飛騨路旅①戻り梅雨の高山本線ぶらり途中下車の旅(富山ー飛騨古川)

再びコロナの拡大により、旅計画も翻弄させられる今日この頃ですが、今回は令和4年7月17日の夜から出発した飛騨路旅をご紹介いたします。

今回の旅も、仕事終わりの夜から大阪駅へ向かい夜行バスで富山へ。

そして翌日の早朝富山を出発し、JR高山本線北の始点富山から南の終点岐阜までを、1泊2日で途中下車しながら飛騨路を堪能してまいりたいと思います。

では出発です!

◇PM10:00 大阪駅バスターミナルから夜行バスに乗車(百万石ドリーム1号)

仕事終わり、急いで姫路から新快速電車に乗り込み大阪駅へ向かいます。

今回の旅は、友人と大阪駅で待ち合わせての出発です。

無事に10時20分発の百万石ドリーム号に間に合いました。

実は今回、急な戻り梅雨の影響で、数日前に旅計画をがらっと変更した旅程になってしまいました。

本来今日は北アルプス登山旅を計画しておりまして、そのために日にちを合わせていたのですが「から梅雨」だった予報が急遽「戻り梅雨」と雨予報に。

そこで、予約した富山行きの夜行バスからの目的地は、「北アルプス」ではなく「飛騨路」へと変更することにいたしました。

少し残念ですが、これもまた思い出に残る良い旅になるのではと期待をしながら、焼酎ハイボールを飲み干し3列シートに揺られながら爆睡いたしますzzz

◇AM6:50 富山駅に到着

到着しました富山。

今回は私はわりと熟睡できましたが、友人は慣れない夜行バスに少々疲れていた様子でした。

さて、ころころ変わっていた天気予報、この時点ではまだ雨ではございません。今日は何とか天候は持ちそうですが油断は禁物です。

一時間近く予定列車の待ち時間がありましたので、駅弁を購入したり時間を潰します。

そしてみどりの窓口で乗車券を購入。富山から姫路までは100㎞以上あるので一気に姫路まで購入します。(有効期限は100キロ毎に一日ずつ増えます)それと富山発の特急ひだの自由席券を購入し、7:58発の特急ひだ号に乗り込みます。

富山から岐阜まで全長225㎞の高山本線途中下車の旅、ここからがようやくスタートです。

富山からは3両編成のひだ号へ乗り込みます。

在来線の富山駅は現在、第三セクターのあいの風とやま鉄道の管轄なんですね。このスタンプが増えて行くと、途中下車の旅が楽しくなります。

富山の駅弁と言えばますのすしですが、その老舗「源」の海鮮美食と言う押し寿司を食べながら車窓を楽しみます。

富山を出ると在来線(あいの風とやま鉄道)の金沢福井方面へ並行し、神通川を渡ると南へ分かれます。

高山本線はこの神通川に沿って飛騨高地の山間を縫って走ります。

富山を出発し40分ほどで列車は猪谷駅へ到着。猪谷駅はJR西日本とJR東海の境界駅で、普通列車はこの駅がそれぞれの発着駅となっています。

また、奥飛騨温泉までを結んでいた神岡鉄道の始点駅でもありました。

猪谷駅を過ぎると車窓は一気に山深くなります。

◇AM9:15 飛騨古川で途中下車

さて、富山から1時間10分の乗車で、飛騨古川駅に到着しました。ここで最初の途中下車です。

岐阜県の最北に位置する飛騨市の城下町として栄え、その名残が町並に残る古川町。

飛騨古川が舞台となったアニメなどでも最近は知れ渡った観光地でもありますが、伝統的な建築様式は町屋のみならず一般の家屋もその様相にリノベーションされ、美しい町並みが全体に広がっています。

駅から南西方向(上の地図では上方向)に魅力的な街並みが広がります。ゆっくり歩いて街並みを散策してまいりましょう。

静かで人通りの少ない駅前を進んで行くと、民家の軒先に朝顔や風鈴の涼しげな音色が響きます。

天正13年、羽柴秀吉の越中侵攻(佐々成政攻め)に伴って飛騨に入った金森長近が、飛騨古川に増島城を築き、軍事、行政の中心として機能させました。
その際、金森長近が拠点とした高山に模して碁盤目状の町割りになりました。

