北海道半周ひとり旅Ⅱ【釧路-根室編】

今回は東北海道の南側ルートをV字にドライブ旅へ出発。新千歳から、えりも、帯広、釧路、厚岸、根室、そして日本最東端納沙布岬を目指します。(令和5年5月7日~令和5年5月10日)

新千歳空港から納沙布岬までを3泊4日で走行距離800㎞をゆっくり進んでまいります。

今回のブログでは、旅3日目釧路和商市場から根室風連湖までの行程をご紹介いたします。

旅一日目の記事▶<日高えりも編の記事>

旅二日目前編記事▶<帯広編の記事>

旅二日目後編~三日目朝の記事▶<十勝観光・釧路編の記事>

▲日高えりも編の動画
▲十勝編の動画

・・・・・・・今回の記事の目次・・・・・・・

  1. ◆AM10:10 釧路市から浜中町へ
  2. ◆AM11:50 涙岬を歩く
  3. ◆AM12:30 霧多布湿原を散策(琵琶瀬展望台~琵琶瀬木道)
  4. ◆PM1:10 ラッコが生息する霧多布岬を歩く
  5. ◆PM3:30 風蓮湖の裾にある道の駅 スワン44ねむろ
  6. ◆PM3:50 強風が吹き荒れる春国岱を歩く
  7. ◆PM4:00 風蓮湖のほとりレイクサンセットに宿泊
  8. ◆PM6:00 サンセットを望みながら根室のご当地グルメエスカロップを頂く
  9. ◆AM6:00 コテージの朝

◆AM10:10 釧路市から浜中町へ

釧路和商市場で豪勢な朝ご飯を堪能し、釧路を出発いたします。

釧路からは厚岸まで国道44号線を通っていき、厚岸からは太平洋沿いを通っていくルートで浜中町へ進んでいきます。

出発時点では霧多布岬を目的地としてドライブしてまいりますが、それまでにちょこちょこっと寄り道しながら向かいます🚗

出発して50分少々右手に厚岸湾が見えてまいりました。釧路を出てからはしばらく山道でしたのでとても爽快な気分です。

この先、厚岸町の別寒辺牛湿原から厚岸湖、浜中町、霧多布岬、そして昆布森村の南側一部のエリアを「厚岸霧多布昆布森国定公園」と指定されています。

令和3年に指定された比較的新しい国定公園です。

▲北海道のHPより

特にこれから通る北太平洋シーサイドラインの厚岸町を経て浜中町霧多布にかけての車窓は、海岸段丘、海食崖、湖沼、湿原などの変化に富んだ地形が続き絶景が期待されます🚗

厚岸町中心街を超えて厚岸湖を南側へ渡ります。

厚岸町はアイヌ語でアッケケシ(牡蠣の獲れるところ)が現在の地名になったという説もあり、カキの名産地で有名です。

実はこの厚岸大橋の手前に、カキグルメを頂けるお店が集まった道の駅があり、興味があったのですが、釧路で朝ごはんを贅沢しすぎまして今回はスルーしました(´;ω;`)

◆AM11:50 涙岬を歩く

さて、厚岸町を過ぎ太平洋が右手に見えると浜中町へ入ります。すぐに涙岬という絶景ポイントがあるとのことで立ち寄りました。

広々した駐車場に、ルパン三世のイラストと涙岬の案内板があります。浜中町出身のモンキーパンチにちなんだイラスト。

涙岬までは500mほど歩いた先にあるそうですので歩いてみます。

最初は平坦で少しずつ緩やかな下りになっていきます。目の前はだだっ広い草原が広がっており、なかなか岬らしい雰囲気ではありません。

しかし少しずつ下りに差し掛かると岬の突端が見えてきました。

しばらく進むと、見晴らし台に到着します。ここからの眺めもすごいです。5,60mほどの高さからほぼ垂直に切り立った断崖が迫力あります。

この辺りはこのような海岸段丘が続くエリアで、涙岬の突端から望むとよくわかります。

それでは突端まで行ってみましょう!

