🎌《青森ドライブ一人旅④》静かな港町の宿と、むつ湾を渡る船路、断崖を縫う海峡ライン

3日間で青森をぐるっとレンタカーで巡る、ひとり旅の記録。今回の記事では、津軽半島をぐるっと巡ったのち、蟹田港からフェリーで下北半島へ渡り、絶景と過酷な山道「海峡ライン」ドライブをご紹介します。

その1<伊丹空港から青森空港へそして鶴の舞橋観光の記事>

その2<高山稲荷神社参拝からメロンロードから十三湖を経て竜泊ラインドライブの記事>

その3<龍飛崎・階段国道と青函トンネルの歴史と高野崎を巡るの記事>

(3日間の旅全体ルートマップ)

▲今回の旅をユーチューブで更新しています。


港町・蟹田で静かな夜を

夕方5時半、高野崎を出発。津軽半島の岬を後にして南下すること約30分、たどり着いたのは港町・蟹田です。

蟹田は古くから津軽半島の玄関口として栄え、かつては青函連絡船の寄港地でもありました。今も本州と下北半島をつなぐフェリーが発着し、海と共に暮らす人々の生活を支える町。港の周辺には漁船が停泊し、どこか懐かしい匂いが漂っています。

そんな町の一角にあるのが、今夜のお宿「佐々木旅館」さん。国道280号沿い、蟹田川の河口に面したレトロなお宿で、旅人の心をほっと落ち着けてくれる佇まいです。

チェックインした部屋は角部屋で、窓からは町並みと海の景色が見渡せました。

時折、遠くから響く汽車なのか船なのかかすかな汽笛が耳に届き、旅情をかき立ててくれます。静かな空間で缶ビールを開け、今日一日の出来事を思い返すひとときはまさに至福。

お風呂に入り、体の疲れをじんわりと癒した後は、娯楽室でくつろぎます。無料のマッサージ機そして漫画や雑誌・情報誌がありました。

時刻はまだ日常ではまだ寝るには早い10時にはうとうとし始めそのままzzz…

翌朝、6時半に起床。

窓の外をのぞくと、一面の白い霧。数十メートル先も霞むほどで、寝ぼけ眼で幻想の世界に迷い込んだかのような不思議な情景が広がります。

昨日までの鮮やかな初夏の景色とは対照的で、自然が見せる二つの顔に心を奪われました。

素泊まり4,950円というリーズナブルな価格ながら、広いお部屋に快適なお風呂、そして女将さんの笑顔と心配り。短い滞在でしたが、心に残る宿となりました。

朝7時半、霧もすこしずつ晴れてきて宿を出発。
出港は9時20分と時間に余裕があるので、蟹田港フェリーターミナルへ向かう前に近くのコンビニでコーヒーとサンドイッチを買い、簡単に朝食を済ませます。


蟹田港からフェリーに乗船

蟹田港に到着し、まずは乗船手続きを済ませます。フェリーの待合所には売店があり、地酒やお土産が並びます。

そしてここには高さ30mの展望塔「トップマスト」があるのも特徴。出航までのひとときを利用して、螺旋階段を登ってみることにしました。

という事で時間たっぷりあるので地上30mの展望塔を登ってみることにしました。

螺旋階段を登りつつ、早朝から日頃の運動不足を実感。

息を切らして132段の階段を登りきると眼下に広がるのは陸奥湾の大パノラマ。遠くにはこれから目指す下北半島の稜線が霞み、海の青さが心を清めてくれるようです。

ただ高所恐怖症の私には、感動と恐怖が入り混じりながら30mからの景色を味わい、今度は足元が透けて見える金網の階段を降りていきます。


のんびりとした船旅

むつ湾フェリーは、津軽半島と下北半島を結ぶ生活航路。車ごと乗れるので、陸路で200km以上も走らなければならない距離を、わずか1時間でショートカットできます。

料金は車一台(ヤリス)と運転手で8,900円。観光客にとっては便利なルートですが、地元の方々にとっては生活を支える大切な足でもあります。

出航間際には、バイクや車が次々と乗船。フェリー独特の高揚感が高まってきます。船はコンパクトで可愛らしい姿。

AM9:20。フェリーはゆっくりと蟹田港を離れます。

春から初夏にはイルカが群れで現れることがあるそうで、運が良ければ野生のイルカがフェリーと並走したり、海面を飛び跳ねたりする姿を見ることも。この日は残念ながら出会えませんでしたが、代わりに無数のカモメが船と並走し、海原に巣を一生懸命作る姿も。

