今回の旅は令和6年の正月休みに訪れた3泊4日東九州の旅をご紹介いたします。
フェリー、鉄道、徒歩、路線バス、カーシェアをフルに有効活用して、南宮崎、主に日南エリアを観光し、東九州を北上して別府温泉を満喫してまいります。
今回の記事では、3日目飫肥から日南海岸を路線バスで途中下車しながら南宮崎駅まで向かう様子をご紹介いたします。
PM7:30 飫肥から路線バスに乗車
前日は早めに就寝したので、今朝は7時前に起床して準備開始。

本日前半の行程は、宮崎交通バスに乗車して途中下車をしながら青島まで行き、青島からは再びJR線に乗換ます。
途中下車で立ち寄りたい個所は「鵜戸神宮」「サンメッセ日南」「青島」の3か所ですが、路線バスの本数は一日6本のみ。乗り遅れてしまえばもう終わりです^^;

▲宮交バス時刻表
時刻表を確認すれば約2時間に1本やってくる感じなので、観光するにはちょうど良いバスダイヤです。
という事で出発前にコンビニに立ち寄って軽い朝ご飯を購入。
バス停が宿のちょうど向かい側にあるので便利です。
時間通り、7時50分にバスが到着し乗り込みました。乗客は少なく私含めて3人でしたが、後々増えてきます。
バスはJR日南線の下り方面に並行して日南駅前→油津駅へと向かい、日南海岸に沿って北側へと進みます。
今回の旅ではバスを2回途中下車する事になるのですが、料金的に1日乗り放題乗車券を利用した方が少し安くなります。この乗車券は価格は2000円で、昨日宮崎駅のバスセンターで購入しました。
ちなみにこのチケットを利用すれば丸1日宮崎県内の宮崎交通バスが乗り放題になります。
さて、40分ほどの乗車時間ですのでその間に軽い朝ご飯を済ませる事にします。コンビニで購入したコーヒー、サンドウィッチと、昨日購入した飫肥名物「厚焼き玉子」を頂きます。
油津を過ぎると、国道220号線を太平洋に沿って北上してまいりますが、この車窓がとても美しい。
日南海岸国定公園を海沿いに走る国道220号線は、景色が美しい事で有名です。
朝日に照らされる日向灘と洗濯岩が続く車窓に、南宮崎の海岸線を走っている事を実感させられます。
約40分の乗車、絶景区間を進んで行くと鵜戸神宮に到着です。
AM8:30 鵜戸神宮で途中下車 断崖の洞窟に鎮座する神社
到着しました8時30分。さすがにこの時間は人が少ない様子。
降り立ったバス停がある駐車場は、鵜戸神宮本殿から最も遠い場所にある駐車場で、ここから15分ほど歩きます。
まずは、駐車場から続く石段を登っていきますと鵜戸神宮の社号標があり、ここから鵜戸山を登っていく参道のへ続くようです。 しかし分岐点を見過ごしてしまい、そのまま石段を登って新参道の方へ進んで行きました。
新参道の方はトンネルで鵜戸山をショートカットのルートですが、それでもまあまあな石段を登っていくことになります。
トンネルを抜けると「八丁坂」と呼ばれる下り石段を下りて行きます。朱塗りの色鮮やかな新門にたどり着きました。
境内にはたくさんの出店があり朝早い時間から営業されてました。
神門をくぐり、参道を歩いていくと立派な楼門が見えてきます。
境内は日向灘に面した断崖の中腹にあり、断崖に閑雅な朱色の社殿や鳥居が並びます。何とも言えない独特な優艶さに心洗われます。
社務所を過ぎて鳥居が立ち並ぶ稲荷神社を過ぎると千鳥橋を渡ります。
千鳥橋を過ぎて玉橋を渡ると、一気に下りとなり渚の近くまで降ります。
玉橋から景色を望んでいると、神主さん達が列を作って歩いて行かれる様子が伺えました。これから何かの神事が始まる様子です。
鵜戸神宮の本殿は、この巨大な断崖の洞窟の中にあります。
という事で本殿を参拝。そして鵜戸神宮洞窟の奥へと進むことが出来ます。
内部は所々光が差し音が響き神聖な雰囲気に包まれます。そして洞窟内には「お乳岩」と言う岩から水が滴ります。この水から作られる「おちちあめ」と言う飴は安産・健康長寿に御利益があるとされています。
神秘的な洞窟抜けると真っ青な日向灘に朝日が照らされます。出入口付近におみくじやお守りそしておちちあめ等が販売されています。
さて、本殿がある洞窟から外に出ると、断崖絶壁から見下ろす日向灘と奇岩群に目を見張ります。
