インバウンドの影響が少ない観光地・静かで歴史深い町並み内子さんぽ|バースデイきっぷでぐるりと四国周遊旅③

さて最終日の三日目、宇和島から内子へ向かいます。今回のブログでは内子の町並みをご紹介いたします。

<四国鉄道旅一日目(高松ー徳島ー高知)の記事>

<四国鉄道旅二日目(中村ー窪川ー宇和島)の記事>

~おしながき~

  1. AM9:15 宇和島駅へ
  2. AM10:54 内子駅到着
  3. 護国山高昌寺ねはん仏像
  4. 八日市護国町並 重要伝統的建造物群を歩く
  5. 旭館(森文旭館)を見学
  6. 内子町歴史民俗資料館 商いと暮らし博物館
  7. 内子ビジターセンターから内子座を歩く
  8. 内子駅前はC12形蒸気機関車が展示されている

さて最終日は宇和島駅前のホテルクレメント宇和島から出発いたします。

本日はあいにく、雨模様のお天気ですが、天気予報では内子に着くあたりで少し雨足が弱くなるとの事。

AM9:15 宇和島駅へ

今回宿泊したホテルは駅直結のホテルですので出口を出ると宇和島駅改札です。少し早いですが、チェックアウトし宇和島駅構内へ。

発車時刻まで30分ほどありますので、駅横の売店で朝メシを買い込んだりいたします。

ホームへ入るとこれから乗車する宇和海10号が入ってまいりました。乗客はそれほど多くなさそうなのでゆっくりと座ることが出来そうです。

愛媛のみかんジュースを飲みながら宇和島駅を出発。

列車は、宇和島を出ると高串川に沿って北上し、漁港が見える吉田湾へと抜けます。

リアス式海岸が広がる宇和海ですが、伊予吉田駅を過ぎると線路は内陸へと進み徐々に標高を上げていきます。

宇和島市と西予市の境である法華津峠をトンネルで超えると、線路は宇和盆地へ降りてきます。

西予市の中心卯之町駅に停車。しばらく盆地の田園風景の中、直線の線路を爽快に進んで行きます。

再び山間部へ入ります。この辺りは高低差の激しいアップダウンが続きますが、特急宇和海は中々のスピードで走り抜けます。

宇和島から30分少々で、八幡浜に到着です。八幡浜はかつてより宇和島藩の商港として、四国の西の玄関口で栄えた港町。現在も九州方面(別府や臼杵)へフェリーが発着します。

八幡浜を過ぎると線路は90度右へ舵を切り、夜昼峠を抜けます。標高300m少しのさほど高くない夜昼峠ですが、かつてより八幡浜から大洲への主要な道として超えるのは非常に大変な山だったそうです。

現在は3㎞少々のトンネルをぶち抜いて一瞬で大洲盆地へ出ると、城下町が広がる伊予大洲駅に到着。

伊予大洲駅を過ぎると肱川沿いを伊予灘まで北上する昔からの予讃線と分岐します。特急宇和海は内子方面へ進みます。

1986年にできた内子経由線はかなり線形が良く、スピードも上がります。現在の速達列車は全て内子経由です。

AM10:54 内子駅到着

宇和島より一時間少々で内子に到着いたしました。ホームは立派な高架駅です。

さて下車。内子で降りた人は我々のみでした。

今回初めて訪れた内子は、これまで四国を何回も旅をしてきて何度も行ってみたいなぁと思いながらアクセスが少し難しく行けていなかった町場所です。なので、今回じっくりと町並みを散策してみたいと思っております。

駅を降りると駅の横に。案内所 旅里庵と言う観光案内所があります。

ここでレンタサイクルを借りようと思っておったのですが、案内所の方が内子町並み散策ならば、レンタサイクルよりタクシーの方がスムーズだしリーズナブルですよとご提案いただきました。

という事でタクシーに乗車します。

内子の町並み中心地までは駅から少し遠く、1㎞から2㎞ほど離れています。しかし町並みの見所の多くは本町通から坂町通りと一本道沿線に広がるようで、その坂の上側にある高昌寺のねはん仏からスタートすれば広く散策できるようです。

タクシーの運転手さんが見どころを説明してくださいながら、観光タクシーの様に目的地まで案内してくださいます。


という事で高昌寺に到着です。

護国山高昌寺ねはん仏像

内子の町並みの一番奥に鎮座する大きなねはん仏からまずは参拝いたします。

護国山の麓、高昌寺を始点に歩いて行くと緩やかな下り坂が続く町歩きになりますのでお勧めです。

八日市護国町並 重要伝統的建造物群を歩く

ねはん仏像を後にし、少し下るとすぐに内子の風情ある町並みが広がります。

坂町の通りへ入ると、緩やかな下り坂が続きます。その通りには昔ながらの家屋や町家が立ち並びタイムスリップしたかのような雰囲気。

先ほどのねはん仏像が鎮座する高昌寺を中心に集落ができ、宿場・在郷町として発展していきました。

護国 八日市の町並みは、1982年に四国では初めて国の伝統的建造物群保存地区に選定された「内子町八日市護国伝統的建造物群保存地区」で、江戸時代からの面影を残す町並みが残っており、内子の町並みで最も訪れてみるべき場所です。

内子は江戸時代より、木蝋(ロウソク)の生産で発展した街として有名で、上芳我邸や芳我家など、商家の佇まいがそのままの状態で保存されており、一部は公開されています。

区割りや路地なども当時とほぼ変わらず、地元の土を使用した黄色みを帯びた漆喰壁の町並みが続く坂町は、約600m93棟の特定伝統的建造物、3件の国の重要文化財があります。

