東九州の旅3泊4日②観光特急「海幸山幸」に乗って南郷へ

今回の旅は令和6年の正月休みに訪れた3泊4日東九州の旅をご紹介いたします。

フェリー、鉄道、徒歩、路線バス、カーシェアをフルに有効活用して、南宮崎、主に日南エリアを観光し、東九州を北上して別府温泉を満喫してまいります。

今回の記事ではフェリー下船後、宮崎から観光特急「海幸山幸」に乗車した様子をご紹介したいと思います。よろしくお願いいたします。

▲ここまでの旅記

AM9:50 宮崎駅2番ホーム

宮崎駅では、明日の路線バスのチケットや、これから乗車する切符の手配などを終えてホームへ上がってまいりました。

さあ、ここからはJR九州が誇るD&S列車の一つ「海幸山幸」に乗車して南郷まで向かいます。

▲海幸山幸の運行図(JR九州HPより)

D&S列車(デザイン&ストーリー列車)はJR九州各地を結ぶ観光特急の総称で、移動手段としてだけでなく、乗ることがイベントになる列車の旅をコンセプトに作られたパッケージです。

個性溢れる洗練されたルックスやインテリアの車両と、ユニークな仕掛けやイベントが満載なひと時を過ごすことが出来る、旅物語を乗せて九州各地を駆け抜けます。

さあ、「海幸山幸」が入線してまいりました!

特徴あるレトロな車両ですが、車両の顔がJRっぽくありません。

この車両はもと高千穂鉄道が2003年に導入した車両で、2005年9月の台風14号で被災し廃線になった後に、JR九州が買い取り、改造されてこの形になったと言う車両です。

AM10:00 海幸山幸乗り込む

それでは乗り込みましょう。

飫肥杉と言う南宮崎の名産品の木材が使われたレトロな車内に入りますと、内装も木材がふんだんに使用され非常に上品かつ落ち着いた内装です。

2両編成の列車は、先頭1号車「山幸」全車指定席、2号車「海幸」一部自由席(閑散期は全自由席)で運転されます。

すべての座席が2×1とグリーン車の様な仕様で、「山幸」の車両の方が座席のピッチは広めに取られています。

列車名は、南九州が舞台とされている日本神話(日向神話)の山幸彦と海幸彦に由来しており、コンセプトは「木のおもちゃのようなリゾート列車」と言われています。

車内には一般座席の他フリースペースのソファーや前面展望スペース、飫肥杉を使った郷土玩具が並べられていたり、高千穂夜神楽の注連縄に付けられる折り紙模様がデザインされていたりと、車内を歩くだけでも楽しめます。

海幸山幸のおすすめはA席

今日はお正月休みもあってか1号車の「山幸」は割と混雑気味で2号車の「海幸」も指定席での運用でした。

今回私は指定席で乗車しましたが「海幸」の10Aを選びました。出来たら「山幸」が良かったのですが、「山幸」は座席ピッチが広いため混雑しがちのようです。

比べて海幸は少しピッチは狭いですので乗客が少なく、指定席になった時のこの日はほぼガラガラでした。

日南の海景色を楽しめるのはA席です。1人の場合でも「海幸」はほぼ空いているのでお勧めです。

10A座席のすぐ後ろにはこのようなフリーベンチがあり、後面展望も楽しめるのもポイントです。

一旦座席に着き購入した今回のJR切符を確認します。

いやーすごい数の乗車券特急券です💦無くさないようにしないといけませんね。

今日これから乗車する南郷まで乗車券と、本日後半「南郷」から明後日「姫路」まで使用する乗車券の他7枚は全て特急券です。

AM10:13 宮崎ー青島区間

さて、列車はゆっくりと宮崎駅を出発。

宮崎駅を出発するとすぐに大淀川と言う大きな川を渡り、南宮崎駅に到着します。

南宮崎駅を過ぎると、日豊本線とは別れ日南線へ入ります。

田吉駅を過ぎると宮崎空港線が分岐し、非電化区間へ入ります。

長閑な田園風景から加江田川を超えると、南国の雰囲気を盛り上げるヤシの木が増えてきまして、観光名所青島駅へ到着します。

宮崎を出発してから、一番乗り降りの多かった青島駅へ到着しました。青島神宮で有名です、私も明日訪れます。

AM10:40 青島ー飫肥区間 地酒でほろ酔い

先頭1号車の「山幸」へやって来ました。

青島駅を過ぎると左手に日南海岸が広がり、美しい車窓が広がってまいりました。

青島から南側の海岸線は「鬼の洗濯岩」と呼ばれる、水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が広がります。