この磯には母君豊玉姫が出産の為に乗って来られたと言われる霊石亀石・桝形岩があります。この亀石には桝形の窪みがあり、この窪みに男性は左手、女性は右手で「運玉」を投げ入れ、見事入ると願いが叶うといわれているそうです。
そしてこの不思議な形をした奇岩群は主に砂岩で、ところどころ大きな“いぼ”のように飛び出している恐竜の卵のような部分があります。これは太古の生物達の死骸からできた化石化したコンクリーションという炭酸カルシウムの固まりなのだそうです。
波が打ち上げる大きな音と、この神秘的な奇岩を朝日が立体的に照らされる様子をしばらく見行ってしまいました。まさに日向「ひむかのくに」を旅している実感が湧いてきます。
結構ゆっくりと参拝し現在10時15分。そろそろバス停まで戻ることにいたしましょう。
あと次のバスまで45分ほどあるので、少し山越えして辿る「波切神社」行ってみようと思ったものの、、、
帰りは行よりも登りの多い石段(八丁坂)を登って戻ることになります。この石段に気持ちが負ける💦
バス停までたどり着くと、少し中途半端な時間。
山登りしていく参道を通って波切神社までと考えたのですが、、、まぁまだ3日目始まったばかりなので無理はやめておきましょう。
という事で、アラフィフのおじさんは無理をせず、しばし休憩しながらバス待ちすることにいたしました。
AM11:10 サンメッセ日南で途中下車 500mの坂道を上る
鵜戸神宮から約5分少々バスに揺られ、次の途中下車「サンメッセ日南」に到着しました。バスは結構混雑しており席はほぼ埋まっている状態でした。
到着したのはサンメッセ日南。
宮崎と言えばマンゴー、東国原さん、そしてモアイ、と言う私はイメージですが皆さんはどうでしょうか^^;
そのモアイがある場所がここサンメッセ日南です。
バス停から園内までは60mの高低差のある坂道を登って行く必要があります。
距離は500mの登り坂を進んで行くことになります。歩道がありますので徒歩でも安全です。
入場門を抜けて入場料1000円を支払います。すると、ゴルフ場の様にカートがたくさん停まっています。
カートは30分1000円ですが、レストランを利用することで、90分まで1000円で利用することが出来ます。もちろんカートを利用して園内を回ることにいたします。
という事でカートに乗って楽々と園内の坂道を登ってまいります。バックパックは無料で預かってくれるようでしたが、カートのリアシートに積み込みました。これで重い荷物からもしばらく解放されます^^
さて、このサンメッセ日南の園内は一番上まで行くと標高約130mほどもあります。まずは頂上を目指しましょう。
園内で最も高い場所に到着しました。
奥には地球感謝の鐘と言うモニュメントがあり、日本の神道・仏教・キリスト教など16の教団が地球への感謝を込めて1996年に制作されたサンメッセ日南シンボルの一つです。
サヌカイト(古代原石)の鐘を鳴らすと、神秘的な音色が響きます。
太陽の階段から雄大な日向灘を見下ろします。今日は本当に雲一つない良い天気で、気持ちいい!
太陽の階段を少し降りると光の広場、緑の広場があり遊具があり子供たちが遊んでいる様子。
気付けば昼を超えてました。という事でお昼ご飯を食べにレストランへ行くことにいたしました。




園内でひときわ目立つ大きな建物がセンタープラザで、レストランや資料館等があります。
という事でここでお昼ご飯。南洋レストランnoanoaへ。
宮崎と言えばチキン南蛮ですね。ボリュームがあっておいしかったです!スープ付きで1300円。
レストラン内は日向灘を見下ろしながら食事ができます。
センタープラザから階段を少し降りると、日向灘とモアイ像が一望できるサンデッキへ到着しました。
そのサンデッキの下にはカラフルな謎の座る人が並びます。これはヴォワイアン像と呼ばれるオブジェだそうです。
さてさて、園内を一通りざっと回ったところで、モアイ像を間近で見に行きたい思います。
モアイ像エリアはカートでは行くことが出来ないため返却してから向かう事にしました。
園内で最も海に近い場所に7体のモアイ像があります。
高さ5.5mにもおよぶ7体のモアイ像は、イースター島の長老会から特別許可を得て、世界で初めて完全復刻されたアフ・アキビのモアイ像です。このモアイ像は震度9の地震や風速60mの台風にも耐えられると言われる非常に屈強なものだそうです。
