東九州の旅3泊4日③油津・飫肥を観光する

今回の旅は令和6年の正月休みに訪れた3泊4日東九州の旅をご紹介いたします。

フェリー、鉄道、徒歩、路線バス、カーシェアをフルに有効活用して、南宮崎、主に日南エリアを観光し、東九州を北上して別府温泉を満喫してまいります。

今回の記事では、2日目油津から飫肥の行程をご紹介いたします。


PM1:20 油津到着

南郷駅から列車に揺られて20分少々、油津駅で途中下車です。

続いては油津の街並みを散策してみたいと思います。

駅を出ると、広島カープのカラーに彩られた真っ赤な駅舎が目立ちます。

春季キャンプ地の「天福球場」の最寄り駅でもある油津駅。
2018年にこの様なカープカラーに塗り替えられ、壁の一部は当時の緒方監督が塗ったそうです。

その派手な駅舎を出ると、待ち受けていたかのように雨が降ってきました。

今回、傘を持ってきておりません💦

さて、訪れてみたい場所は、ここから約1㎞ほどにある堀川運河の下流域です。

雨は小降りなので、そのまま歩いて向かう事にいたしましょう。約15分程度です。

屋根のないアーケード街 油津商店街

駅から北へ100mほど歩くと商店街が見えてまいりました。

段々と雨足が強くなってくると油津商店街が見えてきました。ようやく雨をしのげるとホッとしたのものの、、、

アーケードっぽい雰囲気の屋根があるようでない商店街に心が非常に折れる💦そして追いうちをかけるかのような土砂降りになってまいりました。

一旦雨宿りしようと、閉店している軒先を借りて、レインコート等を着こみました。

しばらく歩くと真っ赤な鳥居が目立つ間口があったので立ち寄りました。多世代交流モール「油津yotten」と言う場所で、広島カープの色々なグッズなどが展示されていました。

広島のキャンプで有名な油津は、町全体で広島カープを応援している雰囲気が伝わります。

商店街から、天福球場までまっすぐ伸びる道がありますが、これを「カープ一本道」呼ばれるそうです。

堀川運河を歩く

さて、駅から歩いて20分少々歩くと、川沿いにたどり着きました。

民家が立ち並ぶ川沿いに、古めかしいがしっかりとした石組みでできたアーチ橋がかかります。

堀川運河です。風情のあるレトロな街歩きに一転しました。

油津は古くから栄えた港町であり、昭和初期には世に言う「マグロ景気」によって大いに繁栄したそうです。

この堀川運河は油津港へと繋がります。

油津港は江戸時代の初期、良質な杉材である飫肥杉を日本各地に供給していました。飫肥藩領内の山中で伐採された木材を油津港まで運ぶために作られたのがこの堀川運河であり、明治時代に入って堀川橋が架けられました。

堀川橋の西側には吾平津神社の赤いの鳥居があり、独特の情趣にカメラ片手に立ち止まります。

この風景が観光資源として注目されると、映画「男はつらいよ 寅次郎の青春」のロケ地にもなりました。

堀川橋を渡ると資料館があります。雨宿りがてら立ち寄りましたが今日は残念ながら休館日。

相変わらず霧雨が降る細道を海側に歩きながら、油津の旧町中へ移動していきます。

しかし、小雨が降る中カメラ片手にぶらぶら歩くのも、だんだんと乙なものだと感じてきます。

油津旧町並み散策

運河から細い路地を進んで行くと大きな赤いレンガの建物が見えてまいりました。

油津赤レンガ館(旧河野宗泰家倉庫)で現在は油津資料館や多目的交流スペースとして利用されているようです。

路地を抜け大通りに出てきました。一際目立つレトロな3階建ての建物は杉村金物店で登録有形文化財に指定されています。現在も金物店として営業されています。(今日はお正月休みでしたが)

その大通りの一つ海側の通り角には昭和初期に建てられた満尾書店があります。この建物も登録有形文化財です。2階部分のモルタル洗い出しの洋館風壁面など当時関東や関西で流行した典型的な商家建築で、ここ九州の南端にも波及したことを確認できる貴重な例だそうです。

再び静かな路地へ入りますと、古い旧家が並びます。雨が一旦上がる。

漆喰の塗壁と格子窓が印象的な建物は、江戸時代からの商家 渡邉家住宅です。

先祖が京都から来たことから油津の「京屋」と呼ばれた豪商。廻船問屋など船舶旅客交通を生業に商いを行っていましたが、現在は酒造会社を営んでいます。NHK連続テレビ小説「わかば」の「村上酒造」としてのロケ地にもなったそうです。

その向かい側には、旧河野宗奏家があり庭先から先ほど訪れた赤レンガ館へ抜けることが出来ます。

再び雨足が強くなってきました。この辺りで駅へ戻ることにいたします。

PM2:30 油津駅帰着

途中ずぶぬれになりながら駅前まで戻ってまいりました。疲労困憊の中、冷えた体を拭きながら天気予報を確認します。

現在局地的に発生している雨雲が油津にかかっている様子で、一時間後にはこの雨雲が飫肥へと移動するようです。私の行く場所に合わせ雨雲が移動してくる模様。(日頃の行いが悪いのか💦)

PM3:00 飫肥駅到着

少々疲れ気味で列車2駅、飫肥駅に到着しました。どうやら天気予報は外れ雨雲はだんだんと離れていくようです。よし!

