3日間で青森をぐるっとレンタカーで巡る、ひとり旅の記録。
今回の記事では、旅の1日目、鶴の舞橋を出発して津軽半島西側を北上し、「メロンロード」と呼ばれる絶景農道ドライブを楽しみながら、高山稲荷神社や十三湖に立ち寄り、津軽半島最北端龍飛崎までの行程をご紹介します。

(3日間の旅全体ルートマップ)
▲今回の旅をユーチューブで更新しています。
まずは西を目指す
今回のルートは、鶴の舞橋からスタートし、やまなみロードを経て屏風山広域農道(通称メロンロード)へ。その後、日本海沿いに抜け、まずは、高山稲荷神社を訪れます。

(この記事でのルートマップ)
メロンロードへ出発
AM11:00、鶴の舞橋を後にして西へ。やまなみロードを走り抜け、やがて「メロンロード」へ入りました。
車窓には風車が並び、広がる農場。道路は比較的まっすぐで、快適なドライブが楽しめます。正式名称は「屏風山広域農道」。この地域はメロンやスイカの栽培が盛んで、地元の農業を支える大動脈でもあります。
県道12号より道幅が広く、走りやすいのも魅力。ところどころ急カーブや長い坂はあるものの、全線を通して快適に走れる道です。
屏風山砂丘地帯を走る
地図で見ると一面の平野に見えますが、実際は標高20m前後の丘陵地帯「屏風山砂丘」を縦断しています。
屏風山砂丘は、鯵ヶ沢町の鳴沢川河口から十三湖まで南北約30km、幅約4kmにも及ぶ大砂丘。特徴的なのは、他ではあまり見られない複数の縦走砂丘と、その間に点在する「砂丘湖」です。(防風林でドライブ中砂丘湖は望めませんが)

屏風山の名前は、松前藩が防風林を植えたことで形成された景観が、まるで屏風のように見えたことに由来します。
高山稲荷神社へ
メロンロードの中間地点から西へ曲がり、日本海側へ1kmほど進むと、赤い大鳥居が目に飛び込んできます。ここが本日の目的地のひとつ「高山稲荷神社」です。
この神社は、真っ赤な鳥居がずらりと並ぶ「千本鳥居」で有名。レンタカーならアクセスは簡単ですが、公共交通機関だと最寄りバス停から2~3kmほど歩く必要があります。
参道と境内
訪れたのは7月7日。参道の鳥居には「芽の輪くぐり」が設置されていました。輪をくぐることで心身を清め、災厄を祓い、無病息災を祈願します。
96段の石段を登る途中、藍色の紫陽花が咲き誇り、目から涼しさをもらいます。登り切ると手水舎と拝殿が出迎えてくれました。
手水舎には紫陽花や蓮が水面に浮かび、夏の暑さを和らげるような光景。まずは拝殿に参拝します。
千本鳥居と龍神宮
参拝後、石段を下ると龍神宮にかかる真っ赤な橋と鳥居が現れます。龍神宮に参拝を済ませると、左手に千本鳥居の小径が続きます。
その曲線美は、まるで龍が天へ昇るよう。鳥居の間から望む庭園も美しく、つい足を止めてしまいます。
周囲の緑や季節の花々が赤い鳥居を引き立て、まるで異世界に迷い込んだかのような空気感。
高台からの絶景
千本鳥居を抜けると、高台にある神明社に到着します。
赤い鳥居が何列も連なり、その向こうに花咲く庭園が広がる——。
ここからの眺めはまさに高山稲荷神社のハイライトです。鳥居の規則正しいラインと花々の彩りが織りなす景色は、季節によって表情を変えるのでしょう。春は新緑と桜、秋は紅葉、冬には雪化粧の中に朱色が映える光景…四季折々の姿を想像するだけで胸が高鳴ります。
参拝を終え、車で坂を少し上った場所にあるのが、チェスボロー号遭難慰霊碑と十字架。
明治22年、暴風の中で座礁し19名が命を落としたイギリス船と、その救助に命を懸けた漁師たちを讃える碑です。
慰霊碑の背後には日本海が広がり、波の音が静かに響いていました。
再びメロンロードを北上 十三湖へ
正午を少し過ぎ、車は再び北へ。メロンロードを走りながら、そろそろお昼を…と考えていると、目的地に「十三湖」の文字。湖畔にしじみラーメンの店があると聞き、そこを目指します。

十三湖は周囲約30km、水深は最大でも3mほどの浅い汽水湖。岩木川をはじめ、この地域を流れるすべての川がこの湖に注ぎ込む、まさに“袋状”の湖です。
古くから人が住み、周辺には遺跡群が点在。中世にはここに「十三湊」という港町が栄え、日本海交易の拠点として安倍氏・安藤氏(安東氏)が支配した歴史があります。交易で得た物資や文化は津軽地方へもたらされ、十三湖周辺は海と川、そして人の往来が交差する要衝でした。
湖畔の店に到着し、名物のしじみラーメンを注文。十三湖のヤマトシジミは驚くほど大きく、漁は今も盛んです。
透明なスープにしじみの旨味がふわりと広がり、飲み干したくなるほど優しい味わい。お土産用のしじみも販売されており、観光客が買い求める姿も見られました。
いよいよ津軽半島最北端龍飛崎へgo!
腹ごしらえを終え、いよいよ津軽半島最北端・龍飛崎へ向けて出発。

十三湖を越えると、海岸線沿いに伸びる国道339号へ。中泊町に入り「竜泊ライン(たつどまりライン)」へ差し掛かります。
この道は断崖絶壁の山肌に沿って走る絶景ルート。ツーリング愛好者にも人気で、車窓には荒々しい日本海と切り立つ岩肌が交互に現れます。道の駅こどまり付近からの景色は特に圧巻で、眼下に広がる海と、続くワインディングロードが旅心をくすぐります。
しかし、進むにつれ空はどんより。やがて海沿いから山道へと入り、標高を上げるにつれて霧が立ちこめてきます。
最も楽しみにしていた標高500m地点の展望スポット「眺瞰台」に到着するも、視界は真っ白。まるで雲の中に立っているようで、海も半島も何も見えません。正直、残念…。
けれど、峠を越えると景色は一変。霧がすっと晴れ、青空が広がり、陽光が車内を明るく照らします。視界が開ける瞬間の解放感と爽快感は、まるで心まで洗われるようでした。
午後2時20分、龍飛崎の玄関口「道の駅みんまや」に到着。
駐車場の一角には「青函トンネル本州方基地 龍飛」と刻まれた表示。そう、ここは地面のはるか下を青函トンネルが通る地点です。
次は、その歴史や仕組みを詳しく学べる「青函トンネル記念館」へ訪れ、地下140mの坑道内を探検してみましょう。
▶ 次回へつづく…(青函トンネル記念館→龍飛崎→高野崎までの記事)
















