その後、元和の一国一城令で増島城は廃城になりますが、城下町の機能などはそのまま残り美しい家並みが今に伝えられています。

上のマップの赤で囲ったエリア全体に趣ある古い街並みが広がります。

◇鯉が泳ぐ「瀬戸川と白壁土蔵街」散策

さて、古川駅から歩いていくと、趣あるお寺にたどり着きました。

飛騨古川の冬の風物詩「三寺まいり」の時に巡拝する3つのお寺の一つ円光寺です。この時期あじさいが奇麗です。

本堂の屋根下に施された亀の彫り物。この亀が、明治37年の古川町の市街地ををほとんどを焼失させた古川大火から、このお寺を守ってくれたと云われ、地元の人々は「水呼びの亀」と呼んでいます。

円光寺の裾を瀬戸川が流れ、瀬戸川を挟んで美しい白壁が連なります。

町の中心部を流れる瀬戸川を挟んで殿町、壱之町、弐之町と置かれ、かつては瀬戸川を境にして北側に武家町、南側の荒城川までの間を町人町に配されていました。

白壁土蔵街の景観はとても美しく、カメラ片手に散策するにはとても良いスポットです。

白壁と瀬戸川に泳ぐカラフルな鯉が絵になります。そして鯉のエサもそこかしこで売っています。

観光客がたくさんのエサをあげていますので、鯉達はみな丸々太っております🐠

円光寺より瀬戸川沿いを少し進むと「まつり広場」へ出ます。

飛騨古川は「古川祭」も有名で、”動”の「起し太鼓」と”静”の「屋台行列」と、300余年の伝統をもつ、ユネスコ無形文化遺産にも選ばれている伝統神事です。

まつり広場には起し太鼓が展示され、奥にはまつり会館があります。

まつり広場の向かいには「三寺めぐり朝市」が開催され、季節の野菜などが並んでおり、向かいには飛騨の匠文化館があり飛騨の匠の技を受け継ぐ地元の大工さんの歴史、技術や道具などが展示されています。

◇壱之町 弐之町 三之町を歩く

古川の街並みは、歩いていて飽きません。

古くから続く和ろうそくの店や「三寺まいり」、そして豊かな自然に育まれた美味い水が湧き出る飛騨古川の城下町には昔から続く造り酒屋があり、登録有形文化財も指定された趣のある酒造場もあります。

次は酒蔵へ行ってみましょう!飛騨古川には2つ造り酒屋がありますが渡辺酒造店へ訪れました。

酒蔵の軒下に大きな杉玉が吊り下がっているのが歴史ある酒蔵と言う感じがありますね。

この杉玉は日本酒造りの時期とともに色も変化していきます。日本酒の熟成度合いの変化するというのはなんとも風情がありますよね。

さて、登録有形文化財の立派な建物を入ると、美味しい地酒を飲み比べ試飲出来るようです!(^^)!🍶こりゃ良いですね

お子様にはノンアルコールの甘酒もございます^^

まだ旅は始まったばかりなのでほんの少し試飲して大吟醸酒を購入。

さてぶらり途中下車の予定が、町の一番端の今宮橋まで足を延ばしていました。

朱色の橋が美しく、この橋のたもとに「三寺まいり」真宗寺があります。

ここまで歩けば、もう一つのお寺「本光寺」まで歩いていくことにしましょう。

と言う訳で古川の街並みを歩きつくし「三寺まいり」も完遂です。

◇AM11:30 茶店で一服

さてさて、朝市まで戻り少し休憩

味処古川さんで一服。ここで次の列車待ちしながらアイスコーヒーで涼みます。

ぶらり途中下車のつもりが、がっつり途中下車となり、かなり歩きましたね。それぐらい見どころの多い飛騨古川でございました~

今日は、曇り空で日差しも少ない分じっくり楽しめました♪

◇AM12:00 飛騨古川出発

駅前までもどり、次の列車を待ちます。

いやー、静かで美しい街並みでした。ここからは鈍行列車に揺られて次の途中下車駅へまいります🚋

次の下車駅は高山です~

次駅<高山>へ続く

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