約700万年前に海中で出来た水成岩が隆起し、長い間に波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なって見える美しい海原が、 青島から南の巾着島まで約8kmの海岸線に見られます。

潮が引くと、磯遊びが楽しめるスポットで、宮崎の景勝地の一つです。

伊比井駅を超えると線路は海岸線を離れ、山間部へ入ります。しばらく走ると一直線の長い谷之城トンネルに入ります。

さて、車内販売を購入しました。タオルと地酒芋焼酎「海幸山幸」を頂きます。

朝から濃い焼酎ストレートは、中々いい感じになります♪

車内販売はその他地ビールやおつまみ、オリジナルグッズなどあります。

さて、一号車では列車の由来でもある神話海幸彦山幸彦の紙芝居が始まりました~👏

芋焼酎飲み干し、ほろ酔い加減で紙芝居を楽しみます♪

そしておみくじを引いてJR九州のオリジナル飴を頂きました^^

そうこうしているとあっという間に飫肥駅に到着。

飫肥は今日この後再び訪れますが、九州の小京都と呼ばれる飫肥藩 伊東氏の旧城下町です。

ここでしばらく停車し、皆さん一旦下車して写真撮影などされていました。また、飫肥までで下車される方も多く日南線の主要駅の一つです。

飫肥を出発し、日南駅、油津駅に到着。

AM11:32 油津ー南郷区間は絶景のオンパレード

油津駅を発車。ここも後ほど観光に立ち寄りますが、現在では広島カープのキャンプ地として有名な場所で、しばらく走ると天福球場が見えます。

油津はかつてこの辺りでとれた飫肥杉を運ぶための港町として栄え、その運河や街並みが今でも残っています。この周辺の街並みや運河沿いの風景がとても風情があり、寅さんのロケ地としても有名です。

油津を超えるとあと二駅。

太平洋の際を列車が走り、絶景区間が広がってまいります。七つ岩(ななつばえ)と言う島々が点在し日南線では特に景色が良い区間です。

特に細田川を渡る鉄橋区間は列車が海の上を走っているような錯覚が楽しめました。

AM11:45 南郷到着

さて、1時間30分の観光列車旅、とても楽しい乗車時間でした!

構内踏切を渡って改札を出ます。

今度は、ライオンズのキャンプ地として有名な南郷駅。駅舎はライオンズカラーで彩られております。

毎年シーズンが訪れるとファンの方で賑わいを見せます。

AM11:58 日南めぐり号で道の駅なんごうへ

さて、ここからは次の列車の到着まで南郷を観光したいと思いますが、海幸山幸の発着に合わせ「日南めぐり号」と呼ばれる周遊バスが走っております。

このチケットで道の駅なんごうまで向かいます。

この時間帯は列車の本数が結構あります。次の列車の出発時間が13:08発でそれを逃しても14:23発。

運良く13時までに戻ってこれたら、後の行程がスムーズです。

▲日南めぐり号のダイヤグラム<宮交バスHPより>

乗車中のバスは12:12に道の駅なんごうに到着するので、25分後の12:37発のバスに乗ることが出来ればOKです。

到着しました道の駅南郷。ここから少し坂を登ると道の駅に到着です。

AM12:15 道の駅なんごう ブリ丼10分で食す

さてさて、せっかくなのでここでお昼ご飯です。

スロープを上がり、すぐさまブリ丼を注文します。

・・・

少し時間がかかっておりますが、ブリ丼出てきました!

いやーめちゃくちゃ美味そうではありませんかー!

新鮮でぷりぷりなブリがご飯を進めます~!

ゆっくり味わいたいところですが、バスの時間があるので10分で完食!(^^)!

道の駅からは、太平洋と黒島などの小さな島々が点在し美しいパノラマが広がります。

しかしゆっくり撮影する時間などない( `ー´)ノ

もう後一分でバスが来てしまうー

と言う事で急いでバス停へ戻ると、ちょうどバスが到着するところ💦何とか乗車し再び南郷駅へ。

AM12:55 南郷駅へ戻り無事列車に乗車

さてさて、再び列車の旅が始まります。

ここからは3日間使用する乗車券で途中下車をしてまいります~次の停車駅は油津です。

次回「運河と港町散策 油津」へ続く

これまでの旅はコチラ→東九州ひとり旅①

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