▼今回の旅の概要
フェリー、鉄道、徒歩、路線バス、カーシェアをフルに有効活用して、南宮崎、主に日南エリアを観光し、東九州を北上して別府温泉を満喫してまいります。
今回の記事は、最終話です。
宮崎から大分別府へ移動し、別府温泉を満喫したいと思います。
PM4:30 特急にちりんシーガイア グリーン車に乗車
これから乗車するにちりんシーガイアは、現在の日本在来線の中で最も長距離を走る特急列車です。区間は宮崎空港‐博多間、その距離413.1 km時間5時間45分。今回は途中の南宮崎から別府まで乗車しますが、それでも3時間30分の長時間乗車する事になります。
という事で、ここ南宮崎駅で乗継時間の間に食料等を調達しようと駅構内を探しますが売店は無さそうです。急いで途中下車し駅前などを探すがにコンビ二やお弁当屋さんなどが見当たらない。。。
いやーこれは誤算です💦(後で調べれば駅の改札出た横にある食堂にお弁当も売っていたらしい。。。)
そうこうしているうちに発車時刻が迫るので、とりあえず自販機でお茶を買って乗り込みます。食料は諦める事に(><)
いやー、、今回は長時間の乗車を快適に移動するためグリーン車を予約していましたので食料とビールが用意できないのは意気消沈です。
まあ、気を取り直して乗り込みます。
さて、なんとこの特急列車のグリーン車にはさらに上の3席しかないDXグリーン席、また4人用グリーン個室などもあります。今回は一般的なノーマルグリーン席です。
乗り込むと、グリーン車はガラガラでした。グリーン車両の半分のスペースがグリーン個室とDXグリーン席が割り当てられています。
特に気になるのはDXグリーン席です。一般グリーン席の1.5倍の料金がかかりますが、前後ピッチがグリーン席の2倍、さらにベッドの様にほぼフラットなリクライニングが可能です(゚д゚)!そして後で気付きますがコンセントがあるのがこのDX席のみ(1.5倍の料金は、さすがに手が出ません💦)
列車は南宮崎を出発して、しばらくすると日向灘沿いを線路は走ります。
そしてしばらく走ると何やら古びた長い高架線と並走し始めます。その高架線は現在使用されている様子はなく、ソーラーパネルが設置されたりと奇妙な姿をしていました。
気になったので調べてみるとかつてのリニア実験線だったようです。昭和49年に建設され昭和54年には517㎞の速度記録を達成したそうです。平成元年に作られた山梨実験線が完成するまで使われていたようです。
その後省エネが期待されるエアロトレインの実験線に使用されたり、メガソーラー太陽光発電所としてソーラーパネルが設置されたり、さらには空気マグネシウム電池の実証実験に利用されたりと形を変えて行ったようですね。
列車は広大な宮崎平野を超えると少し山がちな地形を通り抜けます。そして乗車してから約一時間、日向市に到着です。
この辺りでそろそろ日が暮れ始めました。
お土産用で購入したお菓子をかじりながら、駅弁にビールが恋しくなってまいりました。てな訳でパソコン作業でもやろうとPCを取り出しますが、なんとコンセントがありません。
なんと にちりんシーガイアの787系電車はDXグリーン席以外はコンセントついてないらしい💦知らんかったー。
グリーン車だと有るものと思い込んでいました(これも誤算)
と言う訳で、バッテリー電源が切れるまで作業をして、その後はいつの間にか寝てしまっていましたzzz
PM8:00 別府駅到着
寝落ちから起きれば、大分駅を過ぎ外は真っ暗。
3時間半の長い乗車を経て大分別府に到着。快適で良く寝れました~!
さてさて、約一年ぶりの別府温泉です。別府温泉は2年前に初めて訪れてから年に一回訪れています。それだけ私にとってお気に入りの旅先になりました。
いつもの油屋熊八の銅像を眺めてから駅を南へ歩きます。
まず、急激にお腹が減りましたので、とりあえず晩ご飯探しましょう。
本日宿泊する宿の裏通りにあるラーメン屋さんへ行くことにしました。
煮干し系スープの中華そば屋さんで、中華そば(800円)と炙りチャーシュー丼(400円)をチョイス。
まずは瓶ビールいただきます!いやー生き返る~🍺
中華そばは煮干しスープのしっかり味のあっさり系で私好みの味です。そして炙りチャーシュー丼は意外と量が多く食べ応えありました!
