今回の旅は長崎から西九州新幹線と在来線を使い大分へ、そしてレンタカーを利用し小倉までを旅する北九州横断旅です。

今回の記事は到着した長崎の観光の続きからです。
早朝、長崎新地バスターミナルを出発しグラバー園から南山手を散策し終えて次の目的地へ向かいます。
◆AM9:40 軍艦島デジタルミュージアムを訪れる
グラバー坂を下り終えたところに軍艦島デジタルミュージアムと言う博物館がありました。
軍艦島とは、正式名は端島(はしま)と呼ばれる、炭鉱の島です。
長崎の中で以前から関心があった軍艦島ですが、島へ実際訪れるのは時間的になかなか難しいです。
ここは、その軍艦島を最新の映像技術でリアルに知ることができるデジタルミュージアムでして、2015年に開館した大変興味深いミュージアムです。

軍艦島は長崎港から船で18.5kmの距離にある、面積6.3ha東京ドーム約1.4倍ほどの島です。
石炭全盛期、24時間3交代でフル操業した軍艦島は、夜中でも明るく不夜城と呼ばれていました。
明治時代後期から昭和時代にかけて炭鉱で栄えたのと共に、最盛期の1960年頃の島の人口は5,000人を超え、日本の高度成長期の縮図を表したような地域コミュニティを形成。
しかし石炭から石油など次世代のエネルギー資源の変化により需要が無くなってしまった現在の軍艦島は、無人島となり風化が進む立ち入りが制限される島となっていますが、2015年ユネスコの世界文化遺産に登録され注目されています。
と言う事で、興味をそそられるがまま1800円(少しお値打ち)の入場料を支払って入館してまいります。
館内は4階建て、1階が受付とショップになっており、軍艦島に実際上陸できるツアーの受付もここで行っています。



まずは2階へ上がります、階段を登るとすぐに迫力のある巨大プロジェクションマッピングで軍艦島の歴史と、軍艦島の「余命」をグラフィティアートで表現されています。
また、炭鉱の中をトロッコに乗って実際に探索しているようなプロジェクターによる映像があったり、最盛期には東京都の約18倍と言う人口密度があった島内の団地アパートの部屋が再現されていたり、ざっと軍艦島のイロハを視覚聴覚から体感できます。





3階には「シマノリズム」と呼ばれる、1/150の軍艦島の模型とプロジェクションマッピングで、島内のイベントや日常など再現されています。朝・昼・夜と変化する軍艦島を見ながら日々の生活を知ることができます。
また、日本最古の鉄筋コンクリート(RC)造のアパート「30号棟」の模型があります。
当時日本でも最先端の生活水準で発展した軍艦島は「ナノシティ」とも呼ばれるほどのインフラを構築しました。その原点となる1916年に建造された30号棟アパートは、RC造7階 一部半地下の集合住宅で日本の集団住宅のモデルとなりました。
その他、軍艦島の生活、仕事、娯楽などを詳しく知ることができます。


4階には端島銀座近くにある急勾配の階段「地獄段」が再現されており、その先には軍艦島の高台に建つ端島神社があります。
そしてVRとエアロバイクを組み合わせた「すすむVR」などで、軍艦島の上空飛行を体験できます。現在立ち入れない箇所などもリアルにVRで見ることができ、これがかなりお勧めです。
その他、軍艦島のPRキャラクター「ガンショーくん」の展示や、フォトギャラリーなどがありました。
じっくりと見て回るには2時間ぐらいは見ておいた方が良いでしょう。見どころ一杯で軍艦島を満喫できるミュージアムでした。
●軍艦島デジタルミュージアム
●営業時間:9:00 ~ 17:00(最終入館16:30)不定休
●入館料:一般 1,800円(団体 1,500円)
中学生・高校生 1,300円(団体 1,000円)
小学生 800円(団体 600円)
幼児 500円(団体 300円)
3歳未満 無料
少々高い入館料でしたが、十分な価値と見どころはありました。
さて、急ぎ足のつもりが一時間半ほど時間が経ってしまいました。気付けば11時前です💦
ミュージアムから大浦天主堂電停までは200mほどで、すぐに到着した路面電車に乗車し出島へ向かいます。


出島電停の一つ手前の新地中華街まで乗車いたします。
◆AM11:00 出島和蘭商館跡
電停から中島川沿いを歩いていくと川を挟んで対岸に見えてくる昔ながらの建物群が出島和蘭商館跡です。
<▲画像はスワイプしてご覧いただけます>
2017年に復元された出島表門橋を通って入館いたします。

写真は館内にあるミニ出島と呼ばれる1/15サイズのミニチュアですが、江戸時代は陸続きではなくこの様な扇形の人工島でした。
平成12年に復元工事第Ⅰ期事業、西側(出島電停側)が完了し、完成平成18年には第Ⅱ期事業によりカピタン部屋などの復元工事が完了しました。
<▲画像はスワイプしてご覧いただけます>
まずはそのカピタン部屋を訪れてみます。オランダ商館長の住居兼仕事部屋として使用された建物で、接待の間や皆で食事を取る大広間など、和蘭商館跡の中でも最も見応えがある建物です。
観光で出島に訪れた際はカピタン部屋に立ち寄る事をお勧めします。写真撮影もOKなので異国情緒を感じるフォトジェニックな撮影ができるのではないでしょうか。
この他、第Ⅲ期事業の復元工事で平成28年さらに建物が増え現在20棟程の復元が完了しております。










他の建物内部も当時の様子が復元されています。また発掘調査によって出土した考古資料を展示や、当時の貿易の歴史などをや出島特有の文化を知ることができました。
復元事業はまだ途中段階で、今後第4期事業ではさらに復元された建物が増えて行くようです。
◆AM12:00 新地中華街から長崎駅へ
さて、時刻は12時を超え館内にあるレストハウスへ向かいましたが、一時間待ちとの事で中華街まで移動してまいりました。



横浜、神戸と並ぶ長崎中華街新地は、江戸時代中期に中国からの貿易品の倉庫を建てるために、海を埋め立ててできた街であり、東西、南北あわせて約250mの十字路に40店舗の店が軒を連ねます。
ここでもお店を探しますが、やはりどこも満席の様子です💦いい匂いが漂う中華料理店や中国出店を横目に電停へ歩きます。

取り合えず、列車の時間があるので長崎駅へ向かう事にいたしました。
現在長崎駅は、西九州新幹線開業により大幅に改良工事が進んでいます。旧長崎駅より西側に移動した新たな長崎駅は電停から距離があり結構不便です。

駅構内にあるかもめ市場で、お弁当を購入しこれから乗車する新幹線かもめ号で食べようと思います。

さて長崎からは、新幹線在来線を乗り継ぎ北九州を横断して行きます。
翌日、由布院からレンタカーを借りる手配をしておりまして、今回駅レンタカーをネットで予約しJRきっぷの購入と一緒にみどりの窓口でチケットをまとめて受け取りました。JRの乗車賃が20%OFF特急料金が10%OFFとなり結構お得な料金で利用できます。
それでは去年の9月に開業したばかりの西九州新幹線にこれから乗車して行きたいと思います🚄
次回へ続く>>北九州横断旅3
