♪
ちょうど中間駅に当たる猫又駅は逆に左側に黒部川が移動しますので、席が空いていれば左側へ移動すれば景色が良いでしょう。
⤴ 動画の後半に黒部峡谷鉄道の車窓がご覧になれます!【4K動画】⤴
- AM10:39
さて
トロッコは終点欅平駅へと到着です。
予定していた時間よりかなり早い時間帯に着きました!
という事で予定していたハイキングルート以上に欅平を散策できそうです!
さてこれから歩く欅平、「平」と言うわりには高低差がかなりありそうですね^^;
まずは、駅からほど近い「欅平ビジターセンター」で少し色々と勉強。
黒部峡谷の事や、黒部ダムの成り立ち、欅平のハイキングコースや登山の事まで色々と知ることが出来ますので、まずは立ち寄ることをお勧めいたします。
さほど入館者も多くございませんしね。
黒部峡谷の道筋、水力発電の水路。
いやぁ、古くから人が踏み入るのを拒む秘境を切り開いた大正から昭和にかけての日本人の底力を、ひしひしと感じます!!
次号<欅平ハイキング秘境の温泉>へ続く>>こちら
黒部峡谷、ず~っと行きたいと思っててるのにまだ行けてない所です…”(-“”-)”
真ん中あたりの写真の川が白いのは雪ですか?
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こんにちは!黒部峡谷は本当に山深く急峻な地形のなかトロッコが走ります。写真では伝わりづらいダイナミックなパノラマは圧巻でした!是非機会があれば行ってみてください(*^_^*)
写真は河原の石ころでしたね(*^^*)白い玉石が一面に広がってまして、川面も色もきれいな乳白色の水色に染まってました。改めて写真をみてみると雪に見えますね^^
しかしこの時期でも一部、日の当たりにくい渓流区間は「万年雪」と呼ばれる雪が残っていました^^
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石でしたか~!!
てっきり雪かとおもっちゃいました…(^-^;
へぇ~、万年雪もあるんですね!(゚д゚)!
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