そしてこれら7体のモアイ像は、右から学力運、金運、結婚運、全体運、恋愛運、健康運、仕事運とされており、モアイ像にタッチすると願いが叶うと言われています。
2時間少々園内を見て回りました。バスの到着時刻もあるためそろそろ出発いたします。
再び坂道を下りバス停へと向かいます。5分前に到着しましたが少しバスの到着が遅れている様子です。
10分ほど遅れて、バスが到着しました。かなり混雑している様子です。
何とか座れましたが、バスは満席状態です。
途中国道220号線で最も景色が良いと思われる区間をバスは進んで行きます。伊比井を過ぎると、JR日南線と並走しながら海沿いを進んで行って、鬼の洗濯岩が長く続く「道の駅フェニックス」「堀切峠」を横目に超えて行きます。
PM2:00 海とジャングルに囲まれた神社青島を歩く
大変混雑したバスは予定通り2時に青島バス停に到着です。
ここから青島神社までは徒歩で1㎞程度です。車で訪れた場合も周辺の駐車場に停めて歩いていくことになります。
出店がたくさんある通りを進んで行くと、青島へ渡る唯一の手段となっている長さ120mの弥生橋を渡ります。
満潮時には橋の下を潮が流れ、干潮時には鬼の洗濯板が現れます。この時は中間ぐらいの潮目で洗濯岩がところどころ顔を出していました。
さて、青島へ渡ると中央にこんもりとした亜熱帯の森があり、その周りは砂浜と選択岩が末広がりになっていまして、何とも独特な風景です。
青島には約8年前にも家族で訪れましたが、この光景、いやー懐かしいです。<8年前の南九州の旅記事はコチラをクリック>
周囲1.5kmほどの青島には、亜熱帯植物が生い茂ります。樹齢300年以上のビロウやハマカズラなども見られ、特別天然記念物に指定されています。
島の周囲に広がる鬼の洗濯岩は、1000万年前~800万年前の地層が侵食してできた波状岩で、南宮崎の海岸線に見られる特徴的な岩肌ですね。ここ青島から日向海岸8kmに渡って、特に大きな洗濯岩が連なっています。
また、島内は遊歩道も設置されていて海岸線を一周しながらネイチャーハイキングもできます。
赤い鳥居を潜り参道を進むとすぐに本殿があります。本殿の周りにはには亜熱帯植物が生い茂り、独特で不思議な雰囲気です。
境内を進み参拝しいたしまして、祈りの古道を進んで海積神社を参拝します。
たくさんの願いが込められた絵馬が並ぶ御成道を進んで行くと一転南国のジャングルの様な亜熱帯の森に入ります。まるで神社の境内とは思はないような不思議な感じが面白い。
この先には海積神社があり、その先に「天の平瓮」というお皿のような土器を投げて願い事をする、投瓮所と呼ばれる場所があります。
手前の祠でお皿を購入して祈り事を唱えてから投げつけます。「磐境」と呼ばれる岩場に乗れば「心願成就」となり、お皿が割れれば「開運厄除」となるそうです。
さて、参拝を終え青島神社を後にします。神門から望む日向灘と鬼の洗濯岩がとても美しい。
帰りは再び1㎞の道のりを歩いて戻ります。
弥生橋を渡り、降り立ったバス停を超えてJRの青島駅まで歩きます。
PM3:30 JRに乗り換え南宮崎へ
駅に到着しました、時刻は3時半。ここからはふたたびJRに乗り換えます。
15分ほどの待ち時間ですが、結構疲れが出ましてベンチで少し仮眠zzz
5分少々の深い眠りにつき、気付けば列車到着3分前💦
一両編成の列車に乗り込むと超絶な混雑状態です^^;
25分間満員列車に揺られ南宮崎に到着しました。
ここで特急列車に乗換するんですが、次乗車するにちりんシーガイア14号に乗車すると、夜8時前まで下車することが出来ません。何と3時間半も乗ることになります。
なので何か購入したいなと駅内に売店を探しますが、お店は何もありません💦
という事で20分ほどある乗り継ぎ時間の間に駅を降りてコンビニを探しますが、、、

駅前、コンビニもお店も何もない💦
これは誤算、、、特急の乗換駅なのに何もない😨
これまでの旅はコチラ→東九州ひとり旅① 東九州ひとり旅② 東九州ひとり旅③




















































































