ごちそうさまです。
さて、とりあえず荷物が重いので宿に向かう事にいたします。今回は激安の温泉宿に宿泊予定です。
PM9:00 レトロな激安温泉宿に宿泊【駅前高等温泉】
別府駅から南へ歩いて3分ほどの場所に今日泊まる宿はあります。
駅前高等温泉と言い、大正洋館風の外観を持つ大衆温泉です。
大衆温泉浴場ですが、宿泊もできます。
1階で宿泊の受付済ませます。「7号室です」とルームキーを預かりチェックイン。
温泉は同じく1階にありまして、2階が宿泊施設になっています。宿泊の場合温泉は入り放題。
ぬる湯とあつ湯があり、基本あつ湯は加水できないため一般的にはぬる湯がおすすめとの事です。またぬる湯は2種の泉質が楽しめます。
まずはお部屋に向かいます。レトロな階段を上るとそこは昭和初期へタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
今回1人部屋を予約いたしましたが、7号室と言う事で迷路のような2階の廊下をくねくね進んで、大部屋(相部屋)や2人or3人用客室などがある客室エリア彷徨います。
突き当りの台所に辿り着きました。
すると、台所の奥の控室見たいの扉の上を確認すると「7号室」と書かれた札があり、ここだという事がわかりました。「えっココ?」
という事で、部屋に入ってみる。妙な緊張感が漂います。「ドキドキ」
お部屋は3畳ほどの1人部屋。一番奥になるので他の宿泊客に気を使わなくて良さそうですし、中々独特で面白い!
いやーしかしレトロでカオスな宿泊所です。でも、コスパ的には全然OK!1階の温泉は入り放題で3,000円+入浴税100円。
ホテルのようなサービスはありませんが、それに勝る体験が出来そうです。
さらに大部屋(相室)だったら2000円と言う破格料金。
さて、目玉の温泉を堪能しなくてはいけません!清掃中以外はいつでも入れるとの事です。
宿泊の場合は石鹸とタオルの貸し出しが都度サービスしてくださいました。
ぬる湯に入りましたら、2つの浴槽がありました。別府温泉の源泉かけ流しに何度でも入り放題です♨
ぬる湯ですがまあまあ熱い。奥のひのき風呂の方が少しぬるい感じがしました。誰もいない温泉をゆっくり満喫です♨
湯上り少し別府の夜の街をぶらぶら歩き、戻ってきてまた温泉に浸かると言った感じで、階段のソファーで一杯やりながらくつろぎ、午後11頃就寝ですzzz
ぐっすりと寝て7時過ぎに起床。
すでにチェックアウトされた方も多いようで、ちょっと館内探訪してみましょう。
部屋のドアを開けると目の前が台所です。これも面白い 笑
ここには調理器具や食器、レンジやケトル、ガスコンロもあります。恐らく共有で自由に利用できるのでしょうか、受付の際に説明はなかったので分かりませんが。
大部屋や二人部屋などがある客室は2階上がってすぐ、中央付近にあるので分かり易いです。その横に洗面所があり窓から駅前通りが見えます。
2つの廊下があり片方の突き当りが台所と私が泊まった7号室。もう一方の廊下の突き当りに手洗いトイレがあります。トイレは2つあり、男女共用の様でした。ウォシュレットはありません。
このような感じで歩くだけでも面白い高等温泉の2階探訪。
さて、一息ついてから出発しましょうか。
いやーとても良かった~また利用しようと思います^^
レトロ温泉宿を満喫しまして駅前へと向かいます。
AM8:00 カーシェアで別府温泉を回る
今日はこれからカーシェアで別府温泉を回りたいと思います。気軽に利用できるトヨタカーシェアをチョイス。
アプリで調べると、8時30分から別府駅北側の駐車場にあるカーシェアが空いていることが分かりました🚗
少し時間をつぶしてから向かいます。
料金は15分220円(ガソリン代込み)なのでチョイノリには好都合。
それでは出発です。
帰りの列車の予約時間も考え、今回は別府八湯のうちの最低2か所、堀田温泉と柴石温泉を回りたいと思います。余裕があれば他も行ってみたいと思います。
まずは堀田温泉へと向かいましょう。
扇状地の緩やかな坂を西へと上がって行くと約15分で到着。
AM9:00 堀田温泉
堀田温泉は江戸時代から続く温泉です。やまなみハイウェイ沿いにある源泉地帯で、かつてから湯布院や日田あるいは太宰府等へ通じる交通の要衝であったため、長旅の疲れを癒す旅人たちの憩いの場として栄えたと言われています。
