3日間で青森をぐるっとレンタカーで巡るひとり旅の記録。今回の記事では、下北半島西岸を北上し、佐井村から遊覧船に乗って青森屈指の絶景・仏ヶ浦へ。海からのアプローチだからこそ味わえる特別な景色を体験し、いよいよ本州最北端・大間崎へ向かいます。
これまでの記事はこちら:
- その1:伊丹空港から青森空港へ、鶴の舞橋観光
- その2:高山稲荷神社参拝とメロンロードから十三湖、竜泊ラインドライブ
- その3:龍飛崎・階段国道、青函トンネルと高野崎を巡る旅
- その4:むつ湾フェリーで津軽から下北へ、過酷✕絶景の海峡ライン

(3日間の旅全体ルートマップ)
📺 今回の旅はYouTubeでも公開中!
奇岩に抱かれる海岸美 ― 仏ヶ浦を歩く
佐井港から出航 ― いざ仏ヶ浦へ
12時50分。佐井港に到着し、遊覧船のチケットを手に入れ、名物のマグロ丼で腹ごしらえも完了。気分もお腹も満たされ、いよいよ仏ヶ浦へ向けて船出のときです。

遊覧船は基本的に1日2便。13:00発の便に乗船しました。
団体客と一緒だったため船内はかなり混雑していましたが、なぜか後方の一列が空いており、そこに座れたのは幸運でした。
海峡ラインを振り返る ― 海から望む断崖絶壁
船は約30分かけて仏ヶ浦を目指します。海上から望むのは、先ほど車で通り抜けてきた「海峡ライン」の断崖絶壁。
こうして海から見上げると、あの道がいかに険しい地形を縫うように走っていたのか、改めて実感できます。
道中では願掛岩などの奇岩も海側から確認でき、まるで違う景色に見えるから不思議です。船上から眺める景色は、陸からのドライブでは味わえない“別の下北半島”を感じさせてくれます。
真っ白な巨石の聖地 ― 仏ヶ浦に上陸
やがて海の先に、真っ白に輝く奇岩群が姿を現しました。仏ヶ浦です。
遊覧船は一度大きく旋回してから、桟橋へとゆっくり接岸。船を降りると、目前に広がるのは圧倒的なスケールの自然の造形美。
展望台から眺めた光景も壮観でしたが、実際に足元に巨石がそびえると、同じ景色とは思えないほどの迫力です。
仏ヶ浦を歩く ― ペールブルーの幻想世界
桟橋を降りてまず感じたのは、海の色の透明感。透き通る水色と白い岩肌が重なり、まるで南国のサンゴ礁に来たかのような錯覚を覚えます。
この景色の正体は、1500万年前の海底火山から噴出した火山灰が堆積してできた「凝灰岩」。それが長い年月をかけて雨や波に削られ、今の奇岩群を形作りました。
グリーンタフと呼ばれる淡い緑色の岩も混じり、光の加減によって海と岩の境界がペールブルーに輝いて見えます。
遊歩道を歩くと、巨石と観光客との対比でそのスケールがいかに大きいかがよくわかります。岩の隙間から次々と現れる奇岩群の造形は、どこを切り取っても絵になるほど。
ただし、潮の満ち引きによって行ける場所は変わり、海水が張って道を塞ぐエリアも。ほんの30分ほどの滞在ながら、ここは「一度は自分の目で確かめるべき場所」だと強く実感しました。
さて、帰りの遊覧船が到着し再び乗り込みます。
行きの船は団体さんでぎゅうぎゅうでしたが、帰りはどうやら別便に振り分けられたようで、船内はガラガラ。
窓際に座り、静かな船旅を楽しみながら佐井港へと戻ります。潮風に包まれながら、さきほど歩いた仏ヶ浦の白い奇岩群を振り返ると、あの幻想的な風景がもう遠ざかっていくのだと思うと少し名残惜しい気持ちになりました。
最北端を目指して ― 大間崎の風とマグロの町
佐井港に戻ると、時刻は午後2時半。ここからはいよいよ、本州最北端の地「大間崎」へとハンドルを切ります。
穏やかな道を抜け、最果ての地へ

海峡ラインの険しい崖道とは打って変わって、佐井村を出発すると道路は穏やかで走りやすい区間に。沿道には小さな漁港や民家が点在し、どこかのんびりとした下北の暮らしの風景を感じさせてくれます。
車を走らせること約30分。ついに「大間崎」に到着しました。町内の駐車場にはキャンプ場が併設されていて、テントを張って宿泊する旅行者の姿もちらほら。最北端の地をキャンプで迎えるというのも、なかなかロマンがありますね。
大間崎 ― 本州最果てのモニュメントと北の大地
駐車場から岬の突端へと歩いていくと、道沿いには海産物の炉端焼きの店がずらり。炭火で焼かれるホタテやイカの香ばしい匂いが辺りに広がり、思わず足を止めたくなります。旅人の胃袋を誘惑する、最果てグルメの香りです。
そして目の前に現れるのが、大きなマグロのモニュメントと「本州最北端の地」の石碑。その背後には津軽海峡、そして水平線の彼方には北海道の大地が広がっています。
「ようやくここまで来たんだな」――長いドライブを経て辿り着いた本州最北端。地図の端に自分の足で立っていることが、なんとも言えない感慨をもたらします。
大間のまちを感じるひととき
岬に併設された「大間崎レストハウス」には観光案内所があり、周辺観光のパンフレットや大間のマグロの歴史について詳しく知ることができます。
漁師町としての誇りや、津軽海峡の厳しい海と共に生きてきた人々の息づかいが伝わってくる場所です。
その後はお土産屋をのぞきながら散策。今日の晩酌用に地元のお酒とおつまみを調達しつつ、旅の思い出になりそうな小物もいくつか手に取りました。
最果ての地で買うお土産は、どこか特別な意味を持っているように感じられます。
次なる目的地へ ― 下風呂温泉郷へ
PM3:20。本日の行程はここで一区切り。
しかし旅はまだ終わりません。ここから車を再び走らせ、次なる目的地「下風呂温泉郷」へ。北国の温泉でゆったりと体を癒す時間が待っています。
長い一日を締めくくるのにふさわしい温泉宿へと、ハンドルを切ります。
次回へつづく…(本州最果ての温泉地を巡るの記事)












