レトロな町家の中には、カフェやギャラリー、旅館や民宿もあります。

そして、驚いたのはインバウンドの影響がまだ少ないようで外国人観光客はあまり見かけません。

最近の観光地ではこれはすごく珍しい事でしょう。カメラ片手に静かな街歩きが楽しめます。

旭館(森文旭館)を見学

坂町の通りをだいぶ下りきった辺りで少し路地へと入りますと、レトロな建物が見えてまいりました。

ここはかつて大正時代から昭和時代中期ごろまで芝居や映画を上映していた映画館。

閉館後、坂町の通りで醸造業を営んでいる森文醸造株式会社の倉庫として使用されていたそうですが2013年に森文の社長が保存会を立ち上げ、年に数回上演会や朗読会を開催するようになった建物です。

外で写真を撮っていましたら、中の撮影も是非してもらって良いですよと、どんどん宣伝して行きたいとの事で、微力ながら撮影させていただきました。

この日は一般上映してはいませんでしてスタッフの方が中を案内してくださいました。年に数回イベントを不定期で行われているようで、建物自体の保存を主体として活動されているようです。

いやー中々味のあるレトロな建造物は3層の重なりの上に六角形の太鼓楼。ポーチやバルコニーといった洋風なデザインに、瓦屋根の和洋折衷な造りの建物は、登録有形文化財・国際なかなか遺産の認定も受けています。<旭館のサイト

通りに戻ると内子の老舗醸の森文醸造の店舗やミュージアムもあります。

2階には森文資料館があり、郷土内子の歴史や醸造にかかわる貴重な資料を見学できます。

さて、約800mほど歩いて本町通りまで下りてきました。かなり見どころボリュームがある町歩きです。重要伝統建造物群のエリアはこの辺りまでですね。

もっと立ち寄りたかった邸宅などもあったのですが、すでに1時間をゆうに超えてしまいました。

内子町歴史民俗資料館 商いと暮らし博物館

本町通りを歩いていると、何やら昔ながらのお店を発見。

お店の人の声ではなく、明治時代の人形が商売している様子がリアルな音声で聞こえてきたようです。

面白そうなので立ち寄ることにいたしました。(大人200円)

館内は明治時代の薬商「佐野薬局」を内子町が購入し、当時のリアルな商家の暮らしや仕事の様子を再現した博物館で中々見ごたえがありそうです。

二階建てのかなり大きな商家ですね。当時の生活の様子やインテリアなども忠実に再現されており、興味深く見て回ります。一階は主に家族の食事風景や商談の様子、店先の商いなど再現されています。

二階に上がると、ご隠居部屋や丁稚の様子、その他商売品の在庫管理部屋などが再現されています。

再び一階に降りて、中庭を通り蔵の方へ歩いて行くと、昔の内子の町並みなどの様子が模型や資料なので詳しく知ることが出来ます。

江戸時代から大正時代にかけての商家の様子を体現できて非常に面白かったです。

内子ビジターセンターから内子座を歩く

さて、時刻が12時20分を過ぎました。まだまだ見どころ満載の内子なんですが、列車の時刻もありますので、そろそろ駅に向かいながら町並みを歩いて行くことにいたしましょう。

大きくレトロな建物は内子ビジターセンター。ここにも立ち寄りたかったのですが、時間的に難しいので外観だけ撮影します。

もとは内子警察署として建築されました。その後、内子町立図書館として使用されたりイベント会場として利用されたりと、現在は内子観光の拠点としてビジターセンターになっています。

木造2 階建で、外壁は洗い出し仕上げの擬洋風建築です。

本町通りから少し中道を入ると、これまた趣のある内子座に到着。

内子座は、大正5年に芸術・芸能  を愛好する人々が建てた芝居小屋です。

木造2階建て瓦葺き入母屋作りで、回り舞台や花道、枡席などを整えた劇場で芝居などが盛んに公演されました。その後映画館などに改装、最後は老朽化のため取り壊されるところ、町並保存事業に連動し昭和58年~60年に復原、同年10月劇場として再出発を果たしました。

現在でも、町内外の芸術文化活動の拠点として活用されています。結婚式なども行われているようです。

重要文化財であり、今年、4年間の保存修理工事のため令和6年9月2日からしばらく休館するとの事らしいです。

内子駅前はC12形蒸気機関車が展示されている

さて、駅前まで戻ってまいりました。

到着時気付かなかったのですが、内子駅前にはこのように蒸気機関車が展示されています。

この機関車は旧内子線(大正9年5月1日から昭和60年11月24日)を走ってきた蒸気機関車で、最後の蒸気機関車だそうです。(昭和44年4月から昭和45年3月までの間活躍)

当時の内子駅はこの場所ではなく、町の中心に近い場所(内子自治センター辺り)だったようで、内子から大洲までを結んでいました。

さて、ゆっくり内子の町並み散策ができ、何より見どころ満載で観光客が少なく静かなところも魅力でした。

愛媛旅行の際は是非立ち寄るべき観光地だと思います^^

では、引き続き特急宇和海に乗車し次は松山へ向かいます~。

▲今回の夫婦四国一周旅を動画にまとめていますので是非ご覧ください。
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▲四国旅一日目の様子の動画
▲四国旅二日目の様子の動画

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