時を忘れるローカル線 予土線に乗って宇和島へ|バースデイきっぷでぐるりと四国周遊旅②

GW令和6年4月29日から5月1日の3日間で四国4県をぐるっと回る旅。今回は初日児島から390㎞を経て辿り着いた中村からをご紹介いたします。

旅一日目、児島→高松→徳島→阿波池田→大歩危→高知→中村まで鉄道でやって来ました。

<前回までの四国鉄道旅①(高松ー徳島ー高知)の記事>

初日の大移動は終了。

特急あしずり号でほろ酔いになり良い気分で、本日の終着駅 中村に到着です。

▲今回の旅一日目を動画にまとめましたので良ければご視聴くだされば嬉しいです。

~おしながき~

  1. ホテルサンリバー四万十に到着 PM7:20
  2. 土佐くろしお鉄道に乗って中村から窪川へ AM11:00
  3. 窪川で1時間半の列車待ち AM12:00
  4. 1日4本しか走らない予土線に乗車 PM1:20
  5. 予土線の中間駅の江川崎でトイレ休憩停車 PM2:30
  6. 宇和島駅に到着し、駅直結のホテルへチェックイン PM4:00
  7. ホテルクレメント宇和島 客室からの眺望
  8. 宇和島散策 宇和島城へ登る PM4:40
  9. 宇和島の郷土料理鯛めし かどやさん PM6:30
  10. 朝の宇和島駅を観察する AM7:30

ホテルサンリバー四万十に到着 PM7:20

中村駅に到着すると辺りはもう真っ暗、そしていつの間にか土砂降りだった雨も上がりました。

よしよし、と言う訳で歩いて宿へと向かいます。今日は中村駅から徒歩5分少々のホテルサンリバー四万十で宿泊する事にいたしました。

結構大きなホテルですよ。

当初は高知で宿泊することを考えていましたが、高知はゴールデンウィーク中という事で宿泊料金がめちゃくちゃ高い^^;

今回は列車移動ならバースデイきっぷで料金は変わらないので、ここ中村まで少し足を延ばしたのでした。

宿泊料金ですが、広々和洋室ツイン部屋がなんと一人7000円。連休真っただ中にもかかわらず安い!

フロントで、シャンプーや入浴剤等色々なアメニティを選んで客室へと向かいます。

お部屋は広々、泊まるだけではもったいない客室です。

部屋の広さは22㎡、ベッドサイズ122cm×195cmと広々の部屋に畳敷きのスペースがあります。

部屋で一息ついてからは夜ご飯。

ホテルの下には居酒屋さんが遅くまで開いています。

ホテル横のいちもんやさんで高知の美味しいアテに、再びお酒が進みます!

ウツボの天ぷらにはビール🍺 塩だれで頂くカツオのたたきは日本酒🍶

という事で食べて飲んで、ホテルへと戻ります。

そして嬉しいのが窓の外にテラスがありベランダから中村の夜景が見渡せました。これは良い!