さあ、涙岬の突端へ到着しました!なんとも北海道らしい海岸段丘が連なります。

この涙岬という名は、荒波に向かって泣く乙女の横顔に見えることが由来です。また厚岸の若者と、霧多布の網元の娘の悲恋伝説が伝わっています。

ここは観光客もおらず私一人。この絶景を独り占めですが、涙岬の由来を思いながらこの絶景を望むと少々切ない気分も込み上げますね。

しかし壮大な景色。

しばらく時間を忘れ眺めます。

さて、そろそろ戻りましょう戻か。戻りは登りで少々疲れます💦

思いの他壮大な景観が望めまして、ちょっと立ち寄る予定が30分以上も滞在しました。再び霧多布岬へと車を進めます。

ここから20㎞弱です。時間はたっぷりあるのでまだまだ寄り道してまいりましょう。

◆AM12:30 霧多布湿原を散策(琵琶瀬展望台~琵琶瀬木道)

涙岬を出て10㎞少々琵琶瀬展望台が見えてきましたので少し立ち寄ります。

霧多布湿原の南の高台にある展望台で、北側には広大な霧多布湿原の中を琵琶瀬川が蛇行する大パノラマ、そして南側には太平洋の大海原が続く360度の視界が広がる絶景スポットです。

展望台付近のほか、食事処やお土産売り場もあり、レストランもありますからドライブの休憩にちょうど良いです。

3,168ヘクタール国内5番目の広さを誇る霧多布湿原は琵琶瀬川が蛇行します。この時期は春の始まりなので黄色い湿原ですが、夏になると緑いっぱいの中に花々が美しく咲き誇る景観に様変わりする事でしょう。

また琵琶瀬という地名は、琵琶瀬川でカラス貝が採取されたことからアイヌ語のピパ・セイ(貝殻・ある所)に由来すると言われています。

それでは霧多布湿原を間近に見に行ってみましょう。

しばらく高台から車で移動し平地まで降りてくると、道沿いにパーキングがあり木道へ歩いて行ける箇所があります。

車を降りて歩いていくと、カフェがありその横から縦方向(琵琶瀬木道)と横方向(仲の浜木道)へ湿原内へ続く木道が整備されています。

ここは霧多布湿原をもっとも身近に感じられる場所の1つです。

縦方向へ延びる片道500メートルの琵琶瀬木道は、湿原ならではの植物を観察しながらの散歩コース。

訪れたこの時期、北海道では初春時期に当たるので黄色一色の見晴らしです。

少し歩いて行ってみます。

この先500mほど続いており、先まで歩くと蛇行する琵琶瀬川の支流、泥川の近くまで行けます。

霧多布湿原は、5本の河川と30以上の小池が点在し、夏から秋にかけて約300種の花が咲くことで「花の湿原」とも呼ばれています。

たくさんの花々が見る事ができる他、運が良ければタンチョウやオオワシ、エゾ鹿などの野生動物に出会えるみたいです。季節によって表情を変える霧多布湿原です。

さて、車を進め霧多布岬へと向かいます。

道道123号線から逸れ、霧多布大橋を渡ると浜中町の中心エリアに入ります。

JR浜中駅前よりも霧多布地区が浜中町の中心地区になるようです。町役場もこちらにあります。

霧多布中心地を抜けると一気に雰囲気が変わり霧多布岬へと到着します。

▲釧路から根室までの様子を動画でご覧ください。

◆PM1:10 ラッコが生息する霧多布岬を歩く

釧路を出発してちょうど3時間で浜中町霧多布岬に到着いたしました。

霧多布岬の名の通り、霧に覆われることが非常に多い事で3日に1度しか晴れないとも言われますが、今日はこのように雲一つない晴天です☀

正式名称は湯沸岬(とうふつみさき)と言いまして、(ゆわかしみさき)と読み違えられることが多いため、通称の霧多布岬と呼ばれます。また、トッカリ(アイヌ語でアザラシのこと)を観察できるのでトッカリ岬とも呼ばれています。
まずは、突端を目指して歩いてまいります。

湯沸灯台を超えると、下り坂が続きまして風も強くなってまいりました。そしてカモメがたくさん飛び回ります。

カモメの鳴き声が響き渡り、岩礁地帯は海鳥の巣でいっぱいです。

突端まで訪れる観光客は少なく、しばらく鳥たちの行動を観察しますが、風が強くかなりの寒さです💦

遊歩道の傍らに目を向けるとユキワリコザクラやミヤマキンバイなどの高山植物が咲いていました。

さて、霧多布岬はラッコが生息する岬としても有名で、途中カメラを手にした人たちが崖からたくさんレンズを向けています。

50mほどの断崖の海辺に、海藻に紛れて6頭ほどのラッコたちが昼寝をしたり餌をとったりしていました。

現在日本国内で天然のラッコが観測できるのは、ここ霧多布岬ぐらいだそう。(水族館で飼育されているラッコも今や4頭になってしまったので、霧多布岬は非常に貴重な場所です。)

さて、では車に戻って次の目的地へまいりましょう!

