カニと鉄道の旅!①香住への途中下車は宝物探し

今回の旅は、年末、冬のカニを求め山陰へ出発です。その道中の列車で、途中下車を楽しみながら向かう様子を綴って行きますので、どうぞよろしくお願いします(*^_^*)(令和6年12月30日~12月31日)

~目次~

  1. 姫路駅から「はまかぜ1号」に乗車
  2. お酒と共に播但線の車窓を楽しむ
  3. 豊岡駅での散策
  4. 玄武洞駅と渡し舟
    1. 渡し舟の体験
    2. 玄武洞ミュージアム
  5. レストランでの昼食
  6. 玄武洞公園散策
  7. 城崎温泉で20分の途中下車
  8. ビール片手にリアス式海岸の絶景を望む車窓

姫路駅から「はまかぜ1号」に乗車

AM8:50、姫路駅に到着。

忙しかった年末の仕事を終え、夫婦でのリラックスした旅の始まりに期待を寄せてホームで列車を待ちます。

今回の旅は播但線の特急”はまかぜ1号”からスタートです。

年末で6両編成の列車はほぼ満席状態。全車指定席のため予約していた座席に向かいます。

AM8:58、はまかぜ号はゆっくりと姫路駅を出発し、大きくカーブを取りながら北へと進みます。

カーブを曲がり切ってしばらくすると、左手には姫路城がくっきりと見えてきました。

鉄道旅の醍醐味はお酒。姫路の地酒「龍力」とつまみを楽しみながら車窓を楽しんでいくことにいたしましょう。

お酒と共に播但線の車窓を楽しむ

姫路を出発して15分。福崎に到着。

福崎駅は、福崎町出身の民俗学者・柳田國男の故郷で、駅前には妖怪をモチーフにしたユニークな仕掛けが点在しています。駅から約1.5㎞歩くと、柳田國男の生家や記念館がある辻川山公園があり、途中下車しても楽しめる観光スポットです。<過去に訪れた福崎観光記事>

福崎を過ぎるとのどかな田園地帯を走り抜け、寺前駅に停車。

ここからは非電化区間に入り、カーブの多い山深い車窓が広がって行きます。いよいよ線路は生野峠を登って行くのです。

生野峠を越えると、それまで市川沿いに走っていた線路は、円山川沿いに北へと進むようになります。播磨国から但馬国へ入り、生野に到着。

やがて、左手に白壁とお濠が見えてくると竹田に到着です。竹田城跡のふもとに位置する竹田駅前には、竹田寺町通りが整備され風情を感じます。

そして、列車は和田山に到着。和田山は山陰線と合流する駅で、ここから再び電化された路線へと変わります。

和田山を出ると八鹿、江原と停車し、豊岡に到着。

豊岡駅での散策

AM10:38、ここで40分ほどの列車待ちがあるので途中下車します。駅前には大きな商業施設アイティがあり少しブラブラ覗いて見る事にいたしました。

豊岡は「鞄」と「こうのとり」で知られる町ですが、観光施設は年末で休館中。

豊岡駅はじっくり観光したことはなかったので、時間をとって観光したかったのですが観光地は駅から少し遠いという事と年末で休業のところが多いようで次回の期に訪れるとしましょう。

観光案内書でパンフレットをゲットしてホームへと向かいます。

玄武洞駅と渡し舟

次の目的地、玄武洞駅を目指すことにします。

AM11:22、普通列車の城崎温泉行きに乗り込みます。

右手には円山川の雄大な景色が広がり、ここでなんと天然記念物のコウノトリを見つけました。が、残念ながら写真に収めることはできませんでした😢

7分ほどで静かな無人駅、玄武洞駅に到着しました。

渡し舟の体験

ここから円山川の向かい岸にある玄武洞を目指します。なんと渡し舟を利用して向かうのです。

乗り場の土手際に船着き場があり、「渡し舟で渡る」と言う行程にワクワクしながら船の到着を待ちます。(事前予約が必要、天候次第で運行が中止されることも)