テラスがある客室は最近では珍しいですね。夜風を感じながら夜景をアテに夜お酒を飲みながらいつしか爆睡zzz

土佐くろしお鉄道に乗って中村から窪川へ AM11:00

昨日は中々と慌ただしいスケジュールの中、夜もよく飲みました~

という事で本日は、ホテルチェックアウトギリギリまで滞在しまして、ゆっくりした出発です。

今日は、天気が良い!実は、この旅行の3日間、天気予報では雨予報だったので晴れ間が出るのは超うれしい^^

2両編成のあしずり8号に乗り、本日はまず土佐くろしお鉄道の窪川まで乗車。

田園地帯から海岸線を進む車窓がとても美しい。

そして、線路は徐々に勾配を上げて山間部に入っていくと窪川に到着です。

窪川で1時間半の列車待ち AM12:00

さて、ここで次の列車の乗継時間がだいぶあります。ちょうどお昼ご飯を取るのに良い1時間半ほど。

駅を降りてみると思っていたよりもお店が多く、特に飲食店が多いように感じます。

これから乗車する予土線は、窪川発の列車が一日4本しかないと言う乗車難易度が非常に高い路線ですので、お昼にちょうど良い1時間半です。

駅の西側には材木をあしらった質感の立派な建物がありまして、四万十町の役場になります。

また、反対の東側には四万十交通のバスターミナルがあります。

さて、たくさん有るお店からお昼ごはんをどこにしようかと迷いまして、駅の横にある「しまんとえきめし FORM」で頂くことにいたしました。

店内はカウンター席とテーブル席一か所あり、バーの様な雰囲気です。

という事で、ビールを注文してからメニューを吟味。

唐揚げが美味しそうなので、私は唐揚げ定食をチョイス。嫁ハンはおつまみとして唐揚げ単品をアテにビール飲みます。

定食は唐揚げ以外に小皿が幾らかありかなりボリウムがあります。

1日4本しか走らない予土線に乗車 PM1:20

では発車時間が近づいたのでホームへと向かい、黄色い「しまんトロッコ」と書かれた1両編成の気動車に乗り込みます。

祝日は、この車両にトロッコを連結して江川崎駅まで乗車することが出来るようです。この日は平日運転の様でした。

列車は若井駅を出ると土佐くろしお鉄道を分岐し四万十川に沿って進んできます。

大きく蛇行する四万十川に沿って進んで行く車窓は雄大で素晴らしい。

車窓はゆっくりと四万十川が近づいたり離れたりしながら、ディーゼル音を轟かせて進みます。のどかなローカル線の旅は時間を忘れさせてくれます。

窪川から30分少々、予土線に入ってから比較的大きな集落が見えてくると土佐大正駅に到着です。ここで列車行き違いのためしばらく停車します。

土佐大正駅を過ぎると、トンネルと鉄橋で四万十川をショートカットして行きます。

予土線の中でも江川崎~窪川間は1970年代に開通した高規格路線なので80㎞以上のスピードを出すところもあります。

土佐昭和駅を過ぎると、四万十川は進行方向右手に移動します。そして突如山の上から沢山のこいのぼりが川を挟んで泳いでいる光景が見えて来ました。

これは、「こいのぼりの川渡し」。十川駅の近くに「こいのぼり公園」があり、毎年4月の終わりから5月中旬にかけて、四万十川の上に約500匹もの色とりどりのこいのぼりが架けらるのだそうです。

予土線の中間駅の江川崎でトイレ休憩停車 PM2:30

列車は窪川を出て約一時間、中間駅にあたる江川崎駅に到着しました。ここで約20分ほどの運転停車があります。

一両編成の気動車にはトイレが設置されていないため、トイレ休憩みたいな感じですね。高速バスに似ています。

という事で停車中の間に途中下車してみたいと思います。

駅前にはお店などはありませんが観光案内所があります。レンタサイクルも借りることが出来るようなので、のんびり自転車で四万十川をサイクリングするのもよさそうです。

待合室は最近リニューアルされたよう壁紙が艶やかでした。

さて再び列車に乗車し、宇和島を目指します。

江川崎駅を出てからも同じような景色が続きますが、線路沿いの川は四万十川から広見川に変わります。

江川崎からは列車の本数も増え乗客の乗り降りも見れるようになります。そして徐々に大きな集落ある駅に到着しながら、列車は近永駅に到着です。

近永駅からは乗客が増えてきまして、にぎやかな車内になって来ました。

列車は非常にゆっくりした速度で進みます。江川崎以西とくに吉野生からの路線は、かつて宇和島鉄道と言う軽便鉄道の路線を利用した線形と言う訳で、カーブが多かったり路盤が悪く速度制限も時速65㎞までしか出せません。

しかしこのローカル線特有の線路の音や揺れを感じるのも旅情感が出て良いものです。

宇和島駅に到着し、駅直結のホテルへチェックイン PM4:00

さて鈍行列車2時間半の移動を終えまして宇和島駅に到着。

予土線は車窓も良いしゆっくり進んで行くので、非常に良い贅沢な時間を過ごせました。もう一日時間があれば、江川崎辺りで古民家なんかに宿泊してみるのも良いなぁと、次回の旅の宿題もできました 笑

宇和島駅前は、バスロータリーがあり、その仕切にヤシの木がたくさん生え南国的な雰囲気です。

さて、先にホテルにチェックインしておきたいと思います。

ホテルクレメント宇和島 客室からの眺望

さて、今日のホテルは駅直結の、ホテルクレメント宇和島に宿泊です。

早速チェックイン!

