今回の旅は、鉄道・バス・徒歩・自転車で巡る三陸海岸縦断一人旅です。
前回の記事では、関西から夜行バス→新幹線→路線バスで岩手県の北、久慈市に到着しました。
今回は久慈から三陸鉄道に乗車し途中下車しながら絶景スポットに立ち寄って参ります。
◆AM12:07 三陸鉄道に乗車

久慈駅から三陸鉄道に乗車してしばらく内陸部の平地を進んで行き陸中野田駅を過ぎると少しずつ線路の高度が上がって行きます。

久慈を出て30分少々。三陸鉄道の絶景車窓ポイント安家大橋を渡ります。
ここでは一旦停車してポイントのアナウンスが流れます。
橋が架かる安家川は、原始河川の面影を残す清流で、イワナ、アユなどの渓流釣りのメッカとしても知られています。
夏にはアユ釣り、秋には河口付近で遡上する鮭が豪快にジャンプする姿が見られるそうです。

安家橋を超えると堀内駅に到着しました。
NHK連続ドラマ(あまちゃん)でも撮影された堀内駅。この小さな漁港と太平洋の青い海が正に三陸海岸を彷彿させる風景ですね。

堀内駅を過ぎると直ぐに大沢橋梁に差しかかかりました。ここもまた、絶景車窓スポットだそうでいったん停車いたします。三陸鉄道の橋梁はアーチ橋になっており、山側に見える国道の赤いアーチ橋と上下並行して、ダブルのアーチ橋が撮影スポットとして有名です。
この辺りから北三陸海岸特有の海岸段丘が始まり三陸鉄道の路線は長いトンネルが続きます。
さて列車は長いトンネルを抜け最初の途中下車駅、多野畑に到着。

ここで途中下車し北三陸の絶景スポットへ向かいます。
◆PM1:03 乗り合いタクシーで北山崎へ
次の列車の到着時間まで約2時間あります。この間に乗り合いタクシーで北三陸の絶景ポイントの北山崎や鵜の巣断崖へ向かうことが出来ます。


乗り合いタクシーは列車の到着に合わせて発着しています。(予約制)
スーツケースなどの大荷物は駅の売店で預かっていただけるので非常に助かります。(100円で預かっていただけます)
荷物を預けてタクシーに乗り込みます。

今回は北山崎へ向かう事にいたしました。田野畑駅からは海岸沿いへ少し北へ戻る道のり。距離は約10㎞、15分から20分の程度で到着できるようです。

途中山道をグネグネ登って行きます。写真は東日本大震災遺構の明戸海岸防潮堤で、津波によって決壊した防潮堤が、被災当時の姿のままに保存されています。
三陸海岸の車窓にはこう言った震災の爪痕が所々残っています。

タクシーにて20分弱で北山崎に到着。只今の時刻がPM1:20で、迎えのタクシーの時刻がPM2:15。
約50分以上時間があります。
この時間内に北山崎を散策いたします。

タクシーを降りた駐車場からはレストランや土産物屋さんを抜けて300m歩くと、第一展望台に到着いたします。
第一展望台の手前から少し登ってく第三展望台と、第一展望台から少し下って行く第二展望台があるようで、これらが北山崎の主な散策コースとなっているみたいです。



まずは第一展望台へ向かう事にいたしましょう。
第一展望台までは高低差はほとんどなく楽に辿り着くことが出来ます。

第一展望台からの景観です。
海のアルプスとも呼ばれる高さ200mの断崖に、ダイナミックな奇岩大小さまざまな海蝕洞窟が約8㎞にもわたり続く北三陸海岸の屈指の景勝地です。海にせり出すこの第一展望台からの眺望は、息を呑む素晴らしさです。

望遠レンズで覗いてみると海蝕洞が近くに望めます。
さて、さらに進んで行きたいのですがこの3つの展望台の他に、ここから約800段の階段を下って行くとこの海蝕洞の間近まで行くことができるようです。
この時は時間的に余裕がありそうだったので行ってみることにしました。
◆PM1:30 800段の階段を下って絶景ポイントへ(波打ち際展望台)

第二展望台方面へ階段を下ってくと途中で陸中海岸自然歩道へと続く階段に分かれます。
では行ってみましょう!

紅葉が見ごろでとても美しい🍂
途中第二展望台との分かれ道をの階段を下って行きます。

下り始めて10分。中々延々と続く階段に少々不安を覚えます。帰りのタクシーの時間が気になり始めます。
しかし急ぎ足でまぁまぁ下ってきてしまいました。ここで引き返すのも、、、と進んで行くことに。

まだまだ波打ち際までは下らないと駄目なようです。なにせ200m近い高低差ですからね。
北山崎に到着して20分。かなりの急ぎ足で下ってまいりました💦かなりへとへとです。。。

ただ、とてつもなく巨大な海蝕洞と荒々しい波打ち際の景色には圧巻です。この光景はここでしか望めません!上から見た感じよりも何倍もの大きさです。800段の階段を下りて来ただけの価値はありました!
しかし、帰りのタクシーもあるのですぐに階段を登らないといけません(>_<)

登り始めて10分。。。
かなりのしんどさに心折れかけます。降りる時の3倍の時間は見ておかないといけません。。。
帰りのタクシーを逃すと次のタクシーは2時間後です💦何とか登りきらないと。
上がらない足を無理やり上げて、死にそうになりながらなんとかタクシーに間に合いましたぁ(+o+);(5分前に戻れました)
登り切ってからも息が上がって中々大変でした~(日ごろの運動不足が顕著に出ました)
◆PM2:25 田野畑駅に無事戻る

と言う事で、田野畑駅まで戻ってきました。運転手さんに800段を下りて戻ってきた事を伝えるとすごく驚かれていました 笑
波打ち際まで行く場合は最低一時間は余裕を見ておいた方が良さそうでした^^;
さて、ここ田野畑駅はカンパネルラ駅とも呼ばれており、宮沢賢治の銀河鉄道の夜に由来します。
駅は喫茶店や売店が併設されていまして、喫茶店ではサイフォンで淹れるコーヒーを頂けます。

私はと言えば、崖登りの疲れでオロナミンを飲みながら休憩です。

駅待合室の横には、この様にたくさんの文庫本があります。
時間があれば喫茶店で一服しながら読書に勤しむのも良いですね。
さぁ、じっくり休憩させていただきますと、列車の音が聞こえてきました。


下り列車が到着したようです。
と言う事でぼちぼち私もプラットホームへ上がることにいたしました。
ちょっと足がくたびれています💦いやいや、まだまだ今日はこの後自転車で巡る行程も待っています。まだまだ弱音は吐けません。


ホームへ上がると小さな待合室があり、思い出ノートに訪れた皆さんがメッセージを書き込まれています。その数9冊にもなっていました。
静かなプラットホームでしばらくウトウトしていると、汽笛の音で目が覚める。
◆PM3:03 再び三陸鉄道に乗車

さて、続いての途中下車は宮古です~
次回次の途中下車駅(宮古)へ続く
