阪九フェリーで行く、1泊4日の九州旅|別府と門司港を巡る“船から始まる”大人の遠征記【別府&門司旅 第1話】

今回の旅先は、九州の大分別府と北九州の門司港。フェリー泊を2回挟むため、実質は3泊4日なのですが、私はあえてこれを**「1泊4日」の旅**と呼びたいと思います。

この響き、なんだか少し冒険心がくすぐられませんか?空路でも新幹線でもなく、あえて海路を選ぶ。「船で渡る九州」——そんな少し贅沢で珍しいスタイルが、今回の旅のテーマです。


関西と九州を結ぶ、8つの海のルート

関西と九州を結ぶフェリー航路は、実は全部で8航路あります。

  • 阪九フェリー(新門司 ― 神戸 / 泉大津)
  • 名門大洋フェリー(新門司 ― 大阪南港1便 / 2便)
  • 宮崎カーフェリー(宮崎 ― 神戸)
  • フェリーさんふらわあ(大分 ― 神戸 / 別府 ― 大阪 / 志布志 ― 大阪)
    • ※この他、徳島や東京へ向かう航路も存在します。

今回私たちが選んだのは、神戸(六甲アイランド)と新門司を結ぶ**「阪九フェリー」**。

新門司と関西を結ぶ航路がこれほど充実しているのは、ここが物流の大動脈だから。その一方で、旅客に目を向けると夜行バスという強力なライバルがいるため、実は驚くほどリーズナブルな料金設定になっているんです。

正直、今回のような「アラフィフ夫婦旅」というシチュエーションでは、夜行バスだと体力的に少々厳しい……。かといって、新幹線や飛行機はそれなりにお値段が張りますよね。

そこで浮上するのがフェリーという選択肢! 「横になって寝られて、お風呂に入れて、お酒も飲める。それでいて安い!」

ネット割引(20%OFF)を使えば、なんと一人6,072円〜。 コスパに敏感な私たちにとっても、この快適さと価格のバランスは文句なしの「正解」でした✨

<阪九フェリーHP料金>


六甲アイランドから、いざ出航準備

PM4:45。早めに仕事を終え、マイカーで六甲アイランドへ。

レンタカーにするか、自家用車を航送するかは正直かなり悩みました。
結果——96時間以上の滞在ならマイカー航送が有利。
しかし今回は九州滞在が約36時間ということで、現地レンタカーを選択。

駐車場に車を停め、送迎バスでフェリーターミナルへ向かいます。
「アイランド北口」からの乗車なら無料というのもありがたい。

PM5:15、六甲フェリーターミナル到着。
受付を済ませ、いざ乗船。


デラックス和洋室という小さな贅沢

PM5:30、ボーディングブリッジを抜け5階エントランスへ。

いよいよ13時間の船旅が始まります。

今回の客室は夫婦旅ということで
デラックス和洋室をチョイス。

シングルベッド2台、テレビ、冷蔵庫、トイレ、洗面台完備。
そして何より——船窓。

この「窓がある」というだけで、旅情は段違いです。

茶器セット、ケトル、浴衣、タオル、スリッパ、歯ブラシまで完備。
ほぼホテルと変わらない快適空間。
「これ、本当に船の中?」と、ちょっとテンションが上がります。

ちなみに、このデラックス和洋室の料金ですが——
今回の一人あたりの料金は12,130円。

正直、このクラスの個室でこの価格はなかなか他では見かけません。
船窓とベッド付きの完全個室、専用トイレ・洗面台付き、そして大浴場利用可。さらに一晩ゆったり眠れて翌朝には九州到着。

ホテル代+移動費と考えれば、かなりリーズナブルではないでしょうか。

「フェリーって高いんじゃないの?」という先入観がある方ほど、阪九フェリーの価格設定は驚くかもしれませんよ。


露天風呂付き大浴場というご褒美

乗船後すぐに向かったのは大浴場。

このフェリーの特徴は、露天風呂があること
海上で外気に触れながら湯に浸かる——これがまた最高です。

ただし、乗船直後は混雑必至。
ゆったり入りたい方は時間をずらすのが得策です。
(営業時間:乗船時~22:00)

ちなみに混雑具合は入口左上にあるランプで知ることができます。(緑:空いている 黄色:少し混雑 赤:混雑)

