先日、少し早い紅葉を見ようと、姫路好古園へ出かけました。
好古園、正式名は姫路城西御屋敷跡庭園好古園と呼ばれ、姫路侍屋敷図を基に特別史跡地の姫路城西御屋敷跡で発掘調査で確認された西御屋敷・武家屋敷等の遺構をそのまま生かして作庭された総面積3.5ヘクタールの池泉回遊式庭園群です。
■料金【入園料】
大人(18歳以上):310円、小人(小・中学生、高校生):150円
午前9時~午後5時 (入園は午後4時30分まで)
四季折々の美しい景観を見ることができる庭園で、もちろん紅葉の時期も美しいことで有名です。
訪れた日は2021年11月16日、紅葉には少し早い時期でしたがどうでしょうか。

9つの日本庭園で構成されていて、それぞれが武家屋敷の家並みを彷彿とさせる土壁や白壁で区切られています。
まず最初に向かう「御屋敷の庭」は活水軒(庭園に面するレストラン)を通り渡り廊下を通ります。
この「御屋敷の庭」が好古園内で最も大きな池泉回遊式庭園になります。

渡り廊下を抜けて到着するこちらの潮音斎は、中秋の名月を愛でるのに最良の方向に向けて建てられたそうで、観庭台から姫山原始林を借景にした雄滝と大池の眺めは壮観です。

少し色づき始めたモミジが良い感じです。

250匹の錦鯉が生息する大池は瀬戸内海の風景を表すとされるそうです。


ただ、赤々とした紅葉は残念ながらやはり少し早そうです🍂
ここから苗の庭、茶の庭 、茶室「双樹庵」を抜けてますと「流れの平庭」へ到着。




ここが最も紅葉が奇麗でした。
おだやかな水の流れをもつ明るく伸びやかな庭園で、流れの岸辺に四阿「流翠亭」があります。






「夏木の庭」です。夏木(落葉樹)を配し、新緑から紅葉まで季節感あふれる庭園で、四阿「鷺望亭」から姫路城天守閣を望めます。

「夏木の庭」を過ぎれば、瀬戸内海地方の代表的な風景のアカマツ林をイメージした庭園、松の庭を通ります。
ここも少し早い時期でしたが、緑から赤く染まり始めるモミジが趣があるコントラストを醸し出しておりました。
「松の庭」を南へ一歩入ると「花の庭」です。
江戸時代から親しまれた山野草が植栽された庭園で、四阿「花笠亭」を配しています。ロックガーデンの石は兵庫県北部に産する溶岩系の神鍋石を用いています。
また、姫路の名将、黒田官兵衛の祖父重隆が財を成した黒田家伝承の目薬の原料カエデ科の落葉樹メグスリノキもあります。





「松の庭」の出口に資料部屋があります。
好古園とは、江戸時代に現在の庭園入口付近に存在した藩校「好古堂」に因むものなんだそうです。
さて再び「松の庭」へ戻り、門をくぐります。
門をくぐると広がる景色と姫路城の眺めが素晴らしい「築山池泉の庭」へ到着。

ちょうど西の丸をバックに、モミジやクロマツなどが映える、典型的な日本庭園です。


池の北側に亀を、南側には鶴をイメージした岩島を配しています。
池上にせり出した茅葺四阿「臨泉亭(りんせんてい)」が風情を醸し出しています。


最後の庭は「竹の庭」。日本の代表的な植物である竹を植栽した庭園で、竹の持つ通直性と庭園を囲む漆喰の築地塀との対比は山水画を思わせる風景を作り出しています。
中央には、八角の和傘をイメージした四阿「聞竹亭(もんちくてい)」を配しています。
さてゆっくり歩くと1時間から1時間半、そこそこ回る感じで1時間ほどあれば所要時間は十分でしょうか。
この日は夕方4時過ぎに到着し閉園時間5時まで、1時間以内で急ぎ足で回りましたが、ゆっくり回れました。


最後は夕暮れに染まってきた樹林帯を抜けて退園いたします。

さて、白壁もライトアップ。
明るい時間帯の紅葉も素敵ですが、そろそろ夜間のライトアップの入館も始まっているでしょう、との事でネットを叩くと、すでに始まっているみたいですね^^
2021年は開催期間中の連日、開園時間を20:00まで延長し、ライトアップが開催されるらしいです。
■2021年「紅葉会」
【期間】2021年11月19(金)~12月5日(日)
【ライトアップ】期間中は20:00閉園 (19:30最終入園)
夜の紅葉も見てみたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
