今回の旅は、徳島から室戸岬へそして東高知をあちこち巡り高知市へ向かう2泊3日の旅です。
(兵庫県 緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令していなかった時期の旅行になります。行程中は同行者以外ソーシャルディタンスをしっかりとり、密を避けた行動を心がけております。)
ひがしこうちの旅①(徳島~室戸岬編)はコチラ
今回の記事は室戸岬で一泊した翌日からです。よろしくお願いいたします。
■翌日6:00
この日は日の出を拝もうと思っておったのですが、少し寝坊💦
すでに明るい客室の窓からは曇り空が広がってます🌥

残念ながら日の出は諦め、せっかく早起きしたので室戸岬を歩いてみることにしました。
室戸岬乱礁遊歩道を早朝ウォーキング

宿泊したホテルあけのほしから、室戸岬をぐるりと回って2.6kmの遊歩道が連なります。
コース内には、ダイナミックな地層や地形、南国特有の珍しい亜熱帯植物などを観察するのに最適な場所となっています。

いやぁ、早朝からの散歩は気持ちいい!
数千万年かけて地殻変動し隆起した地層が、様々な様子で広がる室戸岬の歴史ロマンを感じながら歩くジオウォーキングを楽しみます。
約1400万年前、マグマが地層に貫入して固まったとされるビシャゴ岩や、泥や砂がマグマの熱によって焼かれて変質したホルンヘルス、後ほど訪れる御厨人窟(みくろど)で空海が修行したときに行水をしたとされる池など、一つ一つ説明書きがあり、歩きながら学べる大自然の博物館のような感じです^^










なにより、巨大な奇岩群とそこに生い茂る亜熱帯植物の中を歩きながら感じる荒波のしぶきが五感を刺激します。
わりとアップダウンがある遊歩道ですが、新鮮な感覚で歩き疲れません。
朝から贅沢なハイキングを経て国道へ上ります。

さて、ここからホテルまで歩て戻ります。早朝の気持ちいいハイキングでございました。

国道に出て15分、ホテルが見えてきました。遊歩道を歩いている際は全く疲れ知らずでしたが、国道沿いを歩くと少し歩き疲れが感じ取れます。
■AM7:30


よく歩いた後はおなかが減ります。
私は洋食、嫁さんは和食をチョイス。
ご飯の後は、朝風呂を浴びて宿を出発いたします!
■AM9:00

ホテルの駐車場からは弘法大師の大きな像が見えます。

今日は室戸から高知まで148キロ(途中国道55号線を北へ外れて数か所寄り道いたします。)のドライブです。まずは車で1分の御厨人窟(みくろど)へ向かいます。
御厨人窟 神明窟

大きな岩肌に空く、隆起海蝕洞と呼ばれる洞穴がございます。
実は早朝ハイキングの際に立ち寄ったのですが、中に入れるのが午前8時からとの事で、再び立ち寄りました。
左側の御厨人窟と右側には神明窟があります。
御厨人窟は平安時代初期、当時青年であった弘法大師がこの洞窟に居住したと伝えられています。この洞窟から見える風景は空と海のみで、ここから「空海」と名乗ることになったともいわれています。

中に入ってみると、一気に異空間です。
外の蒸し暑さはなくなり、ひんやり、波の音と上から滴る地下水の水の音のみが響き渡ります。
「日本の音風景100選」にも選定されています。







洞窟の外は広々とした駐車スペースになっております。乱礁遊歩道へも近いので室戸岬に訪れた際はここでゆっくりと室戸の歴史を肌で感じるのがおすすめです。
■AM9:40
さて車を走らせること15分少々、道の駅キラメッセ室戸に到着いたしました。
鯨館で古式捕鯨を学ぶ

ここはレストラン、直売市場、鯨資料館が併設される道の駅です。
室戸岬を出発して約12キロちょうどドライブ休憩に程よいポイントです。
休憩がてら、鯨資料館に入館してみましょう。
入館料 大人500円 高校生まで無料