別府八湯の中では比較的、静かな田んぼや谷あいから湧き出る温泉地で、一度訪れてみたいと思っておりました。
温泉施設はとても綺麗で早速入ってみますと、ご近所の常連さんが多く「最近は湯の出が悪くてぬるい」と話されていました。確かに芯から温まる感じは他の別府温泉地に比べ少なかったように思いました。しかしいい湯でしたね♨
さて、続きましては柴石温泉へ向かいます。約10分程度で到着。
AM9:35 柴石温泉
平安時代の895年に醍醐天皇と1044年に後冷泉天皇が病気治療のため入湯したと伝えられる、かなり歴史深い温泉地です。
近くには、地獄めぐりの「血の池地獄」「竜巻地獄」の源泉がある事でも有名で、柴石の名は江戸時代に柴の化石が見つかったことに由来します。
平成9年リニューアルした温泉で、柴石川に沿った谷間の細い道を少し登って行ったところにあります。(車の行き違いがしにくいので注意が必要です)
館内に入ると受付と休憩所があり、その奥に各男湯女湯に分かれ、温度の違う2つの温泉、露天風呂、蒸し湯また家族湯もあります。
先ほどの堀田温泉に比べ、すごく熱い内湯少しぬるめの内湯、露天風呂、それぞれ違った湯を堪能できこちらは非常に良かったです。
近隣は森林遊歩道などもあり、別府中心街の別府温泉や、観光地化した鉄輪温泉などとはまた違った良さを実感できました。
さて、じっくり堪能してしまい、残り時間が迫って焦ってまいりました。
時間があればもう一つぐらい巡って見たかったところですが、食事も済ませたいところもあり続いてはちょっと遅い朝ご飯をいただきにまいります。
という事で、湯けむり展望台経由でお食事処へ向かう事にいたしましょう。
AM10:25 別府甘味茶屋
時間が迫って焦って来たので湯けむり展望台は立ち寄らず、そのまま向かいましたは別府甘味茶屋。
別府に来れば毎回立ち寄って見たいと思っていたお店でして、今回ようやく訪れることが出来ました。
甘味茶屋ですから甘いものがメインかと思いきや、だんご汁などの別府名物も有名です。
朝から2つの温泉に浸かってお腹減ったので、だんご汁に天むすを追加して注文いたしました。
だんご汁が具沢山で食べ応えありめちゃくちゃ美味かったです^^ごちそうさまです。
しかしゆっくりとはしていられません。少々早めに食事を済ませ、10時45分。
列車発車まで後30分少々です、、、急いで車返却しに向かいましょう。トヨタカーシェアは返却時ガソリン補給はしなくて良いので急いでいる時にはとても便利。
AM11:15 別府駅から姫路まで250㎞の帰路
カーシェア無事返却し改札通りホームへ上がったのは出発5分前💦
ちょっと冷や冷やしましたが間に合いました。
息が上がっている間にも特急ソニック24号が入線してまいりました。
指定席をとってはいたものの、満席状態です。
さてこれから250㎞、4時間近くの旅が始まります。
さすがお正月明け1月5日はめちゃくちゃ混雑しておりました。指定席をとりましたが指定席はすべて満席で自由席もかなりの混雑の様子。
列車は、日豊本線を北へ進み約1時間20分で、新幹線乗換駅小倉に到着。
さて、小倉で改札帰省ラッシュです。新幹線への乗り換え改札をスムーズに通れない人続出でとんでもない時間がかかる、、、
何とか改札を通り抜け、新幹線乗り継ぎ時間15分も余裕あるはずが、発車数分前のぞみ30号にぎりぎり乗車。
新幹線の方は、あら以外^^結構ガラガラです。
約一時間の乗車を経て広島到着。ここで姫路に停まるのぞみ98号に乗換ます。約20分の乗り継ぎ時間があるので、ここで売店へgo!
無事食料とビールを調達でき乗り込みます。
さあ、あと一時間少々で今回の旅も終わりを迎えます。
西方面からの新幹線乗車は一人旅ではあまり無かったので、少々新鮮な気分で姫路駅に近づいてきました。
PM3:00 姫路到着
姫路駅に降り立ち、ホッとしたのと同時に切なさを感じる複雑な一時です。
今回の旅も短かったようで長かった旅でした。
旅を終えた列車を降りた時いつも感じる事ですが、あっという間に終わってしまうもの悲しさと、出発日を思い返せば遠い昔の様な錯覚。こんなことを考えながらコンコース抜け駅の改札を出ると、ふと心地よい安堵感に包まれます。
また次回旅の模索を始めながら家路に着くことにいたしましょう。
最後までお読みくださいましてありがとうございましたm(_ _)m