秋の奥会津一人旅②:周遊バスで巡る会津若松

今回の旅は、秋の奥会津を丸二日間かけてじっくり回る旅程です。

↑前回の記事

昨夜、関西を夜行バス「ギャラクシー号」で出発し、今朝、電車を乗り継いで会津若松駅に到着しました。時刻はちょうど午前9時40分。

ここから奥会津方面へ向かう只見線に乗り換える予定ですが、次の列車の発車は午後1時5分。それまでの3時間20分、どうしようかと考えた末、せっかくなので会津若松の街を観光することにしました。

レンタサイクル?それとも観光バス?

地図を確認しながらどこを回るか考えます。

会津若松には以前、一人旅で訪れたことがあります。そのときは飯盛山を訪ねましたが、今回は別のエリアを散策してみたいと思います。

↑2019年3月会津若松を訪れた記事

じっくり巡るにはレンタサイクルも魅力的でしたが、今回は観光路線バス「ハイカラさん・あかべえ」を利用することに決定!30分に1本の頻度で市内の名所を回るこのバス、600円の乗り放題フリーパスがありとても便利そうです。

と言う訳でフリーパスを購入し、早速「あかべえ」に乗車。予定している観光スポットは「七日町」「鶴ヶ城」、そして「武家屋敷」。まずはバスの最初の停留所「会津武家屋敷」へ向かいます。


会津武家屋敷で歴史を感じる

早速乗車すると割と観光客の方が殆どですが座席は結構満席近くになりました。

そしてバスに揺られて約15分、到着したのは会津武家屋敷。

ここは総敷地面積7,000坪を誇る歴史的施設で、江戸時代の家老屋敷をはじめとした建物が復元されています。

特に敷地内の大部分を占める西郷頼母邸は、和様建築の粋を集めた豪華な造りで、幕末の激動を物語る貴重な遺構です。

入場料は大人950円ですが、フリーパスを提示すると100円引きの850円に!こうした特典も嬉しいポイントです。

敷地内を歩くと、会津藩の歴史がひしひしと伝わってきます。幕末の戊辰戦争での西郷家の悲劇や、家族が置かれた苦境を説明する資料が展示されており、感慨深い気持ちにもなりました。展示された武具や調度品、そして季節の移ろいを感じさせる庭園の紅葉に心を奪われます。

途中、武家屋敷内にある展望所に立ち寄り、鶴ヶ城を眺めることができました。

この場所は、幕末の戊辰戦争時に新政府軍が小田山から鶴ヶ城を攻撃した距離感とほぼ同じで、およそ1.5kmほど離れています。当時、この距離から放たれた大砲が城を直撃し、周辺の武家屋敷や町も炎上したといわれています。

この事実を思い浮かべながら眺めると、当時の激しい戦いの様子がまざまざと想像され、胸が熱くなりました。

順路に沿って次は「旧中畑陣屋」と「嶺南庵(茶室)」へ。東北地方に現存する最後の代官所「旧中畑陣屋」の歴史に触れたり、紅葉が美しい「嶺南庵」で心を落ち着けたりと、しばし時が経つのを忘れて楽しみました。


次の予定に間に合うか?ハプニング発生!

紅葉に囲まれた静かな空間でのんびり過ごしていたつもりが、ふと時計を見ると時刻はすでに10時55分!予定していた「あかべえ」の次の発車は10時57分です。慌ててバス停に向かうものの、なんとバスはすでに発車した後でした(涙)。

仕方なく次のバスを待つことに。次は11時34分発です。この遅れの影響で、予定していた「鶴ヶ城」と「七日町」のどちらか一方しか巡ることができなさそうです。

「鶴ヶ城」と「七日町」どちらを訪れるか真剣に悩んでいると、ふと目の前にバスが!なんと11時03分に、反対周りの「ハイカラさん」がやって来ました。時刻表ばかり見て「あかべえ」だけに意識が集中していたので、これは嬉しい誤算です。

これに乗って一度駅方面へ戻る事になりますが、そのまま「七日町」に行くことを即決。いざ乗車!


漆器と大正浪漫の街、七日町へ

11時34分、七日町白木屋前のバス停で降車。

目の前には創業300年を誇る漆器店「白木屋」があります。土蔵造りの洋館風の大きな建物からレトロな雰囲気が感じられます。

七日町通りは、大正浪漫の雰囲気が漂う趣ある街並み。藩政時代には、日光街道や越後街道などが通り、城下町として栄えたこの通りも、時代の流れと共に一時は衰退。しかし、現在では見事に復興し、観光客に人気のエリアとなっています。

七日町散策と美味しいお昼ご飯探し

七日町通りをぶらぶらと散策しつつ、野口英世青春通りや北小路通も覗いてみます。この辺りは歩くだけでも楽しく、当時の雰囲気を感じられるのが魅力。しばらく歩き回るうちに、そろそろお昼ご飯が気になってきました。

会津と言えば何を食べるべきか?色々迷った結果、やっぱり有名な「ソースカツ丼」を食べることに決定!なんと「伝統会津ソースカツ丼の会」なる団体もあるほどで、公式ソングまで作られているとか。そんな情報を知ると、もうこれは試さないわけにはいきません。

という事でスマホで調べて近くのお店を発見!

名物ソースカツ丼との出会い

スマホで検索して、近くに良さそうなお店を発見。向かったのは雑居ビルの2階にある「くいしん坊」というお店です。

お昼前に到着したので、まだ空いていて一安心。

メニューを見てみると、魅力的な選択肢がいくつもありましたが、やはりここは初心を貫いて「ソースカツ丼」を注文することにしました。ただし、朝ご飯に郡山駅で軽食を摂っていたので、少し控えめにミニサイズ(950円)を選択。

運ばれてきた丼は「ミニ」と言いつつしっかりボリュームがあり、ふわっと甘辛いソースの香りが食欲をそそります。

一口食べれば、サクサク衣とジューシーな豚肉の組み合わせがたまらなく美味しい!アラフィフおじさんにはちょうど良いサイズで、大満足でした。ごちそうさまでした!


フリーパスを活用して駅へ戻る

食後は、再びバスで会津若松駅へ。12時15分に店を出て、13時過ぎの列車に合わせて余裕を持って行動します。ぶらぶら歩きも考えましたが、せっかく購入したフリーパスの元を取らなきゃと、バスで帰る事を選択(セコイ💦)。

12時40分、会津若松駅に戻ってきました。ここで振り返ると、今回3時間20分という限られた列車待ち時間の中で、周遊バスを利用して観光する選択をしましたが、もう少し時間があれば、よりゆったり楽しめたのではと思います。予定をカッチリ決めていれば効率よく回れたかもしれませんが、私的にはレンタサイクルでフットワークを軽くした方が良かった気がしました。

まぁとは言え、限られた時間の中で会津若松の魅力を存分に楽しめたことには変わりありません。鶴ヶ城の観光は次回の会津旅の楽しみに取っておくことにしましょう(笑

いよいよ只見線の旅へ!

さて、いよいよここからは今回の旅のメインイベント、「只見線」の乗車が始まります。奥会津の秘境へと向かう鉄道旅の幕開けです!

「秋の奥会津旅③紅葉真っ盛りの只見線を乗る」に続く→続きはこちら

▲今回の旅を動画にしました。ご視聴いただければ嬉しいです!(^^)!

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