宇和島では少しお値段は高いホテルになりますが、極端に値段が上がる訳でもなかったため、鉄道では便利なクレメントに決めました。

客室はよくあるツインルームですが、今回は駅ホーム側のお部屋に当たりました。窓からは、ホームが見えトレインビューの客室となっています。

コーヒーを頂いてから、早速宇和島の町散策へ出発したいと思います!

宇和島散策 宇和島城へ登る PM4:40

出発が少し遅くなってしまいましたが、ホテルで無料のレンタサイクルが利用できたので、宇和島の町を自転車で巡って見ます。

この時間からだと、街並み巡りよりも宇和島城を登ってみようとの事で、宇和島城へ向かう。

宇和島城は現存12天守の一つで空襲や取り壊しなどに合わず残っているお城。

今回せっかく自転車なので、これまた現存する城門である「上り立ち門」のある南登城門へ向かいます。

さて、自転車で少し寄り道しながら15分ほどで到着。

駐車場が無いためこの南門から登城する方は少なく、時間も遅いためかひっそりとしています。しかしこの上り立ち門から山裾に伸びる石段が、いかにもこれから山城を登る雰囲気もあり、宇和島城へ来た際は是非ここから登りたいとやってまいりました。

登り口に到着した時間がすでに5時なので天守まで登るか少し躊躇しましたが、折角来たので登りましょうか。

標高約75m程の山城の天守までは、15分ぐらいでしょうか。途中の道中は石垣群などの説明がありとても興味深い山登りです。

ちょっと疲れを感じてきた頃に、本丸の石垣がが見えてきました。ゴールが見えると気持が逸ります。

ジグザクの石段をようやく登り本丸に到着。割といい運動になりました。

宇和島城天守が建造されたのは1601年、藤堂高虎により築城されました。上から見ると不等辺五角形の城郭は、高虎ならではの工夫が見受けられます。

その後1615年に奥州仙台藩主、伊達政宗の長子秀宗が入城。2代宗利の時代に城郭の大修理を行い、1672年に完成した形が現在の宇和島城です。

城山は国史跡であり、天守は独立式層塔型三重三階。その天守の姿は、コンパクトでありながら白壁に破風などの御殿建築が随所に施され、非常に美しいです。

そして、この山城から望む宇和海の眺望が美しい。今日は終日何とか天気が持ったので良かったです。

いやぁ、もう少し宇和島をあちこち散策してみたい所でしたがこれで十分満足いたしました^^

良い時間になってきたので夜ご飯を食べに行きたいと思います。自転車でブラブラと立ち寄る事も考えましたが、お酒も堪能したいので一旦ホテルへ戻り自転車を返却。

そして、ホテル一階にあるレストランでウエルカムドリンクがいただけるそうなので、夕食前にいただく事にいたしました。

日本酒、焼酎、ウィスキー、ビールにワインとこれらが自由にいただけます!これは飲兵衛夫婦には嬉しいです。

宇和島の郷土料理鯛めし かどやさん PM6:30

ホテルから歩いて数分のところにかどやと言うお店があり、鯛めしで有名なお店です。こちらでいただくことにいたしました。さすがに人気店だけあって数人待ちです。

鯛めし以外にもメニューは豊富にあり、まずはお刺身やじゃこ天をあてに日本酒の飲み比べ。

お刺身が日本酒に合い酒が進みます🍶

そしてメインの鯛めしです!鯛めし御膳は自分で鯛と出汁を混ぜて作ります。その作り方の説明書きがあったのですが、せっかちな私は読まずにオリジナルで作ってしまいました。

でもおいしそうに完成です。

まあ元々は漁師の即席飯として郷土料理になった鯛めしなので作り方はそんなにこだわらなくても良いでしょう。最初はご飯多めで、シメは出汁多めで頂きました~

いやーお腹いっぱい!満足満足ご馳走さま。

朝の宇和島駅を観察する AM7:30

翌朝は、結構早くに目覚めコーヒーを飲みながら、朝の宇和島駅の様子を観察します。

駅構内では、給油作業したり列車の入れ替え作業を行ったりと普段目にしない光景が見れるのも面白いですね。

朝一の江川崎行き普通車には多くの乗客が乗車し駅を出発して行きました。

という事で我々もボチボチ支度を済ませ出発したいと思います。

次(レトロで静かな内子散歩)に続く。

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