駅から飫肥の中心地区までは約1キロ弱。雨だとタクシーで向かおうかと思っていましたが天気が持ちそうなので歩いていくことにいたしました。

中心街までは歩いて約20分ほどです。麦焼酎の名前にもなった酒谷川を渡る橋の手前に、岩崎稲荷神社の大きな赤い鳥居が目に入ります。

同時に太陽が雲から現れすごくいい雰囲気です。

明るくなると少し元気が出てきました。

PM3:30 九州の小京都 飫肥城下町散歩

飫肥中心地区へ辿り着きました。

まずは飫肥城大手門の手前にある観光案内所へ向かいます。

飫肥は、飫肥藩伊東家5万1千石の城下町。地方城下町の典型的な侍屋敷の歴史的風致をよく現した町で、九州で最初に重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。

観光案内所で色々と街並みや歴史などを教えていただきました。

日南市HPより

酒谷川に三方を囲まれた城下は正方形の地割となっており、飫肥城側から、上級家臣、中級家臣、町家、下級家臣と武家屋敷が配置されており、格式に応じて門を構え、飫肥石や玉石のうえにお茶等の生垣で囲まれています。

そして城下町の道幅はほとんど当時のまま残されており、街路に面した石垣、生垣、門などもそのまま保存されています。

大手門より2本南側の通り「後町通り」を歩いてみることにいたします。

なるほど九州の小京都と呼ばれるとおり、建物、街路、全てに風情が感じられます。

側溝に目をやるとカラフルな鯉が泳ぐ。

鯉の遊泳地と立て札を見つけました。

酒谷川に囲まれた水郷の城下町の飫肥は、かつて生活用水を引き込んだ水路が張り巡らされていました。そのかつての掘割に城下町の風情を活かすため錦鯉が放流されているのだそうです。

カメラを向けるとカラフルな鯉たちが集まってきます。

さて、今日はお正月1月3日です。結構お休みのお店が多く残念ですが、そんな中開業していた日南スペースさんに立ち寄りました。

お土産物屋さんの奥にスタジオが併設されていまして、観光や地元の方との交流スペースなどとして利用できるお店だそうです。お邪魔すると梅昆布茶をご馳走していただきました^^寒い中体が温まります。

街の常連さんもいらして、いろいろとお話を伺い、ちょろっとお土産を購入。

続いては後町通りを出て本町通を歩きます。

本町通には土藏作り白漆壁が目立つ商家資料館があり、特にお土産物屋さん、カフェ、飫肥名物厚焼き玉子のお店などが立ち並ぶ通り。

実は飫肥城下町保存会が発行しているあゆみちゃんマップを片手に町散策したいと考えていたのですが、今日は殆ど閉店しています。

▲あゆみちゃんマップ

このあゆみちゃんマップは、飫肥城観光駐車場チケット販売所と飫肥駅「にちなん屋」で販売されていて、飫肥散策の際はぜひ購入するといいと思います。

■食べあるき町あるき+2施設入館(旧山本猪平家・商家資料館)1,000円 (引換券5枚付)

■食べあるき町あるき+6施設入館(飫肥城歴史資料館・松尾の丸・豫章館・小村寿太郎記念館・旧山本猪平家・商家資料館)大人1,600円 高大1,400円 小中1,150円 (引換券5枚付)

今日はお土産物屋さんや飲食店などほぼお正月休みのため、私は今回購入はしませんでした。

さて時刻も良い時間となり、本日の宿へと向かう事にいたします。

宿へ向かう前に夕食と晩酌のアテを購入することに。

飫肥名物のおび天と厚焼き玉子を購入しにおび天本舗さんに立ち寄ります。

そして宿へ向かう途中スーパーへ立ち寄り夜ご飯とお酒を購入。

PM5:00 レトロな宿ホステルマリカで宿泊

宿に到着しました。クリーニング店の建物の奥にあります。

奥へと進み、タイムスリップしたかのような古い建物が連なる軒先を通り抜けます。

ノスタルジックな雰囲気の中、真新しい綺麗な宿の玄関が見えてきました。

今回利用させていただく宿「ホステルマリカ」さんは、名の通りドミトリーなど併用されたシェアハウス的なホステルです。

玄関を入ると管理人さん説明を受けます。「今日の宿泊客はお客さんだけなので気兼ねなく利用してください」とのこと。

玄関を入り廊下を奥へ進みますと、キッチンリビングがあります。

広いキッチンリビングは宿泊者が共有で使用でき、冷蔵庫や炊飯器、料理器具に食器、全て自由に利用できます。

壁には飫肥の観光マップなどの情報が色々貼られています。

トイレの横に洗面所があり、シャワーが利用できました。

という事で、とりあえずシャワーを浴び晩酌することにいたします。

さて、すっきりしたところでビール片手に晩酌。

購入したおび天からいただきます。魚のすり身に、豆腐、黒砂糖、味噌などを合わせて、油で揚げた飫肥名物の天ぷらで、食べ応えがありお酒のアテにピッタリ。

そしてメインディッシュはスーパーで購入した半額のお寿司で節約晩ご飯です。

広いリビングに一人晩酌は、少々場所を持て余しますので早々に客室へと移動。

客室はダブルルーム。シンプルな部屋にダブルベッドと机がありました。

テレビはありませんがwifiはありました。部屋に移動してPCでユーチューブなどを見ながらくつろぐことにいたします。

PM10:00

お酒片手にPC作業をしていると、眠くなってきてベッドに横たわります。するとカーテンの脇から見える窓の外に、綺麗な星空が広がっているのに気付きます。

ちょっと外へ出てみることにいたしました。

通りに出ると灯りが多いのか、部屋から見る星空より少ないですが綺麗な星空を見ることが出来ました。

さて、明日も早朝から出発するので今日はこの辺りで就寝することにいたしますzzz

次回、「宮交路線バスで日南海岸途中下車の旅」へ続く

これまでの旅はコチラ→東九州ひとり旅① 東九州ひとり旅② 

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