しばらくしてボートがやってきたので乗り込みます。

渡し舟は片道数分の乗船ですが、川辺すれすれを進む非日常的な体験ができます。

現在ではまれな「川の渡し舟」と言う希少な時間を楽しみます。

船賃は往復900円で、岸についた時に帰りの時間も予約します。

玄武洞ミュージアム

渡し舟で対岸に渡ると、最初に目に入るのが玄武洞ミュージアムです。

10年ほど前に昔のミュージアムを家族で訪れた事があり、思い出のある場所です。

さて、10年前とはガラッと変わってリニューアルされたこの施設は、世界中から集めた珍しい石を中心に約2500点を収蔵しています。

館内は「岩石ゾーン」「鉱物ゾーン」「化石ゾーン」「杞柳ゾーン」の4つのコーナーに分かれており、どれも魅力的です。

まず目にするのは「岩石ゾーン」で、ここでは山陰海岸や但馬地域の地質を語る岩石や資料が展示されています。地質学に興味がなくても圧倒される展示内容です。

2階に上がると「鉱物ゾーン」へ。アマゾナイト、孔雀石、アクアマリンといった鮮やかな鉱石が整然と並び、見ているだけで時間を忘れてしまいます。

光にかざすと輝きを放つ石や、自然の芸術品とも言える結晶の形状が魅力的です。

昔訪れた時にも、宝石図鑑のような世界が広がった館内を、娘や息子と一緒に夢中で見入ったことを思い出します。(帰りにお土産の鉱石をねだられ困ったことも思い出す 笑)

さらに奥に進むと「化石ゾーン」では、シーラカンスや古代のエビ・カニの化石が展示されています。これらの展示は、地質学と生物の進化を結びつける素晴らしいものばかりで、訪れる人々を古代の世界へと誘います。

再び1階に降りると「杞柳ゾーン」豊岡の伝統工芸品である杞柳細工の美しさを再確認。1200年の歴史を持つこの技術が、現代まで受け継がれていることもまた、感慨深い思いを抱きました。

レストランでの昼食

館内での展示をじっくり楽しんだ後、お隣のレストランで昼食を取ることにしました。

このレストランは、円山川を見渡せる絶景のテーブル席が自慢です。

窓際に並ぶ席からは、ゆったりと流れる川とその向こうに広がる自然の景色を一望でき、贅沢なひとときを過ごせます。

まずは、地元のクラフトビールで乾杯。

冷えたビールの一口目が喉を潤し、旅の疲れを一気に癒してくれます。香ばしいホップの香りが広がり、ビールならではの爽快感が味わえるこの瞬間もまた、鉄道旅の醍醐味です。

おつまみ感覚の食事ですが、八鹿豚ホットドッグを注文しました。ビッグサイズとダブルをチョイス。これが噛むたびに肉汁があふれ出し、ジューシーで食べ応え抜群です。そしてビールに合います🍺

という訳で、なかなか贅沢なランチタイムを演出してくれます。

玄武洞公園散策

昼食後、ミュージアムの外を散策し、玄武洞公園へ向かいます。

石段を登ると天然記念物の玄武洞が見えてきます。ここでは、青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞なども見られます。

公園内に入るには500円の入場料が必要ですが、我々は門の手前から玄武洞を眺めることにしました。

トイレや無料休憩所、ゆるキャラ「玄さん」の顔はめパネルもあります。

再び渡し舟で駅へ戻り、次の目的地へ。

城崎温泉で20分の途中下車

PM2:25、城崎温泉行きの普通列車に乗車。次の目的地、城崎温泉での乗り換えです。

M2:35、城崎温泉に到着。ここで、香住行き普通列車への乗り継ぎ時間が20分あります。

せっかくの時間、買い物がてら少し途中下車してみることに。駅前にはお土産物屋さんが立ち並び、温泉街らしい雰囲気を味わいます。

さらに駅の横にある足湯は間に合うかと試みましたが、時間的に無茶な事はやめておきました💦

ビール片手にリアス式海岸の絶景を望む車窓

さてさて、次の乗り込む列車はキハ47型気動車が登場。

この朱色のボディが、山陰本線の旅の風情を引き立ててくれますね。

車内はそこそこ空いていましたので、ボックス席に座り、城崎温泉で購入した温泉饅頭をお供に抹茶ビールをいただきます。

ふんわりとした饅頭の甘さと、抹茶ビールのほろ苦さが絶妙にマッチして、列車の旅に華を添えます。

今日は朝からずっと飲んでますが、今日は年末という事でお許しください(´-ω-`)

ビール片手に車窓からの景色も、電化区間から非電化区間へと移り変わり、旅情たっぷりの風景が広がります。

城崎温泉を過ぎると、線路は大きく西へとカーブし、山間区間へと入っていきます。

途中、夏は海水浴、冬はカニで有名な竹野駅に到着。

ここからは山陰の荒々しいリアス式海岸を進むルートです。

トンネルを抜けては入江が現れる、そんな風景が続きます。

やがて、車窓にはちらほらと雪景色が見えてきました。佐津、柴山といった漁港や小さな集落を経て、ついに香住へと到着です。

PM3:26、香住に到着。今回の旅の目的地です。改札口には大きなカニのモニュメントが出迎えてくれ、ここがカニの本場であることを実感します。

これからいよいよ香住のカニを堪能するため、宿へと向かいます!次回に続く→次回カニフルコースの記事

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