今回の旅は、関西から夜行バスと列車を乗り継いで二泊二日の上州温泉巡り旅です。
この記事では翌日、伊香保温泉に立ち寄った様子をまとめました。
前回の夜行バス乗車からの記事はコチラ>>上州温泉巡りの旅①
◇AM10:30 石段の温泉街を登る
渋川駅から20分少々バスに乗車し到着したのは、伊香保温泉の玄関口「石段街口」と言うバス停。

伊香保温泉は365段の石段が連なった傾斜地に、温泉街が形成されています。
石段は伊香保温泉のシンボルで、約440年前に日本で初めて温泉都市計画に基づいて整備された温泉街と云われています。山形県山寺、香川県金毘羅と並び、日本三大名段の一つに数えられています。

まずは伊香保神社まで、450mの連続する石段を登って行きます。

湯治場として有名な伊香保の歴史は古く400年以上前にさかのぼります。天をめざしてどこまでものびているような石段は歴史を感じさせる風情があります。
急傾斜地に連なる石段の両側に、温泉旅館、みやげ物屋、遊技場(射的・弓道)、飲食店などが軒を連ねており、今の石段は昭和55年から5年をかけて大改修されたもので、みかげ石が敷かれています。



石段街と呼ばれるこの界隈の階段の下には黄金の湯の源泉が流れ、上の写真のような小間口と呼ばれる引湯口から各旅館に分湯されています。
途中、飲泉所や足湯があり少し寄り道しながら登って行くと楽しいです。そして共同浴場「石段の湯」もあります。

共同浴場の入り口にはアヒルちゃんがずらりと並びます。
まず目指すのは伊香保神社、カメラ片手にゆっくりですが休みなく登り続けて行きます。

石段と脇に「まんじゅう」の看板が伊香保温泉の雰囲気ですね。
日本各地で見られる茶色の温泉饅頭は伊香保温泉が発祥の地とも言われています。1910年(明治44年)に勝月堂の初代店主・半田勝三が売り出したもので「湯の花まんじゅう」は有名です。

石段は上に上がるほどに細くなり、もうそろそろ伊香保神社は近いようです。
伊香保(イカホ)の名前の由来またその語源は、アイヌ語のイカホップ(たぎる湯)から来ているとも伝えられており、上州名物のイカズチ(雷)と、燃える火(ホ)と関連がある等と伝えられています。
このような言い伝えに想いを馳せながら長い石段を登って行きます。
はぁ~、少し石段に疲れてきたころ、伊香保神社が見えてきました。


伊香保神社を参拝しここらで少し休憩です。

さて、伊香保温泉の石段街を登り切り、伊香保神社でちょうど目的地までの半分の距離です。約450m進み90m上がりました。
私たちはここから奥へ河鹿橋へ進みます。
◇AM11:00 伊香保温泉露天風呂へ向かう

石段街を抜け伊香保神社を過ぎると人通りは少なくなり、少し静かな温泉街に様子が一転いたします。
ここからは緩やかな上り下りが続く遊歩道を進みながら河鹿橋へ到着しました。



色鮮やかな真っ赤な橋が印象深い河鹿橋。
秋は一面の紅葉が美しいようで時期的には写真映えはしませんが、この奥に露天風呂がありましてそこへ向かいます。
温泉飲泉所がありちょっと飲んでみましょう。



飲んでみたところ、なかなか飲みにくい味です。鉄の後味がとれません💦
伊香保には「黄金(こがね)の湯」と「白銀(しろがね)の湯」がありますが、もともと伊香保の温泉は、その色が特徴である「黄金の湯」だけでした。
黄金の湯は湯の中に含まれる鉄分が酸化し、独特の茶褐色になるため黄金の湯と呼ばれたそうです。刺激の少ないやわらかい温泉らしいです。

と言う事で、到着しました。伊香保温泉露天風呂。
早速浸かりたいと思います♨

熱湯と温湯があり、温湯に30分程浸かりうたた寝してしまいました。それほど心地よい温泉です。
関西にも有馬温泉(金の湯)がありますが、それに比べ刺激が感じられないですがじわじわ芯が温まると言ったお湯加減です。
●大人450円
●営業時間 4月から9月 9:00~18:00 10月から3月 10:00~18:00
定休日 第1・第3木曜日
時間を忘れ予定より長湯してしまい、急いで石段街へ戻ります。

石段街の上からの眺めも素晴らしい。
伊香保名物玉こんにゃくを頂きます。

からしを乗せて頂くとビールが欲しくなります🍺うまい!これで胃袋に火が付き、お昼ご飯処を探しますが、ちょうど昼時で中々どこのお店も混雑し空いておりません。
バスの時間もあり、少々焦ってきました。

石段の途中、細い路地を入るとレトロなカフェがありましたので、そこでお昼を頂く事にいたしました。
カレーを注文したのですが、割と時間がかかりバスの時間が気が気でなりません💦

急いで完食しました~ご馳走様です。
帰りのバス停はロープウェイ乗り場の伊香保バスターミナルから乗車しますので、急いで小走りで向かいます。。。
◇PM1:00 伊香保バスターミナル

再び石段と坂を登りバス停へ無事到着。このバスを逃すと予定の列車に間に合いません。

再び関越交通バスに乗車し渋川駅へと向かいます。
最後急ぎ足になりましたが、伊香保温泉散策楽しめました!黄金の湯がとても気持ち良すぎて温泉に時間をとられてしまいましたね♨
◇PM1:50 特急草津3号に乗車

渋川駅からのぼりの草津号が出るとすぐに乗車する下りの草津号が到着しました。

ここからはもう時間に縛られることはありません。ワインとおつまみを食べながら、長野原草津口を目指します。
次回へ続く►(上州温泉巡りの旅③)