船のスピードはゆったりで、時間が穏やかに流れていきます。昨日までの車旅とはまた違うリズム。コーヒー片手にただ海を眺めていると、普段いかに「時間に追われている」かを思い知らされます。

午前10時20分、フェリーは下北半島の脇野沢港に到着。小さな港町に降り立ち車の場合そのまま下船です。


海峡ラインの試練 ― 崖道と絶景ドライブ

海峡ラインへ ― 北限のサルが暮らす山道を抜けて

さて、時刻は10時20分。むつ湾フェリーで脇野沢港に上陸し、ここからは国道338号線を北上します。ルートは、下北半島の西岸を断崖絶壁に沿って走る通称「海峡ライン」。全長40km以上にわたって山道と絶景が続く、下北半島を代表するドライブルートです。

道中、このエリアには「北限のサル」と呼ばれる野生のニホンザルが生息しており、運が良ければ親子連れに出会えることも。脇野沢地区には野猿公苑も整備されていて、サルを間近に観察できるそうです。私もドライブ中親子連れのお猿さんを目にしました🐒

さて最初の山道をぐいぐい登っていくと、前半区間の標高が最も高いエリアにさしかかりました。

ここにあるのが「流汗台展望所」。その名の通り、汗を流すほど急な山道を登った先にある休憩スポットで、トイレも完備されています。私も小休止を取り、ここから続く海峡ラインの道程を再確認。

再び車を走らせると、次第に道は下り坂に転じ、脇野沢地区では久しぶりに信号のある交差点が現れます。そこを西に折れると、いよいよ断崖絶壁が続く本格的な海峡ライン区間へ。いくつものヘアピンカーブを繰り返しながら進み、脇野沢港からおよそ1時間弱、目的地の「仏ヶ浦展望台」に到着しました。


神秘の景観 ― 仏ヶ浦と願掛岩の物語

仏ヶ浦展望台は、標高313mの八柄間山の直下に位置し、海抜230mほどの高さから国の名勝「仏ヶ浦」を一望できる場所。白緑色を帯びた凝灰岩が風雨に削られて生まれた奇岩群は、まるで仏像が並んでいるかのような神秘的な景観です。

この仏ヶ浦は車で直接降りることはできず、山中の遊歩道を下るか、船でしか上陸できません。今回は佐井村からの遊覧船に乗る予定なので、眼下に広がる景色をひとまず眺めるに留めました。

車を再び進めると、小さな漁村「福浦」に到着。脇野沢を出てから初めて出会う集落です。この地区には有名な「ぬいどう食堂」もあり、地元の新鮮な魚料理を味わえるのですが、あいにくこの日は定休日。そのまま佐井村方面へハンドルを切ります。

このあたりからは海沿いを走る区間が増え、眼前に広がる海と断崖が織りなす絶景ロードが続きます。道路脇には駐車帯も多く設けられており、景色の良さそうな場所で車を停めてみました。

そこから見えたのは「願掛岩」と呼ばれる二つの巨大な奇岩。男岩と女岩と呼ばれ、古くから縁結びの象徴として信仰を集めてきた場所です。ちょうど近くでは海鵜が求愛する姿も見られ、自然の営みに心が和みました。


佐井村でひと息 ― 新鮮マグロ丼で満たされる旅の昼食

そして、12時30分。ようやく佐井村の港「津軽海峡文化館アルサス」に到着です。

仏ヶ浦遊覧船の公式HP

ここで、あらかじめ予約していた仏ヶ浦遊覧船のチケットを受け取りました。乗船まではまだ30分ほどあるので、少し早めの昼食を取ることに。

まず覗いたのはフードコーナー「ちょこっと」。名物の「うにぎり」(具がウニのおにぎり)が人気らしいのですが、この日は残念ながらお休み。そこで、すぐ隣の「魚忠」さんに入りました。

注文したのはマグロ丼。価格は1,800円とリーズナブルですが、丼を覆い尽くすほど新鮮なマグロがたっぷり!とろける食感と濃厚な旨味がたまらず、この旅で一番の満足ランチになりました。

腹ごしらえを終え、いよいよ仏ヶ浦へ。次回は遊覧船に乗り、陸からは辿り着けない絶景の地へ足を踏み入れます。

▲青森旅動画編集しましたのでぜひご覧ください。

というわけでここからは、いよいよお待ちかねの仏ヶ浦へ向かいましょう!

次回へつづく…(絶景・仏ヶ浦へ海から上陸~本州最北端大間崎への記事)


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