さて時刻が午後2時を超えました。霧多布岬を後にしてここからはいよいよ本日宿泊予定の根室市は風蓮湖の方へ向かうとしましょう。約一時間少々54㎞程度の距離です。

引き続き景色の良い景色が続きます。少し緩やかな50m級の海岸段丘が続く断崖の縁を北太平洋シーサイドラインが続きます。

根室市に入り初田牛あたりから内陸部へと移ります。道路は雑木林の中をJRはなさき線と並行しながら別当賀駅を超えたあたりで北へと登り始めます。

◆PM3:30 風蓮湖の裾にある道の駅 スワン44ねむろ

到着しましたのは道の駅スワン44ねむろ。国道44号線沿いにある風連湖に面した道の駅で、風連湖を一望できとても景色が良いです。

さて、今回の北海道旅も最終目的地「日本最東端」が近くなってまいりました。

道の駅館内はレストランが充実しており、お土産物屋さんの品ぞろえも素晴らしい!

本日の夜のお酒類やおつまみを物色します。

そして館内には根室にまつわる写真展示をしており少し見入ります。

写真を見ながら宿へ向かうには少々まだ早いということで、春国岱へ向かってみることにいたしました🚗

◆PM3:50 強風が吹き荒れる春国岱を歩く

根室半島の北側 根室湾の付け根に長さ8キロ、最大幅約1.3キロの3列に並んだ砂丘が構成されている一帯を春国岱と呼びます。

ほぼ人間の手が入っておらず、高い原始性を保持した場所で、多様な植生野生動物を見ることが出来る自然景勝地です。

砂州の入り口まで車で入ることができ、そこから木道が続きます。

現在は木道が劣化し立ち入り禁止とされ、迂回して春国岱を歩いていくことができるようです。

ただ、この日は強烈な風に砂嵐が舞って歩くどころではなくなってきました💦

さて、寒さと砂嵐にまいってしまい春国岱散策を早々にあきらめまして本日の宿へと車を進めます。

再び来た道を少し戻りまして、風蓮湖のほとりへやって参りました。

◆PM4:00 風蓮湖のほとりレイクサンセットに宿泊

今日は風漣湖の湖岸に位置するコテージに宿泊いたします。

中央に受付とレストランがあり、その周りをコテージやバンガローが囲むように配置されています。

私のコテージは正に湖のほとりに位置し客室から風漣湖を一望できます(^^♪

ベッドとテーブル椅子、テレビ、暖房器具があり、浴室シャワー、トイレもあります。

シンク、電子レンジ、ケトル、冷蔵庫などがあり、簡単な食事は出来そうですが、コンロなどはありません。室内は火気厳禁です。

さあまずは何はともあれビールでクールダウンです🍺

と言っても、先ほどの春国岱で体が冷えてますが、疲れを落とすにはまずはこれです。

そしてカメラをセットし、サンセットのタイムラプス撮影を開始します。

ここのお宿は名前の通り風蓮湖に沈む夕日がとても美しいのが売りです!

◆PM6:00 サンセットを望みながら根室のご当地グルメエスカロップを頂く

さて、ベッドに横になっているといつの間にか寝落ちしてて、気づけば6時前。

レストランへ向かいます。

少し早く着いたようで、まだお客さんは私だけでした。

風蓮湖が綺麗に見えるロケーションの中での夕食です!この日は、朝飯もそうですが珍しく贅沢しました^^

今日の夕飯は、根室のご当地グルメエスカロップ。バターライスの豚かつが乗っかってドミグラスソースがかかります美味そう♪

これは絶対ビールが合います!と言うことで瓶ビールを注文。

ほかにも山菜の天ぷらに花咲ガニのお味噌汁も付いて、超満足でございます♪♪♪

ひとしきりお腹が落ち着くと、窓から見える風蓮湖には、段々と落ちていく夕焼けのグラデーションが。これまたよろしいなあ(*^_^*)

いやぁ今日はなんだか長い一日だったなー。移動距離は最も少なかったが^^;心に残る一日となりました!と言うことで、ロッジに戻りシャワーを浴びて寝ることにいたしましたzzz

◆AM6:00 コテージの朝

早く寝たので、朝6時前には目覚めました。外に出てみますと風はないがキンと冷たい空気に、東北海道の果ている事を改めて思い出します。

部屋に戻り上着を羽織り直して、風蓮湖畔を散歩。息をする空気が冷たくて心地よいです。

7時になりレストランへ向かい朝ごはんです。

少し歩くとお腹が減ります^^さて朝ご飯を食べて、、、今日は愈々北海旅最終日。日本最東端納沙布岬へと出発いたします!

続く

▲動画で旅の様子をまとめております。
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