今日は夫婦で倉敷へやってきました。
昨年末にミニベロ折り畳み自転車を購入し大分から別府を旅しましたが、夫婦でも軽い運動がてらポタリングをやってみようともう一台自転車を購入し、今回は夫婦で倉敷を輪行します。
本日は1月17日で、2023年1月16日から20日まで倉敷の文化施設がほとんど無料で入館できると言う催しがあったのでした。

倉敷美観地区には大原美術館をはじめ多数の文化施設がありますが、施設入館料がこの期間ほとんど無料で開放されるとの事で行ってみたいと思います🚲
◆21ヘクタールに及ぶ倉敷美観地区
倉敷駅から美観地区までは約1km少しで、徒歩で行けない距離ではありませんが自転車だと広範囲に街を見て回ることが出来そうです。


自転車だと10分もかからず到着しました。
美観地区は倉敷川を挟んで白壁の建物が並ぶ様子が有名ですが、街並みの見所はわりと広範囲に広がります。

古来より交通の要衝であった高梁川の支流・倉敷川は運河として利用され、やがて備中地方の物資が集積する商業の中心となりました。
その倉敷川を中心に発展していった町並みは江戸時代、幕府直轄地「天領」とされ、大規模な新田開発でさらに発展して行くことになります。

当時の倉敷川は潮の干満を利用して多くの船が航行しました。倉敷は物資輸送の集積地として、川沿いには、塗屋造りの町家や白壁土蔵造りを中心とする町並みが形成されていきます。
明治時代以降に水運業が衰退した後も、大原家をはじめとする倉敷商人の活躍で経済は回復し、町は整備されていきました。
倉敷川の北側、往時の面影が残る倉敷美観地区の中心地に自転車を停め、しばらく歩いてみました。
さてそれでは、自転車でブラっと街を大きく一周して見ることにしましょう。
川を挟んで東側の本町 東町界隈は、大部分が町並み保存地区に指定されています。白壁や格子窓のある家々は一般の方の住居もあれば、ギャラリーや雑貨店、茶道家元を改築したおしゃれなカフェやBARなどが点在し、歴史深い古さの中にモダンな雰囲気があります。

本町通まで戻ってきまして、ちょっと自転車を停めてお昼ご飯を食べることにいたしました。


訪れたのは冨来屋本舗さん。こちらはお蕎麦が有名で岡山県内産のタカキビという穀物でつくられた麺が特徴です。
麺はもっちりしており、普通のお蕎麦とはまた違った食感が楽しめました。またお蕎麦と一緒に付く総菜が素朴ながらお蕎麦の箸休めに丁度良かったです(^^♪
●きびそばと郷土料理 冨来屋本舗 本館
●岡山県倉敷市本町6−21
●0864270122
●営業時間/11:00〜20:00(L.O 19:00)定休日/月曜日
◆日本初の私立西洋美術館「大原美術館」を観覧
続いては大原美術館へやって来ました。


いやーさすが無料開放と言う事もあり、大変混雑しております。
大原美術館は、倉敷の実業家大原孫三郎が、自身がパトロンとして援助していた洋画家児島虎次郎に託して収集した西洋美術、エジプト・中近東美術、中国美術などの作品を展示するため、1930年に開館した美術館。
西洋美術、近代美術を展示される美術館としては日本初だったとの事です。
館内は撮影できませんので、肉眼でゆっくり鑑賞します。
ただ、少し混雑しすぎでして、美術館は静かにゆとりを持って鑑賞した方がより五感を刺激されじっくり鑑賞できるような気がしました💦
しかし通常は1500円の入館料が無料でしたので文句は言えません(^_^;
◆大原家の別荘だった「新渓園」
美術館を満喫し隣にある新渓園を訪れます。





園内は明治26年、倉敷紡績(現クラボウ)の初代社長大原孝四郎氏(孫三郎の父)の別荘として建設されたもので、現在は「敬倹堂」と本格的な茶室を備えた「游心亭」があり、広く市民に開放され、茶会の名所にもなっています。
新渓園と敬倹堂の見学はいつでも無料みたいです。
56畳の広々とした和室から望む、近江八景を模した日本庭園は心落ち着きます。
◆語らい座 大原本邸
続いては旧大原家住宅に立ち寄ります。


代々の大原家の方々が住まれた旧住居です。「旧大原家住宅」は1971年に国の重要文化財に指定され、重要文化財指定後も居住用に使われていたため、建物内部は非公開だったそうですが、2018年4月に「語らい座 大原本邸」として一般公開されるようになりました。


館内は撮影はOKで、この様に工夫された見せ方やデザインで大原家の歴史や展示品を直感的に見て回ることが出来ます。
建物は大原家の当主が三代金基の時代の1795年に建築され、以後増築を重ね明治中期に現在の形となったそうです。倉敷の伝統的町家「旧大原家住宅」として主屋、離れ座敷、倉8棟が国の重要文財に指定されています。

奥には大原總一郎(孫三郎の長男)の書斎をイメージしたカフェがあり、蔵書約2,000冊が展示されています。中には読むことが出来る本もあり、一息休憩がてら立ち寄るのも良いかもしれません。
こちらも入館料500円が無料開放となっていました。
さて続きまして、白壁と黒の貼瓦が美しい倉敷民藝館へ。
民藝館ももちろん入館料700円が無料でした♪

館内には日本をはじめとした世界の民芸品が約15,000点収蔵されており、そのうち約800点ほどが展示されています。こちらも展示品等は撮影できないためじっくり見て回りました。
◆倉敷の観光スポットアイビースクエア
さてさてまだまだポタリングは続きます。続きましてはアイビースクエアへやって来ました。


アイビースクエアは名の通りアイビーが生い茂るレンガの建物内にホテルやレストランなどの店舗が並ぶ施設です。
元々は明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)発祥工場の外観や立木を可能な限り保存し、再利用して生まれた複合観光施設です。
西門から入ると代官所内壕遺構や倉紡記念館を立ち寄りながら訪れることが出来ます。



2007年に「近代化産業遺産」として認定され、2017年に文化庁より「日本遺産」構成文化財の一つとして認定されました。
冬の時期は茶色い蔦で今一つ見栄えが良いとは言えませんが、夏時期になるとレンガの茶色に緑のアイビーが広がり美しい倉敷美観地区の観光スポットです。
◆揚げたてコロッケに青いビール
色々見て回ると小腹が減ってきます。
アイビースクエアから本町通を進むと、金賞コロッケと言うコロッケ屋さんが目に入りちょっと立ち寄ります。
おいしそうな匂いに衝動買いです。そのお隣にある本町倉敷屋さんで「倉敷デニムインディゴビール」と言う青いビールをいただきます。
倉敷の地場産業デニムの青みにこだわった色とフルーティーな香りが特徴です。

少し苦みの効いた味わい深いビールは、コロッケが進みます(^^♪
さて、そろそろいい時間です。ここからは自転車を押しながら倉敷駅へと向かう事にいたしましょう。

倉敷美観地区から本通りを登って行くと約300mほどのえびす通り商店街を抜け倉敷駅へ向かいます。
◆まとめ
今回は倉敷文化施設無料開放と言う事がきっかけで、倉敷美観地区を自転車でポタリングしてみました。
文化遺産が非常に多く、歴史と古き日本の風情を感じながらの観光が楽しめました。また町全体にモダニズムが感じられ、細い路地などの街歩きはカメラ片手にワクワクします。
倉敷駅からも比較的近いので徒歩でも手軽に立ち寄れ、じっくり充実した観光ができる町だと思いました。
では今回はこれにて帰路へ向かいます。最後までお読みくださいましてありがとうございました。
