長野の旅③:湯けむり漂うノスタルジックな迷宮 渋温泉の外湯巡り

1泊2日で巡る冬の長野旅。
長野駅から電車で約50分、湯田中温泉へ向かい、雪深い地獄谷をハイキング。そして、徒歩で本日の宿がある渋温泉郷へとたどり着きました。

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PM3:55 渋温泉郷へ到着!雪道5kmの果てに…

地獄谷野猿公苑を後にし、そのまま渋温泉郷の入り口「渋湯橋」まで歩いてきました。
距離にして約5km。

雪道にキャリーケースを引きながらの道のりは、なかなかの試練でした。
アラフィフの私には、さすがにこたえましたね…💦


本日の宿「丸善旅館」へチェックイン

今日の宿は、渋湯橋からすぐの「丸善旅館」さん。
温泉街の入口付近にあり、渋湯橋からも見える立地の良さが魅力です。

玄関をくぐると、懐かしい昭和の香りが漂うレトロな宿の雰囲気。
チェックインを済ませ、さっそく客室へ…と思った矢先、急に足がつる!💦
いやぁ、宿に着いたことで気が抜けたのか、どっと疲れが出ましたね(笑)

しばらく玄関で休憩し、ようやく部屋へ。

案内された客室は、一人では持て余すほど広々!
すでに布団が敷かれ、横にはこたつ。さらに窓際には別のスペースもあり、昭和風情漂う雰囲気がgood👍
そして、窓の外には石畳のメインストリートが見え、観光客の楽しげな声が聞こえてきます。

夜に撮影した大浴場の写真ですが、この日は宿泊者も少なく、湯船はほぼ貸切状態。
源泉かけ流しの温泉を存分に堪能できました♨️

荷物を置いたら、さっそく温泉街を探索に出かけましょう!


渋温泉郷を歩く 〜ノスタルジックな外湯巡り〜

渋温泉郷は、横湯川に沿って木造3〜4階建ての旅館が軒を連ねる、昭和レトロな温泉街。
石畳の通りが約600m続き、歴史ある温泉街の趣を今に伝えています。

信州渋温泉公式HP

信州渋温泉公式HP

江戸時代には、小林一茶や葛飾北斎も訪れたこの地。
現在、35軒の旅館と9つの外湯があり、源泉の数はなんと37ヶ所!
いずれも60〜90°Cの高温で、源泉ごとに泉質や効能が異なるため、外湯巡りを楽しむのが渋温泉の醍醐味です。

9つの外湯は以下の通り。

  1. 初湯(一番湯)
  2. 笹の湯(二番湯)
  3. 綿の湯(三番湯)
  4. 竹の湯(四番湯)
  5. 松の湯(五番湯)
  6. 目洗い湯(六番湯)
  7. 七操の湯(七番湯)
  8. 神明滝の湯(八番湯)
  9. 大湯(九番湯)

いずれの外湯も宿泊客と地元住民専用で、共通の鍵が必要。
渋温泉郷の宿に宿泊すると、この共同浴場の鍵を借りることができ、自由に外湯巡りを楽しめます。

私も1番湯から順番に入っていきましたが、3つ目の綿の湯で すでに体がポカポカに
歩き疲れた足腰がじんわりとほぐれ、元気復活!😆

何より共同浴場で出会った旅の方々と一期一会の出会いがまた長湯を誘います 笑


石畳の迷路を歩く 〜夜の渋温泉街〜

温泉街のメインストリートから一歩脇道に入ると、細い路地がくねくねと伸びています。

坂が多く、道が右へ左へ曲がっているため、まるで迷路のよう。

「あれ?ここ、さっき通った道?」
「いや、違う…?」

そんな感覚を楽しみながら、さらに複雑に入り組む路地裏へと足を進めます。旅館の建物の間を通る細い路地には、目を引く光景が広がっています。

渡り廊下や温泉の配湯パイプが複雑に入り組んでおり、そこはまるで タイムスリップした昭和映画の世界
この温泉街ならではの 独特のカオスな雰囲気 がたまりません!

日が暮れると、渋温泉の街並みはさらに幻想的に。
射的やスマートボール、無料の卓球場など、ノスタルジックな遊戯場が煌々と灯り、昭和の温泉街らしい雰囲気に包まれます。


PM5:30「千と千尋」の世界!?金具屋旅館

温泉街を歩いていると、ひときわ存在感を放つ建物が。

これは木造4階建ての「金具屋旅館・斉月楼(さいげつろう)」。
国の文化財にも指定され、「千と千尋の神隠し」に登場する「油屋」のモデルとされている宿です。

夜になるとライトアップされ、より幻想的な雰囲気に。
一度は泊まってみたい憧れの旅館ですね!


夜のこたつでぐっすり…朝風呂でさっぱり

散策と外湯巡りを満喫し、宿へ戻ると こたつで一杯 🍺
そして、そのまま爆睡…。

気づけば PM11:00 を過ぎていました(笑)

目を覚まし、再び宿の大浴場へ。
夜の温泉でしっかり温まり、そのまま朝までぐっすり…💤


AM7:00 朝風呂で九番湯へ!

朝起きて、再び外湯巡りへ。
最後に九番湯の「大湯」に入り、温泉をじっくり堪能。

湯上がりに「のふとまる」の足湯に浸かりながら、スマホで調べものをしていると、渋温泉の歴史が気になってきました。


行基菩薩と渋温泉の歴史

奈良時代の高僧 行基菩薩 は、当時、庶民に仏教を布教しながら全国を巡錫し、旅の途中でこの地に湧き出る温泉を発見したのだとか。

その史跡である 渋薬師庵 へ参拝。

外湯巡りを全て終えて九番湯を廻ったあと、参拝しご朱印を受けると満願成就と言われている渋薬師庵。
私は外湯すべてを回った訳ではありませんが、七十八段の石段を登って参拝いたしました。

渋温泉郷の町並みを高台から今一度見渡して、渋温泉を後にいたします。


AM9:50 湯田中駅へ 〜次の目的地へ〜

渋温泉を後にし、駅までのんびり歩くこと約30分。

湯田中駅に到着すると、ホームには乗車予定の 特急ゆけむり号 の姿が!

次回、信州長野の旅2日目へ続きます!

続きの記事▶北斎の町・小布施散策と善光寺参拝

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