また、大浴場にはシャワーブースもあり、大浴場が苦手な方はこちらを利用するとよいでしょう。

ひとっ風呂浴びて部屋へ戻ると、
嫁さんはすでに一杯やっております。いいですなー🍶


神戸の夜景とともに出航

PM6:30、神戸六甲アイランドを出航。

部屋から神戸の夜景を眺めながらの出航は、なんとも言えない高揚感。
「旅が始まったな」と、しみじみ思う瞬間です。

レストランがオープンしたので向かってみると、
バイキング形式ではなく一品ずつ選ぶ方式。

少食&呑み助夫婦には好都合。
今回はブリカマ、ブリ刺しなどをテイクアウトし、部屋飲みスタイルに。

船窓の向こうに流れる夜景。
日本酒片手に語らう時間。
これぞ大人の船旅。


明石海峡大橋を真下から見上げる

PM7:20、デッキへ。

目の前に迫るのは
明石海峡大橋

通常は横から見るこの橋を、真下から見上げる。
これは船ならではの特権です。

……が、寒い。
真冬のデッキは容赦ありません。即退散。

船の揺れはほとんど感じず、瀬戸内海は比較的穏やか。
それでも酔いやすい方は酔い止めをおすすめします。

電波は窓側客室なら比較的安定。
内側客室はほぼ圏外覚悟です。


船内探検と、まさかのホーミーライブ

明石海峡を通過し、デッキから部屋へ戻る途中——
エントランス方向から、どこか神聖な弦の音色が聞こえてきます。

チェロのような、しかしどこか異国情緒のある響き。
さらに重なる、不思議な歌声。

「……なにこれ?」

なんとエントランスでは、モンゴル民謡“ホーミー”のライブ演奏が始まっていました。

低音と高音が同時に響く独特の歌唱法。
そこに馬頭琴のゆったりとした旋律が重なります。

船は穏やかに揺れ、瀬戸内の夜を進んでいる。
そのリズムとホーミーの音色が妙にマッチしていて、船内に幻想的な空気が漂います。


静かに聴き入るその空間は、まるで小さな海上コンサートホール。

約30分ほどの演奏。
偶然出会ったとは思えないほど贅沢な時間でした。

このようなライブは毎回ではない様なので予想外の体験に、ちょっと得した気分になりました。

そして、船内散策へ。

5階:売店、ゲームコーナー、キッズルーム、マッサージチェア、カラオケ、ペットルーム
6階:レストラン、プロムナード、展望ルーム
7階:大浴場、展望ロビー、展望デッキ

客室もスタンダードからスイートまで幅広い構成。

売店で物色し、ゲームコーナーで阪九フェリーオリジナル「フネコ」グッズを狙い、
私は15分200円のマッサージチェアへ。日頃の疲れを2回分(200円✕30分間)満喫。

部屋に戻って飲み直し🍶

客室のテレビは、この海側の位置だと地上波も映りますが、BSの方が安定した高画質で楽しめます。画面で現在地をチェックしてみると、乗船から3時間、ちょうど家島諸島の南あたりを航行中。目的地までは、まだまだたっぷり時間があります。

船内散策もひと通り済ませたところで、ここからは「何もしない」という贅沢。お酒を片手に、ただただ過ぎていく静かな時間を楽しむことにします。

気づけばPM10:40。

窓の外には
瀬戸大橋

その姿をぼんやり眺めながら、就寝。


夜明けの新門司港へ

AM6:00起床。
船窓の外はまだ薄暗い。

ベッドは想像以上に快適。
これが夜行バスとの決定的な差です。

乗船前に買っておいたおにぎりと即席味噌汁で簡単な朝食。
やがて日が昇り、新門司港へ到着。

AM7:00下船。

無料送迎バスで小倉駅へ向かいます。
朝はやや渋滞し、到着はAM8:00。


ここからが九州本番

さあ、ここからレンタカーを借りて別府へ。

約100km、1時間半のドライブ。
いよいよ九州本編が始まります。

次回は、いよいよ別府へ。 湯けむり立ち込める街歩き、ディープな温泉と、それ以上にディープな別府の夜。 そんな濃いめの旅の続きを、またのぞきに来ていただけたら嬉しいです!

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