日本三大財閥 住友が産まれた別子銅山へ。まさかの閉館【2泊1日新居浜ポタリング旅③】

令和5年11月28日、オレンジフェリーの関西航路(神戸―新居浜・東予-大阪)を利用した、ひがし愛媛2泊1日弾丸ポタリングの旅をご紹介いたします。


◆PM12:10 黒島港から新居浜駅へサイクリング

新居大島の離島探索を終えて、港から次の目的地へ向かいます。

大島港から新居浜駅まではサイクリング。

新居浜駅からは路線バスに乗車し、別子銅山のあるマイントピア別子まで向かう予定。バスの時間は午後1時30分です。まあ距離は約8kmですので時間的には余裕かと思います。

車の通りが多いですが、わかりやすい主要道路に沿って向かう事にいたします。

県道13号線から県道133号線に入ります。いやぁ日頃運動不足のおじさん2人、余裕の予定にそぐわないわりといい時間に新居浜駅に到着^^;

◆PM1:10 新居浜から路線バスでマイントピア別子へ

さすがに別子銅山まで自転車でと言うのは運動不足のおじさんにはハードル高し。

と言う訳で、新居浜駅に到着し自転車を駐輪場へと停めました。駅の真横に駐輪場があり、1時間までは無料、それ以上は100円で預かってくれます。

駅前の中央にバスターミナルのロータリーがあり、西側には公園広場がありました。

東側には先ほど自転車を停めた駐輪場があり、その脇に線路のモニュメントがあります。これは別子銅山下部鉄道から新居浜駅へ連絡していた線路跡。別子銅山から新居浜港へ産出された鉱物輸送の、貨物線から分岐した新居浜駅までの廃線跡が残っております。

路線バスを待ちながら駅前を見て回っていると、バスが入ってきました。

バスは市街地を抜けると国領川に沿って山の方へ進んで行きます。

自転車で向かう事も考えましたが標高が少し高い場所にある為ここは妥協しました^^;

標高が上がるにつれ紅葉が進んでいるのを実感します。

さてバスに乗車して約30分、マイントピア別子に到着しました。

◆PM2:00 マイントピア別子まさかの閉館!

バスを降りて館内へ進んで行きましたらなんと、、、

今日から休館との事です(゚д゚)!

昨日HP確認したらそんなこと書いてなかったのに!。。。いやーこれは非常に困った~帰りのバスは2時間程ないのだ(‐‐;

一応案内しておくと、園内には本館(温泉やレストラン)があり、そこからトロッコに乗車して鉱山エリア(江戸から明治にかけての採鉱の様子を再現された観光坑道)を探索できると言った複合型テーマパークです。

今回の旅メインだった住友別子銅山の様子を目で見て体感し、温泉にも浸かると言う予定、、、全ておじゃん(-_-;)非常に残念💦

◆気を取り直して園内散策(本館~鉱山観光鉄道駅~あかがねの里)

しかし閉館しているにもかかわらず結構お客さんがいます。皆さん紅葉を見に来られているようですね。

という訳で園内を歩いて見る事にしましょう。

園内はかなり広く、紅葉散歩するにはいい運動になりそうです。

歩いていくと色々と説明などもありますので面白そうです^^

別子銅山は、総産銅量日本第2位の約65万トンも採鉱した日本三大銅山の一つで、1691年の開坑から1973年の閉山まで283年間一貫して住友家が経営し、住友が日本を代表する巨大財閥となる礎となりました。

日本の三大財閥「三菱・三井・住友」の住友の一番最初はここから始まったんですね。

別子銅山内の坑道は全長700キロメートル、最深部は海抜マイナス1,000メートルにもおよぶそうです。

中々興味深いです。

温泉やレストランがある本館登っていくと、砂金採りが催されている施設があります。

さらに登っていくとバーベキュー広場があり、大きな公園がひろがります。

広い園内はすべて休館ですが、紅葉は今が一番見所です。

◆マイントピア園内散策(泉寿亭~旧端出場水力発電所~四通橋)

バーベキュー広場から川沿いへ歩くと、旧泉寿亭があります。

この建物は別子銅山の宿泊施設としての役目を終えた泉寿亭の一部が移築されたものです。

賓客用玄関と特別室の1室がここに移築され、特別室は賓客のみが宿泊を許された部屋だそうです。上品な佇まいで、入口には今治市の高名な書家 織田子青の筆による「別館 泉寿亭」の看板が掲げられています。