館内は室戸とクジラの歴史を学べる体感型資料館。
古式捕鯨絵図をデジタルアート化し、躍動感あふれる捕鯨の様子をご覧いただけるほか、360°パノラマの勢子舟乗船バーチャル体験(VR)や土佐湾からクジラが飛び出す写真が撮影できるARなど、子どもから大人まで楽しみながら学べます。



この様に、マスクの上に目のマスクしてVRを装着すると言う少しカオスな状態になりながら画面を覗くと、室戸の海を体感できる面白体験ができます^^
古式捕鯨など捕鯨の歴史を知ることができ、興味深くじっくり見て回ります。
鯨館を堪能して、直売市場楽市をぶらぶらしてみます。
少しお客様が多い時を外して、お店に入りました。
さすが室戸だけあって、普段見られないような食材が並びます。





そして、手作りジェラートの「ムロトブルー」をいただく。
地元の藍染め職人の方が考案したパウダー状の「食藍」を混ぜ、爽やかな水色のジェラートです🍦 藍のほか、牛乳や海洋深層水の塩も地元のものを使用した手作りジェラートです^^
さてキラメッセ室戸で思いのほか時間を費やしてしまいました(*^-^*)
ここからも引き続き国道55号線を西へ進みます。

奈半利からは少し北方へ寄り道。
今回のひがしこうちの旅で最も立ち寄りたかった、北川村へ向かいます。
■AM11:00
キラメッセ室戸から車で約30分少々、北川村「モネの庭」マルモッタンに到着です。
モネがこよなく愛したフランス・ジヴェルニーの庭をモデルに創られた庭園です。
世界でたった2つしかない「モネの庭」が、ここ高知県北川村にあります。
モネの庭マルモッタン

この庭園の始まりは、北川村の発展に向けた工業団地の誘致がきっかけでした。
しかし、近年の景気の悪化で一度頓挫しましたが、高知の豊かな自然を活かした庭づくりを開始。観光名所も兼ね完成しますと1999年には門外不出であった「モネの庭」の名称を贈られたそうです。
広大な敷地は光と影を巧みに組み合わせた、素朴さにあふれる庭”をコンセプトに、「水の庭」「花の庭」「ボルディゲラの庭」と、大きく分けて3つのエリアに分かれております。
絵画「睡蓮」で有名な画家クロード・モネが43歳から生涯過ごした庭は最高傑作と評され、今ではフランスの観光名所になっています。
そのジヴェルニーの庭をモデルにした庭園内へ早速入ってみましょう。
まずは水の庭から庭園内に進みます。

園内は自然を思う存部味わえるため、虫などが非常に多いので注意が必要です🐛
駐車場から少し坂を上り、水の庭へ到着いたします。











色とりどりの睡蓮とゆらめく水面、太鼓橋や藤棚、バラのアーチ、混ざり合う光と花の色、全てが目に刺さります。
庭を散策しながら、モネが描いていた風景模写をイーゼルに見つけることができます。
水鏡に映る木々や草花の美しい様子は、北川村のまぶしい光と青い山海を背景に四季折々の自然模様を描きだし、草木の成長とともにその姿を変えていきます。
水の庭を過ぎると、ハイキング道が分かれ公園内を通り抜けます。



公園を抜けると「ボルディゲラの庭」へ到着いたします。
20周年記念事業として2020年に新たに生まれ変わった「ボルディゲラの庭」。
モネが43歳のときに旅したボルディゲラをモチーフに描いた30点以上もの作品とその舞台である地中海の世界観を表現しています。











地中海の暑い日差しを受けた風景を描いた作品は、「光による色彩」が特長です。今日は少し曇り空であいにくの天気でしたが、地中海を感じながら庭園を眺めることができます。
庭園の奥、小高い丘の上にはカフェテラスがありますので、少し涼みながら庭園を眺めます。
日本庭園の感じも工夫され、海山の佇まいを借景とした高知の地中海を堪能できました。
一般1,000円
小中学生500円
小学生未満無料
さて、かなりゆっくりと庭園を散策し時間はすでにお昼を超えておりました(◎_◎)

水分補給して、まだまだ続くひがしこうちの旅。次の目的地へレッツゴー!🚗
次号に続きます>>ひがしこうち旅その3馬路村-伊尾木洞-桂浜