泉寿亭から階段を下りて行くと国領川沿いの遊歩道へ続きます。

紅葉が非常にきれいな階段を降り、川沿いまでくるとレンガ造りの旧端出場水力発電所が見えます。

明治45年に完成した水力発電所で、当時日本一の落差を誇る約600mの水力で発電し、当時の最新鋭だったドイツ、シーメンスの発電機などが保存されているようです。

こちらもぜひ見学したかったなあ💦

川上流部へ進むと、大きな橋と鉄橋が見えます。この鉄橋が四通橋です。

橋の先に見えるトンネルの様な入り口が第四通洞と言う別子鉱山メインの入口で、多くの鉱夫がここから作業に向かって鉱石が運び出されたのですね。

そしてここから「大斜坑」と言うトンネルが斜めに掘り進められ、かつてより山間部から延々と掘り続けた最深部の海抜マイナス1000mまで到達します。その長さ何と全長10㎞もあり、トロリー電車が通っていました。

いやーあのトンネルの先にロマンを感じますなぁ。現在は立ち入ることはできないようです。

◆PM3:00 マイントピア園内散策(ピーク時期の紅葉を満喫)

一旦駐車場まで戻ると、「東洋のマチュピチュ」と描かれたマイクロバスが停車しています。

開園日(今日は休園日ですが)には、このバスで東平(とうなる)エリアへマイクロバスで向かう、ガイド付きのツアーがあるそうです。東平(とうなる)エリアとは、先ほどの第四通洞からも続く別子銅山の大きな拠点があった山間部エリアです。

その選鉱場などの関連施設跡地は「東洋のマチュピチュ」と評される風景に見えるそうで、こちらも興味があります。

さて、ある程度園内を回ってきて時計を見ると約一時間経っていました 😲時刻は3時。

意外と時間がたっていてびっくりしましたが、まだバスの時間まであと一時間あります。ここらで紅葉をゆっくり見て歩きたいと思います。

芝生広場の公園には見事な紅葉が広がります🍂

これはカメラ片手に時間潰せます📷♪♪ちょうどこの日辺りが紅葉が最も見ごろな時期でめちゃくちゃきれいでした。

そしてここマイントピア別子には、220本余りの冬桜があり、11月~2月にかけて可憐で清楚な花を咲かせます🌸

これも美しい。

そうこうしているとあっという間に4時前になりました。

バス時間待っている間に、道路側の橋(端出場大橋)から上流を望んでみます。

さて4時になり帰りのバスがやってきました。乗車して新居浜駅まで向かいます。

いやー閉館は残念でしたが、2時間あっという間に紅葉と園内散歩で楽しめました。ぜひまた開いている際に改めて訪れてみたい場所ですね^^

◆PM4:30 新居浜駅からJR予讃線に乗車

駅に到着し自転車を折りたたんでからバックに仕舞います。こうする事で列車に乗車できます。

ここからは帰りのフェリー乗り場に近い玉之江駅まで電車で向かいます。

ちょっと早い時間になりそうですが、ゆっくりと向かう事にいたしましょう。

帰りのフェリー乗り場は東予フェリターミナルと言う、自転車では中々アクセスが難しい場所にあります。最も近い駅が玉之江駅です。

2両編成の電車が入線してまいりました。途中の伊予西条駅行の各駅停車です。伊予西条駅で乗換えて玉之江駅へ向かいます。

電車に乗ると、南側の車窓に高い山並み四国山地が広がります。標高1900mに近い稜線がしばらく続き、その進行方向先に西日本最高峰 石鎚山が続きます。

電車は終点の伊予西条に到着。ここで乗換です。

今度は伊予市行の普通電車に乗換ます。乗り換え時間は14分ほどあり余裕はありますが、自転車がありますのと、今度の電車は一両編成でかなり混雑しております。

何とか一番前のドアから運転席の真横にスペースがありましたから、乗り込む事が出来ました。

夕日が見え始めると一瞬で暗くなってきます。中山川の鉄橋を渡るともうほぼ日が沈み終わりかけています。

◆PM5:30 玉之江駅到着

さて、混雑した一両編成の電車が玉之江駅に到着しました。

一面一線の無人駅に降り立ちます。

再び自転車を組み立てて出発すると致しましょう🚴

次回<オレンジフェリーで酔いどれの夜>へ続く

前回までの記事はコチラ→ひがしえひめ旅その① ひがしえひめ旅その②

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